Archaeognatha イシノミ目
イシノミ目はカワゲラ目以上にマイナーな昆虫群です。2024 年ごろから SNS でのイシノミに関する情報が増えてきているようですが、詳細な情報をネット上で得るには限界があります。イシノミ目を材料とした研究をしている過程でイシノミにはまり、いくつかの知見を得ましたが、もしかしたら(ミナミカワゲラ亜目よりかは)ネット上で公開することに意義がありそうな気がしているので、そのようなものをちょっとずつ公開していけたらと思います。
イシノミの飼育・卵・若齢幼虫
イシノミ目はカワゲラ目以上にマイナーな昆虫群です。2024 年ごろから SNS でのイシノミに関する情報が増えてきているようですが、詳細な情報をネット上で得るには限界があります。イシノミ目を材料とした研究をしている過程でイシノミにはまり、いくつかの知見を得ましたが、もしかしたら(ミナミカワゲラ亜目よりかは)ネット上で公開することに意義がありそうな気がしているので、そのようなものをちょっとずつ公開していけたらと思います。
イシノミの飼育・卵・若齢幼虫
Bristletails of North America:イシノミのプレパラート標本の写真があります。イシノミは基本的に解剖・プレパラート標本による同定が不可欠なので、参考になります。
Liste mondiale des Microcoryphia:2018 年頃までのイシノミの文献リストが公開されていてたいへん有用。元のサイトはアクセス不可。
20 世紀の著名なイシノミの研究者のうち、ドイツのイシノミ研究者である Hermut Sturm (1929-2015) による一連の分類学的/生物学的研究はイシノミを知るうえでたいへん重要です。
Sturm H, Bach de Roca C (1993) On the systematics of the Archaeognatha (Insecta). Entomologia Generalis 18: 55–90. https://doi.org/10.1127/entom.gen/18/1993/55
Sturm H, Machida R (2001) Archaeognatha. In: Kristensen NP, Beutel RG (Eds) Handbook of Zoology. Vol. 4. Arthropoda: Insecta. Part 37. Walter de Gruyter, Berlin, New York. 213 pp.
ポルトガルのイシノミ/シミ研究者である Luís Fernando Marques Mendes (1946-2023) の研究も重要です。
Mendes, LF (1990) An Annotated List of Generic and Specific Names of Machilidae (Microcoryphia, Insecta) with Identification Keys for the Genera and Geographical Notes. Ministerio do Planeamento e da Administração do Território, Secretaria de Estado da Ciência e Tecnologia, Instituto de Investigação Científica Tropical, 127 pp. Google book.
Mendes LF (2018) Biodiversity of the Thysanurans (Microcoryphia and Zygentoma). In: Foottit RG, Adler PH (Eds) Insect Biodiversity: Science and Society, Vol. 2. Wiley-Blackwell: 155–198. https://doi.org/10.1002/9781118945582.ch7
日本語の文献でイシノミについて詳細に書かれているものはあまりありません。筑波大学の町田先生による次のようなものがあります。
町田 龍一郎 (1996) イシノミ目.“昆虫発生学,上巻(安藤裕・小林幸正監修)”,第2部,pp. 141-156.培風館.
町田 龍一郎 (1999) シミ目.“日本産土壌動物(青木淳一編)”,pp. 792-800.東海大学出版会.
町田 龍一郎 (2006) イシノミについて.昆虫と自然,41: 9-13.
町田 龍一郎 (2015) シミ目.“日本産土壌動物(青木淳一編)”,pp. 1541-1551.東海大学出版会.