動画解析・撮影の準備(ソフトウェア)

我々の実験では動画を撮影し,そこから画像解析を行うことで物理的に解析可能な数値を引き出すことが良く行われます.ここではそれら手法の一部を分かりやすく解説しています.

主に

  • WinDV - Digital VideoカメラからPCへIEEE経由での直接取り込みをするソフトウェア
  • Virtual Dub - 非圧縮aviファイルを作成するソフトウェア
  • Avisyntrh - ハイビジョンの動画(.m2ts)やデジカメの機能で撮影した動画(.mov)を変換するとき必要なソフトウェア Virtual Dubを援用します
  • ImageJ - Javaで動く画像解析ソフトウェア
  • gnuplot - データをプロット,可視化するソフトウェア

の無料のソフトウェアを使用します. 以下に個々の説明とインストール法を説明します.

とりあえず,USB経由の専用CCDカメラで撮影した動画を使う場合はImageJのみ.DVカメラを使う場合は,WinDV,VirtualDub,ImageJのみ.Hivision動画,デジカメの動画を使う場合は,WinDV,VirtualDub,AviSynth, ImageJをインストールしてください.gnuplotはお好みでインストールするといいと思います.

ソフトウェアの種類とインストール方法(32 bit Windows, 64 bit Windows共通)

DVカメラをIEEE経由でパソコンに接続しこのソフトをWindows上で使用することで,AVIファイルとして動画をPCに取り込むことが出来ます.この時,取り込みのフレームを調節すると最速で29.97fps(一秒間で29.97枚の画像を取り込むこと)の割合で,最遅でいくらでも遅くすることができます.つまり,見た目では全く動いていないようなゆっくりとした現象を撮影するのにも適しているのです.

他の同様のソフトに比べても,比較的コマ落ちも起きにくく安心して使えます.

インストール方法は簡単で,上記のリンクからWinDV-1.2.3.zipをダウンロードして解凍するとすぐに使える状態になります.

ただしショートカット等は全く設定されないので,お好みでフォルダーごとProgram Filesのフォルダーに入れ,ショートカットをデスクトップに置いたら良いでしょう.

NIHにより開発された,画像解析ソフトウェア.JAVAにより書かれていることでOS非依存に使用できる上,豊富なプラグインおよび容易なプラグイン作成が行えます.初期にある機能のみでもかなりの解析が行え,非常に有用です. 但し,扱える動画ファイルのcodecに制限があるため,多くのaviファイルはそのままでは読み込めず非圧縮のaviを用意する必要があります. このような圧縮の解除を上記のVirtualDubとAvisynthを組み合わせることで行います.また,メモリ上にデータをロードして解析を行うので十分なメモリ容量を要求します.Virtual StackというHD上にデータを置いたまま解析を行う手法もありますが,遅くなるためお勧めできません.

簡単なグラフ作成が行えるソフト.しかしながら論文の図などの作成はたいていこのソフトを用いますし,非常に使い勝手の良いソフトです.

また32 bit Windowsを用いている方は以下を順番にインストールしてください

通常DVカメラでとられた動画は,圧縮されたAVIとなっているため,ImageJ等の動画解析ソフトで読み込むことが出来ません.このソフトを経由することで,動画を非圧縮AVIファイルへと変換しImageJに読み込み可能にします.また,画像サイズの変更や切り出し,フレームレートの変換等もこの段階で可能です.

32bit version (VirtualDub-1.10.4.zip)(2014/2/5現在)をインストールしてください.

最近は市販のカメラもハイビジョン仕様となり,.m2ts形式となっています.このファイルですが,そのままではImageJはもちろん,Virtual Dubでも読み込むことが出来ません.また,デジカメの動画機能を使った場合も多くの場合.mov形式のファイルなのですが,こちらもそのままではVirtual Dubで読み込むこともできません.そのような場合,このソフトと適切なcodecを使用することでVirtual Dubで読み込むことが可能になります.

AviSynth 2.5.8をインストールしてください. Sorceforgeのページからダウンロードします, こちらのページが参考になるでしょう.

K-Lite codec pack

AVCHDコンテナに対応したスプリッタ(Haali Media Splitter)を含んだコーデックパック.とりあえずBasicを入れてください.

注意:Haali Media Splitter 単独でインストールしても上手くいかないかも。

warpsharpプラグイン

Avisynth向けのいろいろなプラグインパック

warpsharp_2003_1103.cabをダウンロード・解凍後フォルダー"warpsharp_2003_1103"全体をC:\Program Files\AviSynth 2.5\pluginsにコピーしてください

C:\WINDOWS\system32に

msvcp71.dllmsvcr71.dllが無い場合(僕は元から入ってました)これらをhttp://www.dll-files.com/で検索後ダウンロードしてコピーください

一方,64 bit Windowsを用いている方は以下を順番にインストールしてください

通常DVカメラでとられた動画は,圧縮されたAVIとなっているため,ImageJ等の動画解析ソフトで読み込むことが出来ません.このソフトを経由することで,動画を非圧縮AVIファイルへと変換しImageJに読み込み可能にします.また,画像サイズの変更や切り出し,フレームレートの変換等もこの段階で可能です 64bit version (VirtualDub-1.10.4-AMD64.zip)(2014/2/5現在)をインストールしてください.

最近は市販のカメラもハイビジョン仕様となり,.m2ts形式となっています.このファイルですが,そのままではImageJはもちろん,Virtual Dubでも読み込むことが出来ません.また,デジカメの動画機能を使った場合も多くの場合.mov形式のファイルなのですが,こちらもそのままではVirtual Dubで読み込むこともできません.そのような場合,このソフトと適切なcodecを使用することでVirtual Dubで読み込むことが可能になります.

まず32bit同様、AviSynth 2.5.8をインストールしてください. Sorceforgeのページからダウンロードします

その後ファイルをダブルクリックすると自動的にインストールが始まります

こちらのページが参考になるでしょう.

その後、64 bit版AviSynthv 2.5.8 JoshyD ビルドをインストールしてください

こちらのページ上にあるダウンロードリンクからダウンロードしてください

この際、rarファイルを解凍する必要があるのでLhaplus, +Lhaca等の解凍ソフトがないときは別途インストールしてください

基本的には解凍したフォルダ内の"readme.txt"に従えばOKですが, かいつまむと

1. 32bit Avisynthがインストールできていることを確認して,解凍したフォルダ内のファイル "avisynth.dll"を "C:\Windows\System32"内に移動してください.

2. 次に"DevIL.dll"を"C:\Windows\System32"に移動してください.名前が恐ろしげですがopen source projectの"Developer's Image Library"から来ているらしいです.

3. "avisynth_intall.cmd" を右クリックして、管理者として実行を選択してください.

基本的に以上でOKです

K-Lite codec pack

AVCHDコンテナに対応したスプリッタ(Haali Media Splitter)を含んだコーデックパック,とりあえずBasicを入れてください.

注意:Haali Media Splitter 単独でインストールしても上手くいかないかも.

warpsharpプラグイン

Avisynth向けのいろいろなプラグインパック

こちらから64bit版warpsharp, warpsharp64.zip をダウンロードしてください

・解凍後フォルダー"warpsharp64"全体をC:\Program Files\AviSynth 2.5\pluginsにコピーしてください

C:\WINDOWS\system32に

msvcp71.dllmsvcr71.dllが無い場合(僕は元から入ってました)これらをhttp://www.dll-files.com/で検索後ダウンロードしてコピーください

また、念のためVisual C++ 2008 ランタイムをこちらからダウンロードしてインストールしておいてください

以上で完了です、お疲れ様でした.