旗斬宗近(ハタキリムネチカ)
旗斬宗近(ハタキリムネチカ)
呼称:旗斬宗近(ハタキリムネチカ)
カテゴリー:特B級怪異
発生場所:東京
出征兵の戦死を家先に掲げてある旗を落とす事で伝えるとされる19世紀に発生した怪異である。
戦争とそれに伴う犠牲への関心や哀悼の薄れた現代では力を失い誰からも忘れられ怪異としての原型も留められなくなっていたが、大厄災にて恐れや悲しみ等の大量の負の感情が急激に人々に伝播した結果、兵士達の死の知らせを連れてくるのではなく、帰郷を志半ばに死した兵達の魂を引き連れて夜行を行う亡霊旅団の頭目となってしまった。
亡霊旅団の発生は完全に不定期であり主に都市圏を中心に発生する。一般公衆に対して敵対的では無いが、夜行を遮る者に対しては人や怪異問わず攻撃する習性がある。
旅団を構成している兵士もバラツキはあるもののカテゴリーC相当の怪異であり、注意が必要である。
彼らが何処に向かって歩んでいるのかは未だにわからない。たとえ無事の帰宅を知らせても迎えにくる子も妻も居ないだろう…130年の歳月は余りにも長すぎた。