「「ご要望に対する回答」への回答及び提案」
山口大学の授業料改定手続きに対する山口大学教職員有志(11月7日付発出)
山口大学の授業料改定手続きに対する山口大学教職員有志(11月7日付発出)
2025年11月6日付メールで学長から届いた回答に対して、11月7日付で、以下の回答と提案を有志として発出しました。きちんと読み理解された上での誠実な対応を期待いたします。
山口大学学長 谷澤幸生 殿
山口大学教職員有志
2025年11月6日付「ご要望に対する回答」への回答及び提案
2025年11月6日付メール「ご要望に対する回答」(代理送信:経営企画室小笠原義人氏)を受領いたしました。有志として検討の上、以下の通り回答を行い、併せて提案を行います。
1. 「ご要望に対する回答」への回答
今回の「ご要望に対する回答」では、「今回の要望につきましては、直接対面により対話をする形式で行いたい」旨ご提案いただきました。我々は当初から「学内外の関係する人々との十分な「対話と合意」の機会を設定し、正当性をもった決定を導いてください」(10月17日付「山口大学の授業料改定手続きに対する山口大学教職員有志の声明」)と要望してきたところです。またこうした我々の要望を「前向き」に受け止めた回答は、これまでいただけておりませんでした。しかし今回このようなご提案をいただき、「対話と合意」(「明日の山口大学ビジョン2030」)を具体化したいという貴職の思いを感じた次第です。
また加えて、「総合型選抜の合格者に対し、今般の授業料改定の決定に関する情報提供と経済的支援を含め、入学に際して不安等があれば、相談を受ける旨を個別に連絡」しておられることも、今回の「ご要望に対する回答」において初めてうかがいました。我々が先に要望したものは、「授業料減免措置の設定」(11月4日付「授業料の減免措置等に関する山口大学教職員有志の要望」)であるとはいえ、総合型選抜の合格者に対する配慮を具体化しようとしておられることも認識いたしました。
その上で、「今回の要望につきましては、直接対面により対話をする形式で行いたい」とのご提案につきましては、書面でのご回答を求めることといたします。
理由は次の通りです。我々が求めてきたものは「学内外の関係する人々との十分な「対話と合意」の機会を設定し、正当性をもった決定を導いて」(下線部引用者)いただくことです。これを踏まえますと、貴職と我々有志――の中の、現実的には特定少数者――との間のみの、閉じられた「対話」によって、何かしらの「合意」に至ることは、我々の求めてきたことの本旨から外れることとなります。繰り返しとなりますが、我々は、我々有志との「対話」を求めているわけではなく「学内外の関係する人々との」「対話」を求めてまいりました。「対話」を行うのであればその形が必要だと考えていることに今も変わりはありません。
以上より、先の我々の「要望」につきましては、書面でのご回答を求めます。
なお、期限につきましては、今回いただいた「ご要望に対する回答」を拝読する限り、既にご回答自体は準備されているのではないかと思料されますので、可能な限り早急に、遅くとも2025年11月12日水曜日17時までにお願いいたします。
2. より開かれた「対話」の機会の設定についての提案
他方で、先にも書きました通り、「対話と合意」を具体化したいとの貴職の思いを感じ、またそうした思いは「前向き」に受け止めたいと考えております。
つきましては、貴職と我々有志との間のみに閉じられた「対話」ではなく、より開かれた「学内外の関係する人々との」「対話」の機会を設けることを提案いたします。具体的には、全教職員を対象とし、授業料値上げに関わる論点全てを議題とすることが可能で、十分な時間を取った、社会的にも公開された「対話」の機会を、複数回に渡ってご設定いただくことを提案いたします。
そうすることが、「対話と合意」を具体化したいとの貴職の思いを、より理想的な形で実現するものとなり、ひいては「山口大学の使命」を果たすものとなると考えられます。また、そうした「対話」の場をご設定いただいた際には、我々有志も積極的に参加させていただき「前向き」な「対話」を行わせていただきたいと考えております。
以上
2025年11月7日
山口大学
医学部、教育・学生支援機構、教育学部、経済学部、工学部、国際総合科学部、時間学研究所、人文学部、農学部、ひと・まち未来共創学環、理学部 教職員有志一同
呼びかけ人(50音順)
秋谷直矩 麻田玲 池田勇太 石田俊 上田由紀子 上道茜 川尻剛士 黒羽亮太 桑畑洋一郎 白岩洵 杉野弘明 竹中幸史 塚田広人 南雲泰輔 野坂昭雄 速水聖子 原田拓馬 真木隆行 Michel de Boissieu 村上龍 村田裕一 森朋也 森下徹 谷部真吾 山本冴里 脇條靖弘