Google Scholar -- scholar.google.com
東工大図書館が契約しているオンライン・データベース -- https://www.libra.titech.ac.jp/databases
いいかげんなキーワードでなくて、世の中のちゃんとした人、例えばそれぞれの分野の権威が発信に使っているボキャブラリー(専門用語)を使って情報検索すると、良い情報が得られます。
有名な概念であれば、 Google Scholar で検索すれば、相当の引用数が出るはずなので、有名な概念にもかかわらずもし引用数が十分でないと感じられるようでしたら、キーワードのスペルなどを間違えている可能性が高いでしょう。
英語のキーワードで情報探索すると、ぐんと世界が広がります。日本語の専門用語はわかるけど、英語のキーワードの正確なスペルがわからないときなどは、 Wikipedia に日本語の専門用語を入力して、英語訳をゲットする というのも良いかもしれません。和英辞典は必ずしも専門用語に対応しているとは限らないので注意してください。
アクセスしたページは、適宜 Google Translate などの自動翻訳使って日本語で読むのもいいかもしれません。英語が苦手だからといって、端から英語で発信された情報を毛嫌いするのは 絶対に やめましょう!特に理系人にとって、今日英語は必須です。
今日の科学(少なくとも自然科学)はほぼ英語での発表を中心に世界が動いています。日本人でも、一流の理系研究者は、重要な研究成果であれば、ほぼこれを英語で発表します。そこで、疑似科学 pseudo science とほぼ判断できる一つの十分条件として、該当する情報が英語で見つかりにくければほぼ疑似科学 というのがあります。例えば「水素水」を Wikipedia で調べてみると、対応する英語の記事が存在しないことがわかります。
Google News で簡単に複数のニュース・サイトや新聞のサイトを検索することができる。通常の Google 検索結果で上方に "News" 「ニュース」のタブが現れるので、これを左クリックするのも良い。
近年では、例えば www.asahi.com でも、新聞データベース 聞蔵Ⅱビジュアル に掲載されていないウェブサイト独自の有料記事があったりするので注意。
科学記事については、英語ソースのほうがはるかに質が高いことがかなり一般的なので、必要に応じて、英語ソースにあたること。
Wikipedia は、書き込みがオープンになっている Wiki 方式で運営されている百科事典 encyclopedia ですが、特に英語の学術記事は大変良質のものが多いです。今日では、Wikipedia を凌駕する百科事典は、ごく一部、専門分野に特化したオンライン百科事典、例えば哲学では Stanford Encyclopedia of Philosophy や超高額の Palgrave Dictionary (例 2018 Dictionary of Economics)などがあるでしょうが、最初のアクセスポイントとしては Wikipedia 英語版は大変オススメと思います。
世の中に流通している用語であれば、 Google で検索すると、トップに近い上位に Wikipedia の関連記事が来るのが通常です。もちろん、 Wikipedia の トップページ から検索を開始することも可能かもしれませんが、 Google 検索上位に Wikipedia の記事が来ないならば、それはそれで一つの情報とも言えそうなので、まずは Google 検索から始めるのがわかりやすいでしょう。
Wikipedia の記事は学術論文とフォーマットがすごくそっくりです。脚注 footnote や参考文献 References が大変使いやすいので、どんどん利用しましょう。多くの場合、脚注や参考文献に、欲しい論文の電子ジャーナルのリンクが直接張ってあります。
英語フレーズの場合、単数形と複数形で結構異なる検索結果が表示されるので注意。
検索演算子 -- 演算子の利用の際は、日本語検索でも必ず 英数キーボード を利用すること。
通常の Google 検索だと、学術論文に特化して検索することができない。よって、 Google であれば、 Google Scholar を使う。 Google News と異なり、通常の検索結果の上方に Scholar のタブは表示されないので注意。 URL を記憶するか、ブックマークに入れておくこと。
Google Scholar は原則、他の Google のサービス同様に、自動で複数の電子ジャーナルのサイトなどから文献情報を収集しています。カバレージは広いが、精度については万全ではない。
Web of Science (by Thompson Reuters) や Scopus (by Elsevier) は、学術雑誌・書籍の出版社が運営する文献データベース。詳細は Wikipedia など参照のこと。
文献の著者、タイトル、出版社・ジャーナルや出版年など、その論文にたどり着くのに十分な情報をリストにしたもの。
文献をたくさん集めて勉強したり、引用したりするようになってくると、文献の データベース database を構築することが必須になる。
たくさん選択肢がありますが、電子ジャーナルの会社との相性など強み・弱みがあり、2019年現在、決定版はないと言える。
本講義では、BibTeX を利用した文献情報管理を紹介していく。
教育用電算機システムでは、 Mac OS X 標準の BibTeX 文献管理ソフトとして BibDesk が利用可能。
他の BibTeX が扱える文献管理ソフトの情報としては、 BibTeX関連ツール -- TeX Wiki が詳しい。
Microsoft Word などと相性が良い文献管理ソフトとしては EndNote が代表的。
東工大図書館ではライセンス契約を結んでいる。
興味がある人は講習会を受けてみるのも良いかもしれません。 https://www.libra.titech.ac.jp/info/event/20190507-0
Google Scholar であれば、設定 setting で文献管理ソフトへのインポートを指定する箇所があるので、そこで BibTeX を選択すると、各論文の下に BibTeX 文献情報へのリンクが表示される。ただし、既に述べたように、 Google Scholar で得られる文献情報は 100% 正しいというわけではないので、投稿論文での引用など、重要な用途の場合は、文献情報の正しさを万全にチェックすること。
というわけで、 Google Scholar で論文検索した場合は、余力があれば、電子ジャーナルのページより正確な文献情報を入手するのがオススメ。ジャーナルのサイトによって、文献情報へのリンクは Export, Tools, Cite などなど、様々に表現されているので注意。
Web of Science や Scopus であれば、関連文献をチェックして、上方の Export リンクをクリックするとエクスポート形式を問われるので、ここで BibTeX を選択すれば、正確な文献情報を BibTeX 形式で入手できる。
和書(本)の文献情報を取得するのに便利なのは CiNii Books - 大学図書館の本を探す
洋書については世界中の大学図書館データベースの WorldCat.org: The World's Largest Library Catalog が便利
NDL ONLINE 国立国会図書館オンライン ではすべての和書が検索可能だが、 BibTeX エクスポートの性能がいまいち。
ISBN からも検索可能。
DOI (Digital Object Identifier) (Wikipdia の記事) などがわかっている場合は Crossref も便利。