「第47回山形県新春俳句大会」 令和7年(2025年)2月23日(日)山形テルサ研修室A
◯会員同士改めて新年の挨拶を交わし、開会しました。
◯事前入選句の選評、席題「椿」入選発表・選評と続いたあと、選者色紙の抽選会が行われました。
◯表彰式では出席者全員の暖かい拍手が受賞者の栄誉を讃えました。
伊藤ふみ選
席題「椿」特選三句
椿咲く風の明るき島泊り 鈴木あい
昼茶事の水屋の余韻白椿 井上多桂子
門前に飛礫のやうな落椿 清野佐知子
「第46回山形県新春俳句大会」 令和6年(2024年)2月25日(日)山形県民ホール3Fスタジオ2
◯大会は終始和やかで、表彰式では出席者全員の暖かい拍手が受賞者の栄誉を讃えました。
◯武田菜美さんの講演「未来へつなぐ俳句」は、高校生の俳句観を知るのに役立つ内容でした。
阿部月山子選
特選
下駄の裏見せて見得きる雪歌舞伎 三浦茂子
秀逸
大山のだだ池あば池白鳥来 小野誠一
窓越しの闇に地鳴りの能登の冬 横道啓一
凍道や轍三本譲り合ひ 木原邦彦
鈴木正子選
特選
初夢や人に話せぬ事ばかり 横道啓一
秀逸
賛成も反対もせず咳一つ 山口雀昭
枯木山谺大きく返しけり 阿部美和子
もう5年呆けぬつもりの日記買うふ 木村比紗子
伊藤 寛選
特選
初春や祈りつつ聴く四海波 伊藤厚子
秀逸
古き店一つ二つと閉ぢて冬 須階米子
深雪晴キシリキシリと屋根に人 佐藤正代
子等の来て炬燵の中の足ごちやごちや 木村比紗子
牧 靜選
特選
大の字の五挺ならびし梯子乗 池田春斗
秀逸
玉留めにしたる糸の端縫ひはじめ 猪俣洋子
御神酒椀に飛び込む火の粉どんど焼 結城トミ子
書初めや墨一管の龍一字 近藤寛治
伊藤ふみ選
席題「薄氷」特選三句
薄氷の轍を歩く田んぼ道 清野幸夫
薄氷の揺れてあふるる花手水 志鎌惠美子
薄氷隙間かすかに水の見ゆ 柏倉ヤス子