Kan Takeuchi is an associate professor in economics at Hitotsubashi University. He works on experimental economics and his research is currently on eye-tracking and time preference. Takeuchi has earned his Ph.D. in Economics from the University of Michigan. Before joining Hitotsubashi, Takeuchi was a postdoctoral scholar at California Institute of Technology He is a father of a son and a daughter.
Curriculum vitae: KanTakeuchi_cv.pdf （または 日本語CV）
For the full profile in English, please visit https://researchmap.jp/kan/?lang=english
Positions
2011.04- present Associate Professor, Hitotsubashi University (准教授, 一橋大学大学院経済学研究科)
2022.04-2023.03 Visiting Scholar, School of Information, University of Michigan
2008.04-2011.03 Assistant Professor, Hitotsubashi University (講師, 一橋大学大学院経済学研究科)
2007.09-2008.03 Postdoctoral Scholar in Economics, Caltech (ポスドク研究員, カリフォルニア工科大学)
Education
2007 Ph.D. in Economics, University of Michigan (経済学博士号, ミシガン大学).
2000 MA in Economics, Hitotsubashi University (経済学修士, 一橋大学).
1998 BA in Economics, Hitotsubashi University (経済学学士, 一橋大学).
Research Interest
Experimental Economics (time preference, auctions), eye-tracking, public economics (実験経済学: 時間選好理論・オークション理論、アイトラッキング、公共経済学)
Publications(論文)
Time Discounting: The Concavity of Time Discount Function: An Experimental Study, by Kan Takeuchi, Journal of Behavioral Economics and Finance, 5, pp.2-9, 2012.
Non-parametric Test of Time Consistency: Present Bias and Future Bias, by Kan Takeuchi, Games and Economic Behavior, 71(2), pp.456-478, 2011. (preprint PDF)
Scheduling with Package Auctions, by Kan Takeuchi, John C. Lin, Yan Chen, and Thomas Finholt, Experimental Economics, 13(4), pp.476-499, 2010.
Multi-object auctions with package bidding: An experimental comparison of Vickrey and iBEA, by Yan Chen and Kan Takeuchi, Games and Economic Behavior, 68(2), pp.557-569, 2010.
Other publications:
ztree2stata: A data converter for z-Tree and Stata users, by Kan Takeuchi, Journal of the Economic Science Association, 9, 136-146, 2023.
「パターナリズムはそこにあるのか―先延ばし行動の経済モデルで考える」『法と哲学』, 第8号, pp. 133-159, 2022.
「社会保障のための行動経済学：補正か誘導か?」『社会保障研究』, 6(3), pp. 233-244, 2021.
「曖昧さ回避・税制・投資行動：経済実験データによる考察」井堀利宏監修『資産の形成・世代間移転と税制』日本証券経済研究所発行, 2021.
「医療における行動経済学とナッジ」『医療経済研究』, 31(2), pp. 65-75, 2020.
「男女の行動の違い」日本経済新聞社編『やさしい行動経済学』日本経済新聞出版社, 2017.
「需要と供給の世界」一橋大学経済学部編『教養としての経済学』, 有斐閣, 2013.
「耐震マンションを好む人はどこを見ているか：アイトラッカーを用いた研究」, 齊藤誠と共著, in 齊藤誠・中川雅之（編著）『人間行動から考える地震リスクのマネジメント: 新しい社会制度を設計する』勁草書房, 207-229頁, 2012.
「アイトラッキングの可能性」同掲書, 2012.
「終身年金パズルの行動経済学：フレーミング効果と心理会計」『一橋経済学』, 第４巻第１号, 79-93頁, 2011.
Works in Progress
"Beetles Play Nash: Mixed Strategy Equilibrium"
"Eye tracking to Debias the Present Bias"
"The Effect of Music Listening on Risk Taking Behavior"
"The Cumulative Effect of Inequality: A Computational Study of Conflict Models"
"Eye-tracking Analysis of Bidding Behavior in Combinatorial Auctions"
Editors/Referees
Associate Editor, Japanese Economic Review (since September 2015)
Co-Editor, 行動経済学 (since December 2011)
Associate Editor, Economic Inquiry (August 2010 - February 2023)
Referee: American Economic Review, Economic Inquiry, Economic Journal, Games and Economic Behavior, Journal of the European Economic Association, Journal of Economics and Management Strategy, Journal of Economic Psychology, Management Science, RAND Journal of Economics, Southern Economic Journal.
Awards
2020 Waseda University Presidential Teaching Award to Experimental Economics 1（早稲田大学ティーチングアワード総長賞）
2006 Outstanding Graduate Student Instructor Award at University of Michigan（ミシガン大学で2000 人以上のTAの中から毎年20 名に与えられる優秀賞, $1,000）
Grants/Fellowships
2021-2022 環境省「低炭素型の行動変容を促す情報発信（ナッジ）等による家庭等の自発的対策推進事業」（一橋大学側研究代表者: 大学配分額 978万円 間接経費込, Co-PI:$89,700）
2016-2020 科学研究費補助金 挑戦的萌芽研究「昆虫を使った経済実験による意思決定理論の実証」（研究代表者: 312万円 間接経費込, PI:$27,800）
2013-2015 科学研究費補助金 若手研究（B）「眼球運動と経済的意思決定：アイトラッキングを使った実験研究」（研究代表者: 416万円 間接経費込, PI:$37,200）
2010-2012 科学研究費補助金 若手研究（B）「時間選好とリスク選好を統合した実験経済学的研究」（研究代表者: 234万円 間接経費込, PI:$21,000）
2014-2015 東京ガス株式会社・一般社団法人日本ガス協会との共同研究「省エネルギー行動変容における経済的インセンティブおよび経済性評価」（研究代表者：350万円, PI:$31,300）
2014-2015 公益財団法人清明会からの受託研究「時間選好と眼球運動：アイトラッキングを使った経済実験」（研究代表者：50万円, PI:$4,500）
2001/2002 Summer Research Fellowship, ミシガン大学経済学部. （$4,750）
2000 一橋大学海外留学奨学金. （170万円）
Presentations(学会発表)
2024 Dialogue between Philosophy and Economics.
2022 ESA World Meeting (MIT Sloan), ESA North-American Meeting (Santa Barbara).
2020 Panel Discussion "Neuroeconomics" Autumn Meeting of Japanese Economics Association
2019 The 23rd Experimental Social Science Conference（明治学院大学）, 行動経済学会第13回大会「行動経済学の教育」（名古屋商科大学）, 日本経済学会2019年度秋季大会 若手・女性支援特別セッション「科研費：申請準備から採択まで」（神戸大学）
2018 第22回実験社会科学カンファレンス（名古屋市立大学）
2017 Behavioural economics: Foundations and applied research（Sydney U）, ESA North-American Meeting（Richmond）, ESA Asia-Pacific Meeting（NTU, 国立台湾大学）
2016 第20回実験社会科学カンファレンス・パネル討論「[実験+社会科学]は社会を変えたか？」（同志社大学）, "KANSEI: The Implications from Economic Experiments on Music and Decision making" International Symposium on Affective Science and Engineering・基調講演 （工学院大学）
2015 ESA European Meeting（ハイデルベルグ）, 行動経済学会第9回大会パネルディスカッション「行動経済学の教育」（近畿大学）, 第3回京都大学実験経済学ワークショップ
2014 BEHAVIOR, ENERGY &CLIMATE CHANGE CONFERENCE (ワシントンＤＣ), 京都大学フィールド実験ワークショップ, ESA International Meeting（ホノルル）, 第2回京都大学実験経済学ワークショップ・基調講演, 行動経済学・行動ファイナンスの発展（大阪大学）
2013 京都大学経済実験室オープニング記念ワークショップ・基調講演, 第6回行動経済学会・特別セッション（青山学院大学）
2012 GCOE 「ダイナミクスと選好の経済分析コンファレンス」（大阪大学）
2011 実験社会科学ウィンタースクール・講演（早稲田大学）
2011 Distinguished Research Seminar Series（東京大学） , ESA Asia-Pacific Conference（Xiamen, 厦門大学）, 第8回日独先端科学（JGFoS）シンポジウム・口頭発表（東京）, The 6th Pan Pacific Conference on Game Theory（東京工業大学）
2010 第4回行動経済学会（上智大学）, 実験社会科学 サマースクール・講演（信州大学）
2009 ESA North American meeting（Tucson）, 第13回実験社会科学カンファレンス（神戸大学）
2008 ESA North American meeting（Tucson）, ESA International meeting（カリフォルニア工科大学）
2007 ESA North American meeting（Tucson）, 実験社会科学―実験が切り開く21世紀の社会科学（北海道大学）, 日本経済学会秋季大会（日本大学）, ESA Asia-Pacific Conference（上海交通大学）, INFORMS-Institute for Operations Research and the Management Sciences （プエルトリコ）, フランス経済学会「行動経済学と実験経済学」カンファレンス（リヨン）, Midwest Economics Association 第71回大会（ミネアポリス）, ESA Asia-Pacific Conference（大阪大学）
2006 INFORMS-Institute for Operations Research and the Management Sciences （ピッツバーグ）, ESA North American meeting（Tucson）, Academy of Economics and Finance 第33回大会（ヒューストン）
2005 16th Jerusalem Summer School in Economic Theory（エルサレム・ヘブライ大学）, Midwest Economics Association 第69回大会（ミルウォーキー）
2004 第8回実験経済学コンファレンス（大阪大学）, ESA North American meeting（Tucson）, Visiting Graduate Student Workshop in Experimental Economics（GMU, ジョージメイソン大学）, Mannheim Empirical Research Summer School（マンハイム大学）
セミナー発表（Seminar Presentations）
2023 東京医科歯科大学, オハイオ州立大学；2022 ミシガン大学；2014 関西大学；2012 シンガポール国立大学；2011 東京大学；2010 大阪大学, 横浜国立大学, はこだて未来大学；2008 大阪大学, 岐阜聖徳学園大学, 香港科学技術大学, アムステルダム大学；2007 カリフォルニア工科大学, 一橋大学。
Teaching Experience(教育経験)
Public Economics (in English, Hitotsubashi University, Graduate level, 2013-)
実験経済学（一橋大学, 2012-）
実験経済学（早稲田大学政治経済学部, α・β: 2009-2013, A: 2014-2018,Ⅰ: 2019）
その他：一橋大学：公共経済学（2008-2012）、経済学基礎論Ⅱ：ゲーム論（2016-）、基礎ミクロ経済学（2009-2011）、ミクロ経済分析（2019）。東京理科大学：経営行動科学特論（2016-2021）、神戸大学：実験経済学（2018）など。
1st Year Japanese II, 2nd Year Japanese I and II (ミシガン大学, 2005-2007)
ミクロ経済学 Teaching Assistant（ミシガン大学大学院, Prof. Ennio Stachetti, 2002）
経済数学 Teaching Assistant （ミシガン大学大学院, Prof. Emre Ozdenoren, 2001）
一橋大学での主な学内行政サービス
2019-2021 キャリア支援室室長
2020 入学者選抜実施専門委員
2018 入学試験実施専門委員会委員長（考査委員会委員長を兼任）
2017 入学試験実施専門委員
2016 オープンキャンパス実施専門委員
2016 学士課程教育専門委員（四学期制導入時のカリキュラム編成と全学的学期制改革を担当）
2015 学部教育専門委員（障害学生支援委員会委員を兼任）
2011-2014 学生委員（課外活動関連の許認可、奨学金審査、処分学生の事情聴取や報告書の作成等）
2009-2010 入学試験管理委員
1998-2012 如水会評議員（平成10年経済学部代表）
審議会委員等
法務省 司法試験予備試験考査委員（2011年度～2022年度）
経済産業省 ナッジユニットプロジェクト会合に係る委員（2019年6月～現在）
RIETI 社会保障の中長期課題への対応に関する研究プロジェクトメンバー（2018年11月～2019年9月）
文部科学省 中央教育審議会 理科にわたる探究的科目の在り方に関する特別チーム（2015年11月～2016年8月）
文部科学省 研究振興局学術調査官（2013年8月～2015年7月）
国立市 保育審議会副会長（2014年7月～10月、2015年12月～2016年11月、2018年8月～2019年7月）
国立市 給食センター運営審議会委員 (2015年7月～2018年6月)
文京区 ぶんきょうハッピーベイビー応援団 （2014年7月～2020年6月）
日本証券業協会 資産の形成・円滑な世代間移転と税制の関係に関する研究会（2017年2月～2021年4月）
関西大学実験経済学センター 外部評価委員（2014年8月～2019年7月）
行動経済学会 理事（2011年～2012年、2015年～2016年、2024年～2025年、常任理事：2019年～2023年）
省エネルギー行動研究会 設立発起人（2014年6月～2015年4月）
文京区 子ども読書活動推進計画策定検討委員会委員（2010年7月～2011年1月）
文部科学省 特定領域研究専門委員会委員「実験社会科学」（2008年12月～2009年1月）
文京区 コミュニティバス（Ｂ－ぐる）研究会副会長（2008年4月～2009年3月）
学会運営委員等
2023 日本経済学会2023年度春季大会・プログラム委員長
2021 第15回行動経済学会・プログラム委員長
2020 第14回行動経済学会・プログラム委員
2020 日本経済学会2020年度秋季大会・プログラム委員
2018 第12回行動経済学会・プログラム委員
2018 日本経済学会2018年度秋季大会・プログラム委員
2017 日本経済学会2017年度秋季大会・プログラム委員
2016 第10回行動経済学会記念大会・運営責任者兼プログラム委員
2014 第8回行動経済学会・プログラム委員
2014 第1回BECC-JAPAN・オーガナイザー
2013 第7回行動経済学会・プログラム委員
2013 第9回ESA Asia-Pacific meeting・運営委員
2012 第6回行動経済学会・プログラム委員
2012 日本経済学会2012年度春季大会・プログラム委員
2011 第8回ESA Asia-Pacific conference・プログラム委員
2011 第5回行動経済学会・プログラム委員
2010 第14回実験社会科学カンファレンス・運営責任者
Technical Knowledge
MATLAB, zTree（実験経済学ソフト）, STATA, and LaTeX。
ztree2stata.ado: zTreeが生成したデータをSTATA形式に変換するコマンドを作成。
ztree2python: zTreeが生成したデータをpythonに読み込む関数を作成。
Languages
英語(TOEIC 985/990, 2006年6月), 日本語（母国語）
Research Assistant
2002-2006 Research Assistant to Prof. Yan Chen.
"Decentralized matching and social segregation," Games and Economic Behavior, 90, pp. 17-43, 2015.
"School Choice: An Experimental Study," Journal of Economic Theory, 127, pp. 202-231, 2006.
"Group Identity and Social Preferences," American Economic Review, 99, pp. 431-457, 2009.
"Remain silent and ye shall suffer: seller exploitation of reticent buyers in an experimental reputation system," Experimental Economics, 14, pp. 273-285, 2011.
2003-2004 Research Assistant to Prof. Lones Smith.
"Simultaneous Search," Econometrica, 74, pp. 1293-1308, 2006.
主な評論・講演・メディアのご紹介
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セイラー教授の「行動経済学」異端が異端でなくなった日、財務省総合政策研究所『ファイナンス』。
意思決定のバイアス：行動経済学が示す非合理的な投資行動、日本証券アナリスト協会講演
終身年金は本当に嫌われているのか―行動経済学的考察―、『季刊個人金融』
人はなぜ迷うのか〜眼球運動と経済的意思決定の関係、『科研費NEWS』
規制緩和は少子化対策にならない『金融ジャーナル』
「年齢別選挙区」で子どもの声を政治に生かせ ドメイン投票より現実的。余命に応じて議席配分を、『新しい経済の教科書2012』
高齢者と将来世代、どちらを重視するか？『中央公論』
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