パイロットがペダルをこぎ、プロペラに動力を伝えるための駆動部分を製作します。自転車の仕組みと似ていて、機械的な機構製作が中心になります。
駆動部分は自転車の仕組みに通ずる部分があるため、サイクリングが好きな人には向いていると思います。歯車やチェーンを使用するため、からくり細工が好きな人にもオススメです。
人力プロペラ飛行機は、パイロットがペダルを漕ぎ、プロペラを回すことで発生する推力によって前に進みます。パイロットは長時間、全力でペダルを漕ぐため、可能な限り効率よく推力を得る機構を製作することが重要です。
駆動の設計・開発には、他班との繋がりがとても大切です。機体を操縦するパイロットはもちろん、駆動系統を接続するコクピット班、駆動の動力を与えるプロペラ班、全体の構造を統括する設計との繋がりもあります。各班の要求や仕様変更に柔軟に対応していくことも必要です。
製作活動は歯車を基本とした機構の設計・開発です。必要な知識は活動をしていく中で覚えていくことができますし、高校生で習う数学を習得していれば設計を進めることが可能です。情報技術やその他大学レベルの勉強が苦手な人でも、グループでものづくりをしたいという意欲と多少の根気があれば活躍することができると考えています。この班で重要な能力は機械設計の知識ではなく、それを駆使して考える力です。