210001:「財務会計へ転記」はどんな機能?
【回答】
「仕訳伝票転記(財務会計へ転記)」はレッツ原価管理Go!で入力した伝票データを、財務会計ソフトで読み込めるテキストファイルとして出力する処理です。この処理のあとで財務会計ソフトにこのファイルを読み込む処理が必要となります。
財務会計ソフトに読み込んだ仕訳は財務会計ソフト上でなければ修正や削除はできません。
仕訳生成のしくみ
レッツ原価管理Go!では基本的に複式の入力はしませんが、転記処理で「得意先」「仕入先」を相手勘定にみなした複式の仕訳を生成します。※注
※注:入金伝票振替形式は複式での入力、支払査定作成伝票は複式で自動作成されます。
財務会計へ転記>転記設定>科目/得意先/仕入先/部門 でそれぞれの「転記先」に財務会計ソフトの科目コード・部門コードを登録することにより財務会計ソフトの科目で仕訳が出力されます。
伝票種類ごとの借方・貸方は以下のようになります。
レッツ原価管理Go!(変換前) 財務会計ソフトの科目(変換後の例)
仕入伝票 仕入科目/仕入先 → 仕入高/買掛金
支払伝票 仕入先/支払科目 → 買掛金/現金
支払査定作成伝票 借方科目/貸方科目 → 買掛金/現金
売上伝票 得意先/売上科目 → 売掛金/売上高
入金伝票 入金科目/得意先 → 現金/売掛金
入金伝票振替形式 借方科目/貸方科目 → 現金/売上高
完成振替仕訳生成のしくみ
すでに転記した伝票の原価科目と売上科目のうち、対象となる完成工事分を工事別科目毎に集計します。財務会計へ転記>転記設定>科目の「通常転記先」と「完成変換転記先」で次のように出力されます。
※完成振替を財務会計ソフトで行う場合や、通常転記で損益科目に転記している場合はレッツ原価管理Go!上での完成振替処理は不要です。
■完成振替の対象データと振替
借 方 貸 方
原価科目 「科目」完成振替転記先(完成) 「科目」通常転記先(未成)
(例) 材料仕入高 未成工事支出金
売上科目 「科目」通常転記先(未成) 「科目」完成振替転記先(完成)
(例) 未成工事受入金 完成工事高
※完成振替は原価科目のみ行うことが一般的です。売上科目の完成振替は入金伝票振替形式で入力し、通常転記で処理する運用をお勧めします。