名 称 浦嶋神社 [宇良神社]
鎮座地 伊根町字本庄浜191番地
祭 神 浦嶋子 (浦嶋太郎)
相殿神 月讀命(つくよみのみこと)、祓戸大神(はらえどのおおかみ)
祭 儀 例大祭 宵宮8月6日、本祭7日
延年祭 宵宮3月16日、本祭17日
創 建 天長2年(825)7月22日
神 徳 生命の神様として、人生の導きの神様として、古くから厚い信仰を伝えている。
縁結び、長寿、漁業、航海、農業、牛馬、養蚕の御神徳がある。
旧社格 郷社
星に対しての信仰があり、本殿は北極星に向け建てられている。
元旦祭(1月1日)
節分祭(2月3日)
延年祭(3月16日、夕日沈む刻に花納行事)
祈年祭(3月17日、午前9時~)
延年祭(3月17日、午前10時~、午前11時~翁三番叟奉納)
児童福祉祭
例大祭(8月7日、神事のみ)
祭礼奉納(8月7日に近い土曜日もしくは日曜日)
新嘗祭(12月7日)
毎月(7日と17日)
(宇良神社延年祭/昭和63年4月15日京都府登録無形民俗文化財)
延年祭は『福棒祭り』とも言われ、削り掛け神事が行われる。延年祭宵宮夕日沈む刻に花納(はなおさめ)行事が行われる。『花』とはコシアブラの木を用いて繭玉と俵の蓋を形どり、真綿と共に千舎(チシャ)の小枝に飾り付けたものである。この枝をタチバナと称して花神撰とし、神殿にお供えし納める神事である。削り掛けとともに、別に福棒を作り、御神棒として神殿に納め、参拝者が籤を引き当てこの御神棒を授かる。これが福棒祭りの謂れである。
当社に奉納される能は約千年前からはじめられたとされる。江戸時代中頃から、筒川地区河来見集落の三柱神社が祭礼行事として継承していたが、戦後に一度浦嶋神社に奉納された以降、過疎化により途絶えていた。その後、復活させたいという気運が高まり、昭和63年に有志で以って「翁会」が設立され、町商工会の「村おこし事業」により復活した。平成元年3月から延年祭の時に開催されるようになる。
現在は本庄浜・本庄上・本庄宇治の三地区が祭礼を入れているが、前日の宵宮には各地区から手丸提灯を先頭にして高張提灯等の順に並んで伊勢音頭を歌いながら浦嶋神社に向かう。神社の参道にかかると大声でかけ声をかけながら一気に拝殿に駆け込む。これを宮入というが、この宮入は本庄浜が一番のりをするのが決まりである。この後、各地区の若者が裸になり一団となって激しくもみ合いをする。
祭り当日は、各区から太鼓台を曳いて宮入し、神事が終わると、くじで決めた順に祭礼(棒振り・小太刀・大太刀・花踊り)が奉納される。
下の集合写真は、昭和16年(1941)8月8日、本庄上区例祭での太刀振り奉納記念写真であるが、同年の12月8日太平洋戦争が勃発した。