803ストーリー

 感動物語「利用者様一人ひとりのストーリー」

責任感

遅刻が多く、気分で欠席することもあり、イライラすると乱暴な言葉がでる利用者様

その反面、面倒見がよく、周囲の方に声をかけて手伝うことができるとても素敵な強みあります

「柚の木健康アクションプラン  コロナ対策26」 で出勤時にセラ消毒を行うようになりました

「利用者様自身にセラ消毒をしてもらってはどうだろうか」

それからは毎朝出勤後、セラ消毒を行ってくれるようになりました

この行為が利用者様を目覚めさせました

遅刻がほとんどなくなりました

欠席が見事に減りました

セラ消毒をしてもらわないと仕事が始まらない雰囲気がますます利用者様に力を与えました

ご家族も「皆勤賞がとれそうだ」という連絡に喜び、利用者様を後押しをしてくれるようになりました。

そしてついに、皆勤賞(無遅刻、無欠席)獲得!

「自分が来ないと消毒に困るから」

自信と誇りと生活リズムをうみ出した朝のセラ消毒

利用者様はシュシュッと今日もても大事な仕事を淡々とこなしています

落ち着きがなかった利用者様が

みんなから頼りにされるしっかりものの若者に大変身

まだまだ進化してくれそうです

意気揚々と

「バスに乗って通勤する」特別支援学校の実習目標です

ひとりでバスに乗ったことがないのです

さっそく実習初日から練習開始!

事業所の椅子や机をバスの中に見立て、先輩利用者は運転士やバスの乗客役になりました

乗車ロープレ 降車バス停アナウンスでのボタン押し練習

先輩利用者が優しく教えます

自分が降りるバス停がわからず違うバス停で降りようとします

バスの写真と降車バス停が書かれた手作りのカードをつかって繰り返しみんなで練習

実習日最後一人でバスに乗って帰る日が来ました

降車バス停が近づきます

こっそり一緒に乗った職員はハラハラ・ドキドキ)

バス停で待つお母さんもドキドキ

「○○~」アナウンスが流れました

ピンポーン!

ニモカをかざしてお支払い

(お見事!成功だ!)

お母さんと職員の不安なんてつゆ知らず

ニコニコと降車してきました

バス通勤をマスターした春からは西鉄バスに乗って通っていきます

フレッシャーズの新しい歩みがはじまりました

一歩、一歩

新しい環境は生きている限りやってきます

小学生、中学生、高校生、社会人になっても、

やっと慣れてきたと思った頃には新しい環境になります

覚えることがたくさんです

これで合ってるのかな、間違ってないかな、間違ってたらどうしよう、どうしていいかわかんない…、不安な気持ちを伝えられたらいいけど伝えられない

彼もそんな一人でした。

高校を卒業しCreate803へ初めてやってきた日

彼は玄関の外に立ったままでした

不安げな表情で、一歩進むのに5分、いや10分はかかりました

彼のペースで入れるように待ちます

「入ったら  まず着替えますよ」

またまた5分、いや10分はかかりまし

「入ってすぐ右側にロッカーがあります」

またまた5分、いや10分はかかりました

「待ってますね」

初めて入ってきた日は30分はかかったでしょうか

それが1週間ほど続きました

30分が

29分  27分  25分と徐々に短くなっていきます

一日の流れを彼が理解し始めると

行動がスムースになっていきました

毎日毎日1分 1分 また1分と小さな歩みで新しいことへ挑戦していく彼の1年後がとても楽しみです

ハンディ機でもまたナンバーワンに

他の人に比べピッキングスピードがとても速く、ミスがほとんどないことから会社で何度も表彰を受けていました

中でも一番すごいのは九州でナンバーワンになったこと

でも

「できないよ。もうだめかもしれない。」

ピッキング作業用ハンディ機が導入されたからです

伝票の品番の「文字を読む」のではなく「見て瞬時に判断」して商品をピックアップしていました

スピードを上げ、ノーミスで作業効率を高めていくことを目指すためのハンディ機導入です。しかたありません

使い始めると途端にスピードが急降下です

それどころか、焦りからかミスも目立ちます

彼女はどんどん自信をなくしていきました

ハンディ機から出る光を上から下にあててみたり、

持ち方を変えてみたりするも・・・・なかなかできません

バーコードを見ていても他の数字や文字を見て判断しようと昔の癖がでてしまい、ハンディ機操作の邪魔をしている様子です

「バーコードだけ見えるように自助具ができないか」

すると、どうでしょう

ほとんどエラーが出ずに読みとれます

彼女に笑顔が戻りました

「できた!やった!」

仕事ができていると自信を取り戻しました

困難に挑戦することが達成感やさらなる自信へとつなげることができると教えてもらったハンディ機操作が今では彼女の一番の武器です