呼称:マンイーター・ドッグ(別名:主人を喰らう犬)
カテゴリー:B級怪異
分類:獣人型
発生場所:日本全域
犬の顔を持つヒト型怪異。
素手による物理攻撃を主とし、禍人のように形態も単純なB級怪異。ただしその攻撃力はA級に匹敵する。
動きも俊敏で知能も高い。
周囲に出ている黒い霧は防御の役割を持っており、敵対者の攻撃の狙いを狂わせる力を持つ。
強力な怪異であるが、他とかなり変わった行動を見せる。
その一つに、特定の条件に当てはまる人間には攻撃を加えようとしなかったと報告されている。
その条件は現時点で判明してる限り、「ペットを連れている」「動物に友好的」である。
また条件に当てはまる者が禍人など別の怪異に襲われてる場合、それらを撃退して去っていったと言う報告がある。
マンイーター・ドッグは中立で、敵対理由がない場合は攻撃を仕掛けてくることはない。
敵対する理由として、こちらから攻撃を仕掛けた場合は勿論のこと、各個人の「動物に対する接し方」も基準となる。
例えば、過去に犬や猫などに対して何度も暴力を振るった者は問答無用で攻撃対象となる。
特筆すべきはカテゴリーに似合わぬ攻撃力で、並みの隊員なら通常の打撃攻撃だけでも即死し得る。
熟練の隊員でもマトモに喰らえば重症を負うのを覚悟する必要がある。
防御力に関しても見た目相応に高く、かなりの大火力をぶつけても一撃では先ず行動不能には至らない。
攻撃一つ一つの振りはかなり大技寄り。
滅多に使われないが、フルパワーの攻撃力は主力戦車を”拳で”横転させるほどの威力と推定されている。
周りに纏っている黒い霧は、敵対者の攻撃の狙いを狂わせて自らを防御する効果がある。
影響された者の狂わされ方は様々で、攻撃が空振りになる、残像を本体と見間違えて見当違いの場所を射撃する、攻撃距離を見誤るなど。
妖力に対する耐性が一定以上でないと、大きく影響を受けることになる。特に遠距離武器を使用する者が影響を受けると死に直結し得る。逆に耐性が十分な場合、影響は著しく低下する。
何よりも敵対しないことが重要である。
一対一で対峙するのも極力避けるのが望ましい。
「マンイーター・ドッグが攻撃しない条件」を満たしている隊員は、接敵時の危険度が大きく低下する。
上手く抑制すれば、一切の攻撃を加えることなく遠ざけることも可能とされる。