上田城のヒミツを地形と地質で解き明かせ!
日本の地質を語る上で欠かせないフォッサマグナ。
ブラタモリやジオジャパンの解説でお馴染みの地質学者、高橋雅紀さんを講師に迎えて、上田のシンボル上田城のヒミツを地形と地質から解き明かします。キーワードはフォッサマグナと浅間山。上田城と周辺で地層や岩石を見ながら解説いただきます。
地形は海が作った?!
海岸から離れた陸上の地形は雨と川が浸食して作ったというのがこれまでの定説でした。ごく自然な考え方ですし、これまでの地形学の常識でしたが、高橋さんはこの地形学の常識を疑問に感じ、地形は海が作ったとする新たな仮説を打ち立てるべく、精力的に執筆活動を行っています。高橋さんの目には今の地形はどう見えているのでしょうか。高橋さんの地形を見る「目」を一緒に試してみましょう。
上田城の石垣はフォッサマグナと浅間山の合作?!
石切場に残る矢穴。
フォッサマグナの地層をいろいろ見てみよう。
かつての製糸業を支えた石炭。
半過の岩鼻。どうやってできたのかなあ。
まさか、こういうこと!?
3月28日(土)~29日(日) 1泊2日
※どちらか1日のみでの参加も可能ですが、2日間参加可能な方を優先して受け付けます。1日のみで参加したい方は、お申し込みフォームにその旨を明記の上、お申し込みください。
9:00 上田市創造館(予定)
※上田電鉄別所線 上田原駅から徒歩でも行けます。
※正式に決まり次第、改めてご連絡します。
16:00 上田駅
【1日目】
午前:フォッサマグナ・浅間山と上田周辺の地形・地質の解説
午後:車で各所見学(上田城の地層や石垣、フォッサマグナの様々な地層)
宿泊場所:上山田温泉(宿泊費:1泊2食付12000円程度)
【2日目】
午前:地形学講義「地形は海が作った?!新しい地形の見方」
午後:現在の地形学で説明できない地形を見学
※悪天の場合には予定を入れ替えたり、講演や室内実験を主体としたプログラムに切り換える場合があります。
※解散時刻はなるべく予定通りになるように努めますが、やむを得ない理由で過ぎる場合があります。ご承知おきください。
※車に乗り合わせで移動します。集合場所や乗り合わせの調整は参加者が確定した後に行います。
※高橋さん流の地形の見方に特に興味のある方は、以下の3冊をお読みいただくことをお勧めします。
「分水嶺の謎」「準平原の謎」「蛇行河川の謎」(技術評論社)
・上田城の土台や石垣を観察(浅間山からの上田泥流堆積物、内村層の流紋岩)
・太郎山山麓の石取場の地層(内村層の流紋岩)
・半過の岩鼻と唐猫・鼠伝説(海食洞に似た大岩壁)
・鴻の巣(青木層の礫岩層と浸食地形)
・千曲川河原(上小湖成層、小川層の砂岩、河床の巨礫)
・荒砥城から千曲川流域の地形俯瞰
2日参加:30000円(税込)
1日参加:17000円(税込)
※参加費には講師料、講師経費、ガイド料、ガイド経費、保険代、資料代が含まれています。
※集合場所までの交通費、宿泊費などの旅費は含まれていません。
5名様より催行、定員10名様 ※先着順。定員になり次第締め切り。
※お申し込みはページ下方からリンクしている申込フォームからお願いします。↓
・軽いハイキング程度ができる体力のある方
・山の地質や地形に興味のある方
・自然を見る新たな「眼」を手に入れたい方
運動靴、行動着、雨具(傘も可)、防寒具、飲物、ザック、筆記用具、タオル、洗面具、常備薬、保険証、 等
※ご不明な点がありましたら、お気軽にご相談ください。
・スケジュールは天候などにより変更・中止になることがあります。悪天の場合には予定を入れ替えたり、講演や室内実験を主体としたプログラムに切り換える場合があります。
・昼食は食堂等で取る予定ですが、各自でご持参して食べることも可能です。
・ご不明な点がありましたらお問い合わせ下さい。
高橋雅紀(たかはし まさき)
元 産業技術総合研究所 地質情報研究部門 上級主任研究員。地質学者。
日本列島を形作ったプレートの動きを解き明かし、あとは地形学者に任せれば今の日本列島がどうできたかを完全に解き明かせると思いきや、現代の地形学で説明できないことの数々に気づいてしまい、新たな地形学の常識を打ち立てるべく奮闘中。
ブラタモリ、ジオ・ジャパンなどテレビ出演も多数。
近著に、「分水嶺の謎」「準平原の謎」「蛇行河川の謎」(いずれも技術評論社刊)
北アルプスを歩きまくって山々の成り立ちを解き明かしてきた信州大学名誉教授の原山智氏の研究を大学在学時に知り、地質学に目覚める。最近では、講師の高橋雅紀氏の地形を見る目を手に入れつつあり、新たな気づきに興奮が止まらない。
地質や地形の面白さを多くの方に知ってもらいたいと思い、日本で数少ない「ジオ登山ガイド」として活動中。「ジオ・ジャパン 槍穂高連峰」にも出演。