Biography
教授・菅野公二
神戸大学大学院医学研究科医療創成工学専攻 教授
神戸大学大学院工学研究科機械工学専攻（兼担）
神戸大学未来医工学研究開発センター（兼担）
神戸大学医学部付属病院（兼担）
Professional career
2003-2007 京都大学大学院工学研究科機械工学専攻 助手・助教
2007-2013 京都大学大学院工学研究科マイクロエンジニアリング専攻 助教（改組のため）
2013-2015 神戸大学大学院工学研究科機械工学専攻 助教
2015-2022 神戸大学大学院工学研究科機械工学専攻 准教授
2022- 神戸大学未来医工学研究開発センター 教授
2022- 神戸大学大学院工学研究科機械工学専攻 教授
2023- 神戸大学大学院医学研究科医療創成工学専攻 教授
Society activities
電気学会
日本機械学会
The Institute of Electrical and Electronics Engineers (IEEE)
Optica (The Optical Society)
研究歴
1999年の学部4回生にマイクロナノプロセス研究室に配属される。学部・修士課程・博士課程通じて，XeF2ガスを用いたエッチング技術に関する研究に従事。博士論文の題目は「XeF2エッチングを用いた微細加工技術の有用性と可能性の向上」。XeF2エッチングの特性評価やエッチングシミュレーション，軟X線源への応用など。サンドブラスト加工に関する研究にも関わる。
2003年に京都大学の助手に着任してからは，マイクロ流体デバイスとナノ粒子をキーワードに， 金・銀ナノ粒子の粒子径や並び方をMEMS技術によって制御することでナノ粒子の発現するプラズモン特性を制御してセンサへ応用することを目的として研究を行ってきた。 研究テーマの例としては，(1)マイクロ流体デバイスの設計・製作技術の構築とそれらを応用した均一粒径金ナノ粒子の創製， (2)金ナノ粒子の基板上配列技術，(3)金・銀ナノ粒子を用いた表面増強ラマン分光技術（SERS：Surface Enhanced Raman Spectroscopy) 。
2013年に神戸大学へ異動してからは，主に，金ナノスケールプラズモニック・メタマテリアル構造をマイクロ・ナノセンシングデバイスと融合させた新しいセンシング技術の確立を目指し，
(1)金ナノ粒子二量体を用いた表面増強ラマン分光技術とそのDNAシーケンシングへの応用
(2)金ナノ構造光吸収メタマテリアルとマイクロ振動子・ボロメータを集積した光センサとその分光分析への応用
について研究を行ってきた。現在，上記研究の医療応用を目指して研究を行っている。分光センサについては，小型低コストなセンサを実現し，スマートウォッチなどに搭載した生体情報センシングによる健康管理や分光による物質判別を応用した手術支援への応用を進めている。また，センサ技術を医療機器に集積し，内視鏡などの機器の高度化を目指している。