人力飛行機の構造、空力的特性などを専用のソフトウェアを用いて解析し、設計図を作製します。コンピュータでの解析が主な活動ですが、機体の構造を誰よりも把握しているため製作活動の要です。
使用する専門用語やツールは、機械工学科で学習する内容と関連が深いため、大学の講義とサークルの両方で知識を活かしやすいと思います。それ以外の学科でも、一から勉強することに変わりはないので、学科問わず飛行機が好きな人や、数学、物理が得意な人にオススメです。
XFLR5やEXCELを用いて、翼の解析を行っています。XFLR5は、翼の情報を入力することで、その特性を視覚的に見ることができるソフトウェアです。これらを用いて三次元的に機体構造を解析し、良い特性になるような翼の構造や取り付け角度などを研究します。十分な結果が得られたら、AutoCAD, SolidWorlsといったCADを用いて設計図を作製します。
2020年度より製作予定の機体の設計図です。設計者は機体の構造だけでなく、航行に必要なパワーや巡航速度等も解析によって算出します。各班はこの図面をもとに機体を製作します。
『燕』はそれまで製作していた機体『晴叶』の性能を保持しつつ、空力的な精度の向上やパイロットの安全性を第一とする構造を目標とし、一部改良を加えたものです。コクピットは流線形の籠型で設計し、空気抵抗を受けにくいものになっています。また、翼面積を大きく取ることで、100kgを超える重たい機体でも、発進後機速7m/sに到達すれば、水平飛行が十分可能な揚力を得ることができます。
晴叶のポイントは、
作業工数の少ない設計
前年度機体『海翔』の再利用
実機の製作経験のない少人数のメンバーで、すぐに取りかかれる機体設計を目指した。
2017年度以前の設計気体である『海翔』の最外翼をそのまま使い、中央桁寸法も同一の物にした。