イベントへの想い

保育士として働いていたとき、子どもたちの教育の場として自然が与える影響力の偉大さを知り、

これ以上の学びはないと感じました。

しかしながら現代社会は、環境破壊など何かが犠牲になることによって、

社会システムが成り立っている影響が大きいことを知りました。

このままのペースで自然破壊が進めば、次世代に豊かな自然を残すどころか、

大きな環境の変化による災害も避けて通れないことを知り危機感を覚えました。

次世代へ繋ぐ社会は、環境保全と復活が必要不可欠であり、

それを基盤とした経済の循環を当たり前にしなくてはいけないと感じています。

そして、持続可能な地球と社会システムを構築していくためには、

一人ひとりがこの現状に気付き、行動していくことが必要不可欠です。

しかしながらどこかに「無理」と感じるものがあればそれは持続しません。

そこで一人ひとりの持続可能な「できる事」を発見したり再確認したりして

「私のできる」を積重ね、次世代へ残せる地球を目指したいと思い企画しました。

与論未来フェス!」
~ま~じんつくらんDAY~
エシカル循環で持続可能な島づくりを 食・農・教育から


※「エシカル」とは:他者や地域社会、自然環境などを思いやる、「思いやり消費・行動」、「応援消費・行動」

※ま~じんつくらんDAY…一緒につくりましょう(与論の方言)

「食・農・教育のテーマについて」

【食】


食べるもので私達の心と体はつくられていきます。

その食は現代社会の現状から、「早い・安い・便利」なものが必要とされるようになってきました。

しかしその栄養価が必要量に達しにくいものも多く、様々な環境下における栄養吸収の阻害もあります。

その結果、偏りのある栄養摂取からなる「新型栄養失調」の状態となり、

心身の不調へ繋がっていることが分かってきています。

※新型栄養失調とは
偏った食生活が引き金となって起こる、新型栄養失調が懸念されています。
例えば、菓子パンや総菜パン、おにぎりなどで空腹を満たす食生活の人は、タンパク質不足になりがち。筋肉量が減少して脂肪が燃えにくい体になり、痩せにくくなる他、免疫力の低下や貧血、抜け毛、むくみなどの症状が起こる恐れもあります。
肉料理などでカロリーは十分に摂っているが野菜類は嫌いという人は、ビタミン・ミネラル・食物繊維の不足が心配されます。やはり基礎代謝や免疫力の低下につながり、血管や細胞の老化なども進みやすくなります。

特にミネラル欠乏は疲れやすい、イライラする、低体温、発達障害、落ち着きがないなどの症状に現れる場合も多いとされています。

食品と暮らしの安全 

そこで、かけるだけ、まぜるだけなどの手軽にできるミネラル食の実践例を知ることで、日常的な食事改善で、心身の健康維持を目指す「私のできる」を増やしていく事を目的としています。

ミネラルをとる

【農】


食は農産物により成り立っています。

土により農産物の育成が大きく異なり、資材の高騰化や天候など自然環境からの影響も大きく関わっています。

そこで、身近な資材や生ゴミを利用した土壌の健全化により、家庭菜園をもっと手軽で身近にすることで安心安全な食料自給率を上げ、循環型家庭菜園の実現へ繋げ「私のできる」を増やしていく事を目的としています。

その農産物は、自然の恵みで成り立っています。

その循環の中には絶えず無償で恩恵を受け続けている生態系サービス

自然界は絶えず循環している

生態系サービス

                 しかし今の地球は赤字経営なのです。


世界中の人達が日本人の生活をすると、

地球は2.8個必要です。


正解の平均は1.7個。


地球資源の貯金を切り崩して生活している

ことが分かります。

そしてプラネタリーバウンダリーから分かることは、

一番の環境破壊が生物多様性の損失であるという事もわかっています。

※プラネタリーバウンダリーとは
地球の環境容量を科学的に表示し、「地球の限界」あるいは「惑星限界」とも呼ばれている。地球の環境容量を代表する9つのプラネタリーシステム(気候変動、海洋酸性化、成層圏オゾンの破壊、窒素とリンの循環、グローバルな淡水利用、土地利用変化、生物多様性の損失、大気エアロゾルの負荷、化学物質による汚染)を対象として取り上げ、そのバウンダリー(臨界点、ティッピング・ポイント)の具体的な評価を行ったもの。

一つの地球で資源を分け合い、生きあっていくにはどうすれば良いのでしょう。

答えはいつだって、自然の中にあります。

自然の循環の中にある暮らしが当たり前になるように、これからの選択は、一人ひとりに委ねられています。


循環の中に私達の暮らしを

選ぶもので、世界は変わります。


エシカル循環は貢献の循環。


みんながみんなのことを想って

選ぶだけ。


「私のできる」ことで。

【教育】


与えられる教育から、生み出す共育へ!

アクティブラーニング(主体的・対話的・深い学び)が求められている昨今の教育には、子どもたちが自分で計画したり、失敗してやり直したりして、様々な体験から学ぶことが、人間の心の深いところを育てていくことがすでに明らかになっています。

ツリーハウス制作中

廃材から誕生。子どもたちの作品

小道制作中

「自然」は偶然性と多様性に溢れ、

五感を通し多彩に気付きを与え、

子ども一人ひとりの興味・関心から

様々な創造性を育んでくれます。

学校と社会が連携・協働しながら、未来の創り手となる子ども達のために必要な資質・能力を育む「社会に開かれた教育過程」の実現として地域資源を活用した学びをどう育んでいくのか、具体的実践方法の中から「私のできる」を見出し取り組んでいくことを目的としています。

【「誠の島」よろんエシカルプロジェクト】


このイベントを通し、日常生活の中に持続可能な「私のできる」事をみつけ、実践を広げていきたくなるフェスティバル。

【食】
自然環境を守り、安心安全で栄養価も高い野菜での地産地消は、免疫力を高め、心身の健康へ導く食材として期待できます。医食同源の思考に基づいた、予防医学に繋げていきたいと考えています。
上記の理念に則った食育活動を続け、イベント等での普及啓発に努めます。

【農】
地域資源を循環させた家庭菜園の普及で、土壌改善と海洋保全を図ります。そして、安心安全な食料自給率の向上と、栄養価の高い地域食材を給食や施設へ提供、定期便販売などを考えています。また、栄養価を壊すことなく加工することで、特産品としての島外販売・防災食用の備蓄も可能と考えています。

【教育】
豊かな自然という環境で、自発性を主体とした学びの場を提供します。創造の実現を体験することで、自己肯定感を育み、豊かな未来を切り開くリーダー育成に努めます。(リトリートや教育体験プログラム等)

与論島

【目指す未来】


自然環境の循環の中に成り立つ暮らしの実現と、

他者地域を思いやるエシカル循環で、次世代へ残せる与論島の実現をします。


島の中ですべてが循環する「小さな地球」は1つの雛形となり、世界に貢献する与論島を実現します。