授業料の減免措置等に関する山口大学教職員有志の要望等への回答
(11月12日付学長からの回答)
(11月12日付学長からの回答)
我々教職員有志が11月7日付で発出した「「ご要望に対する回答」への回答及び提案」に対して、11月12日付で、谷澤幸生学長より、経営企画室の小笠原義人氏経由で「授業料の減免措置等に関する山口大学教職員有志の要望等への回答」(原本へのリンクはこちら)が出されました。以下転載いたします。なお「Ⅱ」の見出しにある「「ご要望に対する」」の鍵括弧の位置と、Ⅰの3末尾の段落とⅡの2段落目に全く同じ文章があるのは、原文のままとなっております。
令和7年11月12日
山口大学教職員有志 各位
国立大学法人山口大学
学長 谷澤 幸生
授業料の減免措置等に関する山口大学教職員有志の要望等への回答
令和7年11月4日付けで受領した「授業料の減免措置等に関する山口大学教職員有志の要望」及び令和7年11月7日付けで受領した「2025年11月6日付「ご要望に対する回答」への回答及び提案」について、下記のとおり回答します。
記
I.授業料の 減免措置等に関する要望について
1.特定の入試区分を経た入学者への授業料滅免措置の設定について
今回の授業料改定は、令和8年4月以降の学士課程(学部・学環)入学者全員に適用することを正式に決定しており、特定の入試区分によって取扱いが変わることは望ましい対応ではないと考えています。
また、入学後も納付する授業料に差異があることで、同じ学修環境(改定後の増 収分によって整備される環境)を享受する同学年の学生間に不公平が生じることが ないよう留意することが必要と考えます。
2.経済的支援枠の拡充について
現行の授業料減免制度の対象とならず、アルバイト等で学費を自らエ面しなけれ ばならないような状況にある学生がいることは「ご意見受付フォーム」に寄せられたご意見からも窺い知れます。現行の授業料減免と同様に改定後の授業料も 、その減免割合に応じて減免することは既に公表しているところですが、これに加えて、山口大学基金等を活用した経済的支援の在り方についても必要 性を認識して いるところです。
経済的支援に関する制度設計について、引き続き検討を重ね、学内プロセスを経た上で、来年3 月下旬までに公表したいと考えていますが、それに先立って、令和7年11月6日に総合型選抜の合格者全員に対し、今般の授業料改定の決定に関する情報提供と経済的支援を含め、入学に際して不安等があれば、相談を受ける旨を個別に連絡しています。
3.意思決定プロセスと公開について
大学の意思決定については適切な手順に従って進めてまいりましたが、この度の経験を教訓とし、より丁寧に情報の周知を進め、「対話と合意」を大切にしてまいります。
授業料改定分で進める教育研究環境の整備についても整備内容とともに整備に 要した金額等について、学内の定められた手順に従って各種会議等で相談、報告を経て適時適切に本学ホームページ等を通じて、学生を含む学内構成員、さらには社会に対して情報公開を進めます。また、整備に当たっては、当事者である学生の声に耳を傾け、要望を尊重することを、改めて回答します。
II. 2025年11月6日付「ご要望に対する」回答及び提案について
今般、教職員有志より提案いただいた、いくつかの視点には賛意を示します。それらは前向きに捉え、具体化を検討してまいります。
これからの「対話」の在り方については、これまでも繰り返し述べてきたとおり、授業料改定分で進める教育研究環境の整備についても整備内容とともに整備に要した金額等について、学内の定められた手順に従って各種会議等で相談、報告を経て適時適切に本学ホームページ等を通じて、学生を含む学内構成員、さらには社会に対して情報公開を進めます。また、整備に当たっては、当事者である学生の声に耳を傾け、 要望を尊重し、開かれた対話の場となるよう努めてまいります。
学生の教育研究環境の整備という、未来に向けた対話を念頭に置いており、今後、教育研究環境の充実に期待する学生を裏切ることがないよう、教育研究環境の整備を着実に推進することが不可欠と考えています。今回の授業料改定は、本学の信念と決断のもと、適切な意思決定プロセスを経て実施したものです。
これまでにいただいたご質問等に対して丁寧に答えさせていただいてきたと考え ておりますので、これらについてさらにご異議があれば、直接対面により対話をする形式で意見交換を行いたいと考えています。
以上