単語の数が足りない、と言われたり、もっとたくさん覚えたいという人が多いです。
そういうお気持ち・強い意欲をもってくださる人が増えていてがとても嬉しいです。
単語集として、手ごろなものは「本」「イラスト」「単語集」などのデータです。
NPO手話技能検定 試験範囲 https://www.shuwaken.org/test/test1-6/dl/testrange.html
全国手話検定試験では 「受験のめやす」 「Can-doリスト」が確認できますし、
基本単語PDFはダウンロードが可能です。https://kentei.com-sagano.com/#test-class
5級 4級 3級 2級 準1級 1級 の6段階です。
これらの教材を併用することは間違いではありませんし大事なことです。ただし
本・イラスト・文字は、自分が正しく覚えているか、確認ができません。必ず、
仲間と、できれば、サークルの先輩や講習会の講師レベルの人に、定期的に確認
してもらうとよいと思います。間違えて覚えて癖がついたらなかなか治せません。
技能検定は会話がありませんが、全国手話検定試験は「会話」がありますので、
自分の言いたいことが言えるように、様々なテーマで(自分の趣味・家族の紹介
・好きな動物・苦手な食べ物から、2~1級であれば福祉制度や環境汚染・地球
温暖化・障害者のバリア・電話リレーサービスなど)日ごろから情報を仕入れる
ことも忘れないでください。
ふだん、手話で会話するチャンスがないと思う場合は、地域の手話サークル見学
をお勧めします。たくさん仲間がいて助け合って活動をしています。勘違いする
人もいますが、手話の勉強は「おいて行かれる」とか「あの人は優秀だ」とか、
自分と周囲を比べてしまうところではありません。みなさん、夢や目標や環境が
ことなります。競い合うならば「過去の自分」と「今の自分」と「未来の自分」
だけで大丈夫です。周りのペースが速く感じたり物足りなくなったり、あせりも
でてきて不安になりがちです。もっと楽しんで手話を続けてほしいと思います。
最初のうちは、モデル(あこがれ?)となる人を決めてマネをしてみましょう。
相手に伝えることばかりでなく、相手の言いたいことを理解できるようにする、
そのために単語をたくさん覚えておく、たくさん使ってみる、ということを意識
してほしいと思います。
なかには、奉仕員養成講習会から通訳者養成講習会に通う人も出てきます。その
ような人は(ある意味で)めぐまれている環境にいるわけですから、仲間として
応援してあげたいと思います。
聞こえない・聞こえにくい人の「ために」役に立つ気持ちだけでなく、同じ立場
に立ってみて、聞こえる自分の立場と比較してみる、ということが大事です。
「役に立ちたい」という思いが強すぎて、押し付けてしまっていないか、という
反省・振り返りが必要です。相手の立場で考えたら「おせっかい」かもしれない
ので、相手にも確認しましょう。
せっかく、手話の学習に、お金と時間と心を使ってくださるのですから良い社会
にしていくために協力し合いたいと思います。