グリーンズは、千葉大学 環境デザイン研究室が2019年10月より運営している任意団体です。
街中植物工場によって、みんなが集える農ある場をつくります。
墨田区および区内の企業/商店/住民と協力し、区内を対象に活動を行っています。
お知らせ
グリーンズとは、千葉大学工学部総合工学科デザインコースにて教育・研究を行う環境デザイン研究室の教員・学生を主な運営者とする、街中植物工場研究の普及・教育・研究活動を行う任意団体です。
2019年~現在、墨田区内の各所に街中植物工場を設置して運用を行い、現地の方々と協働しながらヒントを得て、さらに新しい街中植物工場を設計したり、街中植物工場を活用するためのプログラムやワークショップを開発したりして、研究・活動を継続しています。
通常の植物工場の目的を、周年安定栽培・効率的な出荷であるとすると、街中植物工場は人々の暮らしの中に点在し、収穫物による利益以外、例えばインテリア性の向上・癒し・交流・食育などの価値を創出することを目的としています。
グリーンズでは、街中植物工場を拠点としたコミュニティ形成をテーマとして活動を行っています。
LEDを光源として培養液と無機培地を用い、人が快適に過ごすために温度管理している「栽培以外を主な用途として使用している空間」にて水耕栽培を行っています。開放または半密閉の環境で栽培しており、栽培技術としては安価で簡易、誰でもすぐ真似して始められるようなものを採用しています。
ただ育てるだけでは目標にたどり着けないため、栽培・収穫計画やワークショップに多くのノウハウを積み重ねており、育てる・食べることを多くの人と共有して楽しむという価値を追求しています。
基本的な発想は「人中心」。人が過ごしているところ、通るところに街中植物工場を設置し、活用しきれていない空間に新たな活動や賑わいを創出すること、または、屋外の栽培活動に親しむことの難しい心身に不安のある方でも栽培参加できる環境をつくることを目的としています。
例えば、菜園は栽培に興味のある人しか足を運びませんが、普段から使っているオフィスの食堂でレタスが育てられているとしたら、どんな人でも一度は観察して食べることに興味がわくはず。真夏の日の暑さの下で活動をするのが心配なご年配の方も、エアコンの効いたコミュニティ施設のロビーの一角でハーブを育てられるとしたら、一緒に水やり活動ができるはず、最後にはハーブティーも一緒に飲んでおしゃべりできるかも。このようなイメージをもって、栽培に興味のない人も、体力的に難しい人も、誰も取りこぼさずに一緒にまきこむ活動にできないか、と考え試行錯誤を行っています。
千葉大学環境デザイン研究室 助教 今泉博子が指導を行い、デザインコースの学部または大学院学生とともに活動を進めています。この活動に興味をもち、参加してくださっている地域住民の方々や企業の方々もメンバーとして考えておりますが、現在のところかしこまった体制はつくっておりません。
以下の活動の対象地のいずれかにて、グリーンズの活動にふれることができます。
京島・文花地域での活動
墨田サテライトキャンパス
金 12:00-15:00
「植物と漢方のチカラをくらしにプラス」をコンセプトに千葉大学 墨田サテライトキャンパス1Fに週1回オープンしている実験的カフェ。3F墨田漢方研究所の監修を受け、千葉大学デザインコースの学生が考えた健康ドリンクの販売、街中植物工場のレタス・ハーブなどとふれあうワークショップの開催などにより、健康的なコミュニティを生み出そうとしています。
八広地域での活動
吾嬬の里
金曜10:30-12:00・参加費 500円(年度更新)
コミュニティ施設である吾嬬の里では、2019年10月~エントランスおよび2Fに植物工場を設置し、地域住民の方々と一緒に栽培活動を行っています。
浜野製作所(ガレージスミダ2F)
月1回 金曜12:00-13:00
2019年10月よりガレージスミダ2Fに植物工場を設置させていただき、2021年10月~月に1回レタス会という社内イベントを定期開催し、社内でレタスを育てて食べる活動を続けています。