CanSat (缶サット)競技とは

宇宙関連のノウハウが学べる CanSat競技

 CanSat競技は大きく2つに分かれており、「フライバック部門」「ランバック部門」とがあります。我々フライト部隊では、例年 8月開催の能代宇宙イベント(※1)と、3月開催の種子島ロケットコンテスト(※2)にてCanSat 部門へ参加をしています。

※1:2019年度の能代宇宙イベント大会HP http://www.noshiro-space-event.org/ ※2:種子島ロケットコンテストの過去大会HP http://www.jaxa-rocket-contest.jp/past/

GPS 位置情報と環境情報を元に、自律してゴールを目指す

CanSatは、外部からの通信などによらず、自律してゴールを目指します。そのため、機体がスタート地点から最短経路でゴールにたどり着けるような制御方法を設計・実装します。

機体にはGPSモジュールやセンサ類(特に指定はされていない)を多く搭載しており、それらから得られた環境情報をマイコン上で処理し、自身をゴールへと導きます。

3次元姿勢制御で空を舞う フライバック部門

 フライバック部門は、小型衛星の回収を模擬的に行う競技で、上空から落下させた小型衛星を、目標地点へいかに正確に向かわせられるかを競います。3次元的な姿勢制御が学べるので、人工衛星の他にもドローンや航空機、はたまたゲーム製作等にも応用が利くでしょう。

自作ドローン
パラシュート操縦機

ロボット製作の基礎を網羅して学べる ランバック部門

 ランバック部門は、無人の惑星探査を想定した競技で、自律型惑星探査用ロボットでいかに正確に目標地点へ向かえるかを競います。その他にも、ミッションを設定してその多彩さを競うこともあります。プログラミング技能は勿論、機体にも各チームのアイディアがふんだんに盛り込まれるので、ソフト・ハードの両面で「ロボット」製作の基礎を網羅していると言えるでしょう。