近現代遺物として、系統不明の陶磁器や土管、瓦、レンガ、セメント、タイル、ガラス瓶、二枚貝、鉄、鉄滓、トタンなどが出土した。
近代と確実に認定できる資料は少なく、ほとんどが不明品に分類されているものと思われる。調査報告書では天目模倣碗が図化されていた。見込みは渦巻き状の幅広の浅い溝が形成され施釉されている。高台は上げ底で高台外面に二枚貝のネガスタンプの銘が入っている。内部の文字は不明だが、漢字の可能性がある。
また、現代の遺物については植木鉢、セメント、トタン、鉄、動物骨、二枚貝類などかなりの数に上るが、報告書では軒平瓦の可能性があるものについて図化されていた。この瓦は鹿大構内遺跡出土品の中ではあまり類例のないもので、瓦としては薄手であり、内面は丁寧にナデ調整され、外面は布目が全面に施されており、かなりもろい。
郡元団地Q-10区(教育学部附属中学校敷地内遺跡)から出土した近現代の資料を図1・2に示す。食堂の食器、生徒による粘土の製作物、プラスティック製の名札、ジュースの蓋や缶のプルトップ、附属中学校の制服のボタン、熊をかたどったピンクの髪留め、ホラーコミックの表紙紙、カセットテープの包装紙、お菓子の袋などがⅠa層(表面腐植土)で出土している。学校生活の一端を垣間見ることができる。
現在の鹿大生の痕跡も、数百年、数千年後に発見されるかもしれませんね。
[参考文献]
鹿児島大学埋蔵文化財調査室2007『鹿児島大学構内遺跡郡元団地Q-10区、郡元団地K・L-5・6区』鹿児島大学埋蔵文化財調査室報告書第3集