大和郡山市では、平和地区を中心に約70年前から大和丸なす栽培が代々受け継がれており、2022年現在、20代から60代までの7軒の生産者さんたちにより『丸三出荷組合』が組織されています。
昨今のコロナ禍により主に料亭や旅館などからの需要減の影響を受けました。この苦境を乗り切るために改めて地産地消を見直し、「大和丸なす」のPRに注力し、県内のスーパーへの販路を拡大するなど、苦境の中でも前向きに取り組まれています。
また、丸三出荷組合で作られている大和丸なすは、10年ほど前からカレーやお味噌汁の具として大和郡山市の学校給食にも提供されており、子どもたちに大人気です!
2019年からは奈良市の学校給食への提供も始められました。また、組合内で情報共有を積極的に行われ、定期的に品質検査を行われています。安全で高品質な生産をすることで、多くの消費者の皆さんに喜んでいただけるよう、日々努められています。
大和丸なすは栽培がとても難しく、病気にとても弱い。室内の温度を徹底管理。継ぎ木作業を1株1株丁寧に行う。花が咲いたら、『トーン受粉』(1回のみ)という特殊な人工交配の方法で受粉させるため、実に種ができません。また、『花ぬき』をし、色むらをなくしています。より良い実を作るために、『芽かき』と呼ばれる不要な芽枝を取り除く作業も行っています。そういった気の遠くなるような手作業を行って、初めて大和丸なすができます。その分、普通の長なすに比べて収穫量もはるかに少ないです。栽培方法の手間と技術の高さにより、生産者の数も少なく、貴重な伝統野菜となっています。
副組合長 本田准一郎さん
今西高弘さん
堀川真さん
中西拓彦さん
市井金彦さん
奥西晃一さん