掲載論文一覧
《『西南アジア研究』既掲載論文一覧》
*巻号をクリックすると、京都大学学術情報リポジトリ「KURENAI 紅」の該当ページに移動します。掲載後3年を経過した論文はすべてダウンロード可能です。
No. 1 (1957年)
・足利 惇氏 創刊にあたり
・宮崎 市定 西アジア文化の古さ
・中原 与茂九郎 西アジア学の発祥
・吉川 守 初期王朝期のシュメル語における Verbal-prefix, mu,-e- の敬語法による解明
・清水 誠 アラビア文献に顕れたファールスのクルド族について
・大脇 保彦 Denis Baly, The Geography of the Bible.
No. 2 (1958年)
・足利 惇氏・伊藤 義教 ペルシアの将棋書
・加藤 一朗 イラン旅行に就いて─謝辞と報告
・高林 藤樹 マネージャーの立場からイラン旅行に就いて
No. 3 (1958年)
・羽田 明 わが国におけるイスラム研究(一)─中国篇─
・中村 満次郎 Mawaliについて
・吉田 光邦 ベルシア美術展から
・伊藤 義教 Jacques Duchesne-Guillemin, The Western Response to Zoroaster.
No. 4 (1959年)
・羽田 明 わが国におけるイスラム研究(承前)─中西亜篇─
・井本 英一 シャーナーメの音韻と韻律に関する若干の考察
・末尾 至行 イラン東北山地民の生活様式
・中村 満次郎 Mawali について(補言)
・小野山 節 江上波夫編『西アジア I』
No. 5 (1960年)
・中原 与茂九郎 「アガデ(アッカード)の gur」について
・山本 茂 いわゆるラガシュ文書の1,2の問題点について
・高林 藤樹 バーブ教とバハイ教
・佐藤 圭四朗 A. ben Shemesh, Yahya ben Adam’s Kitab al-Kharaj.
・伊藤 義教 A. Pagliaro, Letteratura della Persia Preislamica.
No. 6 (1961年)
・織田 武雄 イランのカナート
・伊藤 義教 ブンダヒシュン書の序・序章と etymologica Bundahisnica について
・岡崎 正孝 イスラーム帝国における手形,小切手について
・上岡 弘二 リグヴェーダに見える人類の始祖─イランにも関説して─
・伊藤 義教 チェコスロバキアのオリエント学─その伝統と近況─
No. 7 (1961年)
・上野 照夫 イーラーン的表現とインド的表現
・岸本 通夫 ヒッタイト歴史地理考(I)
・吉川 守 バビロニア人のシュメール語研究について─その1─
・岩本 裕 インドネシアに於けるイスラーム教に関する一二の問題について(1)Adat 法と Shari`a の相剋と妥協
・加賀谷 寛 ペルシャ語によるイラン立憲革命史文献─覚え書─
・伊藤 義教 アルトゥル・クリステンセンの人と業績
No. 8 (1962年)
・羽田 明 イスラームとトルコ民族
・小野山 節 Mesopotamia における帝王陵の成立
・今井 潔 Ulugh Beg 表の畏吾児暦
・高橋 正 ピエル・ダイィとイスラム地理学─ルネサンス地理学の一断面─
・岩本 裕 Sailendra 王朝と Mataram 王国の Java 支配について─De Casparis:Inscripties uit de Cailendratijd, Bandung 1950の紹介をかねて
・加藤 一朗 クレーマー教授の印象
No. 9 (1962年)
・足利 惇氏 パルティア帝国の性格
・岸本 通夫 ヒッタイト歴史地理考(II)
・吉川 守 バビロニア人のシュメール語研究について─その2─
・恵谷 俊之 モゴール(Mughul)朝期のソユールガール(Soyurghal)制についての覚書
・吉田 光邦 近代化とは何か─西アジアの場合─
・薮内 清 西南アジア天文学の研究者たち
No. 10 (1963年)
・足利 惇氏 序
・中原与茂九郎先生の略歴と主要著作目録
・板倉 勝正 メソポタミヤの原史時代について
・小野山 節 Ur「王墓」の被葬者は王か,聖なる結婚の主演者か
・山本 茂 アメリカのオリエント学における潅漑に関する諸見解について
・吉川 守 エメ・サルの研究(1)
・伊藤 義教 Aβyatkar i Zareran の宗教史的意義について
・中原 与茂九郎 シュメール都市国家と「国土」の人口について
No. 11 (1963年)
・岩村 忍 ムラーヒダとモンゴル
・加藤 一朗 古代エジプトの犬神
・佐藤 圭四朗 イスラーム錬金術に関する覚書
・中村 尚司 インド綿業の成立と植民地体制
No. 12 (1964年)
・吉川 守 エメ・サルの研究(2)
・清水 誠 アッバース朝時代エジプトにおける税の請負制度について
・岡崎 正孝 イランにおける王領地配分に関するノート
・加賀谷 寛 11世紀初頭の12イマーム派のイスラム教理問答
・勝藤 猛 カーブルの水についての覚え書
No. 13 (1964年)
・織田 武雄 序
・足利惇氏先生の略歴と主要著作目録
・三笠宮 崇仁 ダウィドとイブリー
・伊藤 義教 西安出土漢蕃合璧墓誌蕃文解読記
・井本 英一 2とは何か
・岩村 忍 ボハラのタラビ叛乱に関する中国史料
・岩本 裕 Sukhavativyuha に於ける若干の問題─中村元・早島鏡正・紀野一義訳註『浄土三部経』を読んで─
・上野 照夫 インドの宗教美術における象の表現
・織田 武雄 エジプトの潅漑
・岸本 通夫 Anatolia の人名と Aegaeum の人名
・薮内 清 Kusyar の占星術
・吉川 守 Chicago Grammatical Texts に於ける Ventive について
・吉田 光邦 乾燥と湿潤と─文明論的に─
・足利 惇氏 ペルシア語のクロノロギー─中・近世語接点の諸相について─
No. 14 (1965年)
・田村 実造 序
・宮崎市定先生の略歴と著作目録
・三上 次男 中国陶磁とイスラーム陶器の関係に関する二三の問題─初期イスラーム多彩陶器の系譜─
・足利 惇氏 バクトリアに関する二,三の考察
・岡崎 正孝 イランにおける綿花流通機構
・岡崎 敬 サーサーン・ペルシア銀貨とその東伝について
・佐藤 圭四郎 イスラーム天文学に関する小考─アッバース朝時代を中心として─
・清水 誠 アラブのエジプト征服をめぐる論争について
・中原 与茂九郎 UET II 371文書の解読とその解釈─軍事的集団労働組織:治水と王権の起源─
・羽田 明 明帝国とオスマーン帝国
・前川 貞次郎 十字軍研究の動向と立場
・水野 清一 白玉製の鐔について─文物西漸の一例─
No. 15 (1965年)
・足利 惇氏 ニシャプールの詩人
・山本 茂 ラガシュ王国の軍事・労働組織に関する文書の背景の研究(1)
・吉田 光邦 イスラム陶おぼえがき
・Shehata Adam History and Civilization of Nubia
No. 16 (1966年)
・前川 和也 ウル第三王朝時代におけるラガシュ都市─エンシと諸神殿組織─
・桑山 正進 Gandhara における土器の様相
・M. J. Dresden Report on the conference, held at the Villa Serbelloni, Bellagio ( Como ), Italy , May 30- June 4, 1965 on The Use and Application of Computers and Computing Techniques in Iranian Studies.
No. 17 (1966年)
・香山 陽坪 最近のタジキスタンにおける考古学
・間野 英二 モグーリスターン遊牧社会史序説
・米田 治泰 イスラム治下のギリシア人─19世紀タソス島の場合─
・伊藤 義教 サオシュヤントについて
No. 18 (1967年)
・伴 康哉 セフィレ碑石のアラム語
・佐藤 次高 rawk 論序説─フサーム検地の場合─
・中島 健一 古オリエント世界におけるパレオ・エコロジーの諸問題(1)
・伊藤 義教 パサルガダイのあれこれ
No. 19 (1967年)
・加賀谷 寛 18世紀インド・イスラムの宗教・社会思想─シャー・ワリーウッラーの社会理論を中心として─
・中島 健一 古代オリエント世界におけるパレオ・エコロジーの諸問題(2)燥化とのたたかい─潅漑農法と政治体制─
・上岡 弘二 アメリカ留学2年半
No. 20 (1968年)
・松平 千秋 アトッサの夢─ヘレネス対バルバロイ─
・山田 信夫 イスタンブル大学図書館所蔵東トルキスタン出土文書類─とくにウイグル文書について─
・末尾 至行 西南アジア=北アフリカの山地生活様式(I)─ドゥ=プラノール氏の諸説を中心に─
・宮田 泰雄 ペルシア語の後置詞 -ra について
No. 21 (1968年)
・斉藤 淑子 トルコ共和国「革命」と俗権国家の原則(layiklik)
・米田 治泰 コンスタンティノープルの人口と生産機構─学説史的展望─
・古林 清一 I. M. Lapidus, Muslim Cities in the Later Middle Ages.
No. 22 (1971年)
・井本 英一 十字表象の研究
・小川 英雄 ローマ帝政期サマリアの宗教事情
・山田 明爾 クシャーナ貨幣のシヴァ神像は果してシヴァか
・加賀谷 寛 ガズナ朝支配下のホラーサーン地方の宗教集団
・岩本 裕 AMITAYUS(無量寿),AMITABHA(無量光),そしてSUKHAVATI(極楽)─藤田宏達『原始浄土思想の研究』(東京,昭45)を読んで─
・伊藤 義教 自画自賛─古代ペルシアの場合─
No. 23 (1984年)
・羽田 明 足利さんを想う
・高橋 孝信 タミル古典文学の基礎的研究─恋愛文学の術語:Kuruntokai の詞書から─
・羽田 正 シャー・アッバースの改革とコルチ
・松井 健 Baluch nomadism 再考─アフガニスタンPashtun 遊牧民との対比から─
・間野 英二 『クタドゥグ・ビリグ』近刊訳本3種
・本田 實信 『ラシード全著作目録』について
・前川 和也 ベンジャミン・フォスターのアッカド期行政・経済文書研究
・吉田 豊 ソグド語研究文献目録(1979ー1984)
No. 24 (1985年)
・小野山 節 円筒印章と考古学
・佐々木 閑 『根本節一切有部律』にみられる仏伝の研究
・新谷 英治 「スルターン・ジェムの時代」のオスマン朝とヨーロッパ
・応地 利明 南アジアにおける畑作主穀類の播種方法─その類型設定の試みと分布
・浜畑 祐子 祝火考─サダ祭の変遷─
・黒田 卓 第一次大戦末期のイラン民族解放運動についての一考察─Jangal 紙を中心に─
No. 25 (1986年)
・山本 茂 前サルゴン期シュメール都市国家ラガシュにおける菜園としての SAR(=kiri6)の態様について
・川本 正知 ホージャ・アフラールとアブー・サイード─ティムール朝における聖者と支配者─
・鎌田 博子 先・原史 Baluchistan の土器の検討─ロクロ使用の開始を中心として─
・吉田 和彦 ヒッタイト研究の新段階
・濱田 正美 ナクシュバンディー研究集会
No. 26 (1987年)
・徐 朝龍 バルチスタン先史文化四段階の設定
・菟原 卓 al-Majalis wa al-Musayarat にみられるファーティマ朝カリフ=アル・ムイッズ
・近藤 治 アフマダバードの豪商シャーンティダースとムガル朝
・A. M. Imin(間野英二・李昌植訳) 中世ウイグル文化の百科事典『クタドゥグ・ビリク(福楽智慧)』
No. 27 (1987年)
・小林 信彦 『ブッダチャリタ』の発見─カーヴィャ研究史上の意義─
・杉山 正明 西暦1314年前後大元ウルス西境をめぐる小札記
・澤田 稔 ホージャ・イスハークの宗教活動─特にカーシュガル・ハーン家との関係について─
・桑山 正進・徐 朝龍 第9回南アジア考古学国際集会について
No. 28 (1988年)
・大江 節子 ウル第三王朝時代の相続について─ラガシュを中心に─
・吉田 豊 カラバルガスン碑文のソグド語版について
・熊本 裕 西域旅行者用サンスクリット=コータン語会話練習帳
・小野 浩 サドル(sadr)職の成立に関する一史料─G. Herrmann,“Zur Entstehung des Sadr-Amtes”より─
No. 29 (1988年)
・愛宕 あもり Dar al-Fil のワクフ訴訟について
・稲葉 穣 ガズナ朝のハージブ
・加藤 和秀 アミール・ティムールとシャフル・イ・キシュ
・徐 朝龍 カーボン年代より見た先史時代のバルチスタンとインダス平原
・前川 和也 訃報:中原与茂九郎先生を偲んで
No. 30 (1989年)
・入澤 崇 廻向の源流
・桑山 正進 7世紀におけるベグラームの存立
・鎌田 繁 ファイド・カーシャーニーのイマーム論における神秘主義的位相
・小川 英雄 古代テル・ゼロール─その集落と宗教─
・堀 直 ウィグルの歴史と文学の研究情況─ウルムチでの見聞から─
No. 31 (1989年)
・林 和彦 阿弥陀仏信仰の変容─『阿弥陀経』編纂の動機─
・高橋 孝信 Tolkappiyam の成立について─タミル最古の文典の年代論 ─
・岡崎 正孝 カージャール朝下におけるケシ栽培と1870-71年大飢饉
・新井 政美 Turk Ocagi の成立をめぐる二,三の問題
・春田 晴郎 バビロン天文日誌からみた大麦等の価格推移
No. 32 (1990年)
・藤井 純夫 紀元前4千年紀後半のイラン高原における追込み猟と「ユーズ」の利用について
・久保 一之 ミール・アリー・シールの学芸保護について
・岩武 昭男 ティムール朝アミールのワクフの一事例─ヤズドにおけるチャクマーク・シャーミーのワクフについて─
・稲葉 穣 Derryl N. Maclear, Religion and Society in Arab Sind .
・濱田 正美 訃報:羽田明先生の御逝去を悼む
No. 33 (1990年)
・重松 伸司 サーヴィスカースト・儀礼・村落秩序─南インドの村司祭パンダーラムの事例─
・家本 太郎 古層カンナダ語の複合語記述の枠組みについて
・春田 晴郎 サレ・ポレ・ゾハーブ碑文の再検討
・増田 良介 Svapnavasavadatta のプロット分析
・川瀬 豊子 Achaemenid History Workshop ─ハカーマニシュ朝ペルシア帝国検討の試み─
No. 34 (1991年)
・吉田 光邦 羽田先生追憶
・羽田明博士の略歴と主要著作目録
・小田 壽典 トルコ語『観音経』写本の研究(付編:旧「素文珍蔵」写本断片訳注)
・庄垣内 正弘 ウイグル文『阿毘達磨倶舎論実義疏』の性格について
・堀川 徹 シャイバーン朝とオスマン帝国─文書史料に見る交通路の変遷─
・間野 英二 『バーブル・ナーマ』と『ターリーヒ・ラシーディー』─その相互関係─
・濱田 正美 サトク・ボグラ・ハンの墓廟をめぐって
No. 35 (1991年)
・矢野 道雄 インドの暦日について
・桑山 正進 ガネーシャ神像碑銘にみえるカーブル突厥王の編年
・稲葉 穣 七−八世紀ザーブリスターンの三人の王
No. 36 (1992年)
・吉田 和彦 ルウィ系諸言語における動詞過去語尾の起源
・黒田 卓 ハイダル・ハーンと近代イラン
・田中 雅一 スリランカ・タミル漁村における女性の地位─親族組織と経済の領域を中心に─
No. 37 (1992年)
・新谷 英治 『キターブ・バフリエ』の全体像とオスマン朝の地中海世界
・M. A. アブドゥライモフ(小松久男訳) ブハラのコシュベギ官房文庫研究序説
・安藤 志朗 ドイツにおけるイスラム学
No. 38 (1993年)
・小野山 節 吉田さんと西南アジア=研究会
・応地 利明 シルク・ロードと犂─トルキスタン型インド犂をめぐる東西交流
・桑山 正進 アフガン陶房誌1977
・末尾 至行 近年のトルコにおける水車・風車製粉事情
・前川 和也 古代シュメール農業の播種技術
・矢野 道雄 アル・ビールーニー『星学入門』にみられるインド
No. 39 (1993年)
・村田 靖子 ヒスバの手引書に見るムフタシブ─おもにアンダルスを中心として─
・多田 守 Bayazid 2世治下における「Kitab-i Kavanin-i Orfiyye-i Osmani」の編纂─編纂の背景,意図及び本書の歴史的意義に関する再検討─
・久保 一之 ウズベキスタンにおける中央アジア史研究の現状
No. 40 (1994年)
・山下 勤 インド医学文献に見られる解剖学的知識について
・長田 俊樹 ビハール語(Bihari)について
・古林 清一 ラシード・リダーのオスマン帝国観─帝国の非集権化をめぐって─
・岩武 昭男 ラシードゥッディーンの著作活動に関する近年の研究動向
No. 41 (1994年)
・安藤 志朗 王朝支配とスーフィー─ジャームのシャイフの場合─
・井谷 鋼造 「大セルジュク朝」と「ルーム・セルジュク朝」
・吉田 豊 ソグド語の『涅槃経』の断片
・谷口 淳一・大河原 知樹・新井 勇治 シリア・アラブ共和国の研究施設案内
No. 42 (1995年)
・莵原 卓 ファーティマ朝のディーワーン
・定金 計次 Ajanta第17窟の「五趣生死輪」壁画─各区画の主題比定と諸問題─
・村田 靖子 中世イスラム世界における商業用の秤と升
・近藤 真美 大カーディー,タキーュッディーン・スブキー─その生涯と司法活動─
No. 43 (1995年)
・磯貝 健一 イブン・ルーズビハーンとカザク遠征─Mihman-nama-yi Bukhara から Suluk al-Muluk へ─
・谷 泰 乳利用のための搾乳はいかにして開始されたか─その背景と経緯─
・野田 智子 Vadhula Srautasutra に記述される Pindapitryajna
・間野 英二 訃報 宮崎市定先生と西アジア研究
No. 44 (1996年)
・小野山 節 メソポタミア初期王朝期の丸彫人物像─そのエジプト的要素─
・河田 久美 カシュカーイーとファールス地方
・増田 良介 戯曲『パンチャラートラ』と『マハーバーラタ』
・真下 裕之 Jos J. L. Gommans 著 The Rise of the Indo-Afghan Empire c. 1710-1780.
No. 45 (1996年)
・川口 琢司 テムル家とチンギス家
・北川 誠一 チョルマガン・タマチ軍の対外活動
・澤田 稔 ホージャ家イスハーク派の形成─17世紀前半のタリム盆地西辺を中心に─
・A. アブドゥガフーロフ・A. オリンバーエフ(久保一之訳) 間野英二『『バーブル・ナーマ』の研究I 校訂本』
No. 46 (1997年)
・庄垣内 正弘 ウイグル文字音写された漢語仏典断片について─ウイグル漢字音の研究─(続)
・春田 晴郎 古代ペルシア語および王朝アラム語における「都市」
・小谷 仲男 ソグドの神々とイスラム・アラブの侵攻
・A. ウルンバーエフ(久保一之訳) 15世紀マーワランナフルとホラーサーンの社会・政治状況におけるナクシュバンディズムの位置─『ナヴァーイー・アルバム』所収書簡に基づいて─
・上岡 弘二 伊藤義教先生のご逝去を悼む
No. 47 (1997年)
・沼田 敦 イブン・シーナーにおけるアリストテレス理解と批判─『De Anima 欄外注』の知性論より─
・伊藤 隆郎 サハーウィーの参照した歴史関連文献
・小野山 節 メソポタミアとエジプト─紀元前三千年紀の交流とジルベール説の当否─
・菊池 忠純 我が父ハリール・ブヌ・シャーヒーン─`Abd al-Basit al-Hanafi の記述の比較研究─
No. 48 (1998年)
・小野山 節 伊藤義教先生と『西南アジア研究』の編集
・上岡 弘二(編) 伊藤義教博士の略歴と著作目録
・佐藤 進 アナイティカ II
・山本 光朗 カロシュティー文書に見える漢人について
・吉田 豊 Sino-Iranica
・矢野 道雄 回回暦の緯度立成について
・井本 英一 まれびとの背景
No. 49 (1998年)
・今松 泰 イスハク・エフェンディの『諸神秘の開示と諸悪の駆逐』にみえるハジ・ベクタシ像
・影山 悦子 サマルカンド壁画に見られる中国絵画の要素について─朝鮮人使節はワルフマーン王のもとを訪れたか─
・谷口 淳一 ハラブ史の中のライース達
・増田 良介 戯曲『誓いのヤウガンダラーヤナ』について
・大石 真一郎 『ワクト』紙上のブルハン・シャヒドの記事について
・R. G. ムクミーノワ(久保 一之訳) 15世紀〜19世紀半ばの中央アジア都市
・D. Iu. ユスーポワ(磯貝 健一訳) 16世紀中央アジア文化史の史料としてのホーンデミールの作品
No. 50 (1999年)
・岡田 保良 メソポタミア初期教会遺構をめぐる建築的相似に関する一考察─アイン・シャーイア遺跡とアラビア湾離島遺跡の発掘成果から─
・武藤 慎一 ニシビスのエフライムにおける神の下降と人間の上昇─解釈学的観点から─
・B. M. ババジャーノフ(磯貝 健一訳) 16世紀ナクシュバンディーヤの指導者マフドゥーメ・アゥザムの著作における政治理論
・E. V. ルトヴェラーゼ(久保 一之訳) 古代・初期中世トランスオクスィアナにおける貨幣流通─独自の硬貨製造をめぐって─
・新谷 英治 本田實信先生のご逝去を悼む
・第1号─第50号総目次・著者名索引
No. 51 (1999年)
・家本 太郎 古代タミル語における人称表示接辞の母音長音化について
・稲葉 穣 ゴール朝と11-12世紀のアフガニスタン
・真下 裕之 Akbar Namah と Tabaqat-i Akbari ─mansab 制度史研究序説─
・梅田 輝世 十字軍によるトリポリ攻略
・雅森吾守爾(櫻井 智美訳) ギメ博物館所蔵の敦煌出土ウイグル語活字について
No. 52 (2000年)
・吉田 和彦 アナトリア諸語の2つの名詞にみられる母音交替
・莵原 卓 ファーティマ朝前半期の書記規範
・清水 和裕 グラームの諸相─アッバース朝におけるイエと軍事力─
・設樂 國廣 青年トルコ人の国外活動資金問題
No. 53 (2000年)
・藤井 純夫 ウルク出土「獅子狩り碑」に表された直剪鏃について
・川本 正知 中央アジアのテュメンなる地域区分について
・矢島 洋一 モンゴルのイスラーム改宗と Kubrawiyya
・前田 徹 ウル第三王朝時代ウンマ文書からみたマダガのアスファルト
No. 54 (2001年)
・中野 智章 セレクの誕生─エジプト王によるメソポタミア扶壁の転用─
・市川 良文 職掌からみたカローシュティー文書中の Cojhbo と漢語の主簿
・久保 一之 いわゆるティムール朝ルネサンス期のペルシア語文化圏における都市と韻文学─15世紀末ヘラートのシャフル・アーシューブを中心に─
・堀 直 回教の社会経済文書について─チャガタイ語文書の紹介を中心として─
No. 55 (2001年)
・楢崎 勝則 古典シリア語新約聖書における、いわゆる倫理与格の機能について
・近藤 治 ムガール朝時代の文書行政について
・守川 知子 ガージャール朝期旅行記史料研究序説
・山崎 やよい シリア、テシュリーン・ダム水没地域の半遊牧部族民─シリアの歴史的理解の一助として─
No. 56 (2001年)
・小野山 節 ウルO-I王朝5代の王墓と王妃墓
・寺阪 昭信 火災保険図によるイスタンブル商業地域の景観変遷
・竹田 新 ヤァクービーの『国々』とその価値をめぐって
・山根 聡 ガーリブのウルドゥー語書簡に見られる19世紀半ばのデリーについて
No. 57 (2002年)
・山本 光郎 鄯善(楼蘭)国の王権について
・定金 計次 インド仏教石窟における金剛手菩薩の成立─説一切有部との関係を中心に─
・和田 郁子 マスリパトナムのハヴァールダール─17世前半ゴールコンダ王国の交易港支配に関する一考察─
・小林 清一 1930年代におけるムスリム同胞団
No. 58 (2002年)
・森 若葉 シュメール語の動詞複数語基について
・西村 淳一 アブド・アッラーフ・ブン・ブライダ─ウマイヤ朝期ホラーサーン地方の一タービゥとその一族について─
・濱本 真実 17世紀ロシアにおけるムスリム・エリートのロシア正教改宗について─ロシア国立古文書館所蔵「改宗文書」に基づいて─
・稲葉 穣 ナーイ・カラ石窟開窟の歴史的背景について
No. 59 (2003年)
・二宮 文子 デリー・サルタナト期のスーフィー・シャイフ
・菅原 睦 『サングラーフ』における幽霊語について
・間野 英二 『バーブル・ナーマ』チャガタイ語・ペルシア語諸写本に関する覚書
・Eugen J. Pentiuc, West Semitic Vocabulary in the Akkadian Texts from Emar
No. 60 (2004年)
・岩井 俊平 トハーリスターンにおける地域間関係の考古学的検討
・山口 周子 SupriyāvadānaとBālāhāśvarāja(雲馬王)譚
・中西 竜也 劉智の『天方性理』におけるMirşād al-´Ibād
・大﨑 紀子 キルギス語の語頭子音k にみられる有声無声の交替について
・福盛 貴弘 トルコ語の語頭子音における呼気流量計測
・伊藤 敏郎 Conermann, Stephan &Anja Pisor-Hatam編 Die Mamlūken: Studien zu ihrer Geschichte und Kultur. Zum Gedenken an Ulrich Haarmann (1942-1999)
No. 61 (2004年)
・小谷 仲男 ガンダーラ坐仏台座の酒宴浮彫
・後藤 裕加子 サファヴィー朝ムハンマド・フダーバンダ時代の宮廷と儀礼
・栗山 保之 16〜17世紀におけるハドラマウトの人びとの移動・移住活動
・影山 悦子 中国北部に居住したソグド人の石製葬具浮彫
No. 62 (2005年)
・前川 和也 麦が実ったのちに(1):garadin考
・多田 守 15-16世紀のGoynuk郡
・春田 晴郎 古代ホラズムの「家」と「しもべ」
・谷口 淳一 12-15世紀アレッポのイスラーム宗教施設
No. 63 (2006年)
・赤松 明彦 キラムドラ(楔形木簡)に見る「法」の観念
・近藤 信彰 19世紀テヘランの高利貸―約款売買証書をめぐって―
・永井 正勝 ピラミッド・テキストにおけるエジプト聖刻文字の表記法―語の表記法と文字の用法の分析―
・宮武 武郎 16世紀地中海世界におけるユダヤ教徒ネットワークとユダヤ教徒医師
・尾高 晋己 カンポ=フォルミオの和訳(1797年)以後におけるトルコの対ロシア政策の変化
No. 64 (2006年)
・山本 光朗 鄯善(楼蘭)国の村落と王権について
・白海堤 分裂期におけるヤルカンド・ハーン国―東部政権の動向を中心に―
・江川 ひかり 19世紀オスマン帝国における遊牧民と土地―ヤージュ・ベディルの事例を中心に―
・末広 朗子 ムガル帝国支配下のデカン地方におけるザミーンダール階層
・三沢 伸生 「ティマール制」研究の展開
No. 65 (2006年)
・渡辺 千香子 新アッシリア時代の浮彫り《ティル・トゥーバの戦い》におけるエジプト美術影響説の検討
・橋爪 烈 ブワイフ朝ジバール政権の対外政策―サーマーン朝との関わりから―
・中町 信孝 アイニーに帰せられた4年代記の成立年代と執筆意図
・本郷 一美 ヒトコブラクダの家畜化と伝播
・宮本 亮一 クシャーン朝のインド侵入
No. 66 (2007年)
・田中 裕介 シュメール初期王朝時代における都市国家ラガシュの軍事制度
・武藤 慎一 ニシビスのエフライムの発見論
・高野 太輔 アラブ系譜学における母祖の提供と系譜統合
・赤坂 恒明 バイダル裔系譜情報とカラホト漢文文書
・高橋 正 織田武雄先生を悼む
No. 67 (2008年)
・二宮 文子 デリー・サルタナト期のシャイフルイスラーム―サルタナト政権のスーフィー登用に関する一考察―
・山根 聡 19世紀初めインドにおけるウルドゥー語の正書法
・吉田 豊 ソグド人とトルコ人の関係についてのソグド語資料2件
・祖□韮亜(上田 道子訳) 新疆のアブダル人
No. 68 (2008年)
・高橋 淳一 サンスクリットの異語幹名詞aksi-について
・小田 壽典 トルコ語『観音経』写本の研究続編―Quanši-‘im pusarとQuanši-‘im bodistv
・和田 郁子 ミール・ムハンマド・サイードと港市マスリパトナム―ゴールコンダ王国時代のミール・ジュムラによる交易活動と港市支配―
・岩井 俊平 バーミヤーン初期窟壁画の源流
・濱田 正美 北京第一歴史檔案館所蔵コーカンド関係文書9種
No. 69 (2009年)
・川本 正知 ナクシュバンディー教団の修行法について(2)―アブド・アッラフマーン・ジャーミー著『ホージャガーンの修行法についての論考』より―
・田辺 明生 18世紀インド・オリッサ地域社会における職分権体制―王権,市場,宗教との関連におけるその近世的性格―
・小松 久男 聖戦から自治構想へ―ダール・アル・イスラームとしてのロシア領トルキスタン―
・八木 春樹 ニヤ遺跡出土のカローシュティー文書とその出土遺構との関係―N. XXIV出土「証文文書」の和訳―
No. 70 (2009年)
・辻田 明子 シュメール語にみえるabzu
・西村 淳一 サムアーニーとメルヴの村々―12世紀の一アーリムによる村落訪問とその目的―
・阿部 尚史 財産と相続からみた18-19世紀タブリーズのナジャフコリー・ハーン・ドンボリー一族
・伊藤 隆郎 一調査台帳による16世紀ダマスクスのワクフとミルク
・近藤 治 シャイフ・ファリード・バッカリーのアブル・ファズル伝について
・新免 康 『ターリヒ・ラシーディー』テュルク語訳附編の叙述傾向に関する一考察―カシュガルの歴代ハーキム・ベグに関する部分を中心に―
No. 71 (2009年)
・松島 英子 『エヌーマ・エリシュの注釈書』(マルドゥクの「50の名前」への注釈)概観
・塚田 絵里奈 後期マムルーク朝社会におけるワーイズの実像―人気説教師クドゥスィーの場合
・多田 守 オスマン朝期の検地帳に記されたbad-i havaの額を巡って―1500年前後のGoynuk郡を始めとする Hudavendigar県における事例を通して
・久保 一之 Maria E. Subtelny著 Timurids in Transition: Turko-Persian Politics and Acculturation in Medieval Iran
No. 72 (2010年)
・篠田 知暁 ワッタース朝スルターン=アブー・ハッスーンの廃位について
・小谷 仲男 新出土のガンダーラ浮彫図―一角仙人―
・菅原 睦 チャガタイ語詩の押印に関する一考察
・白海堤 ホージャ・イスハークの伝記Diyā’al al-Qulūb―その構成と執筆意図をめぐって―
・杜山那里 タルバガタイ参賛大臣宛文語カザフ語文書1種
No. 73 (2011年)
・前田 徹 ウル第三王朝のエラム統治とシマシュキ朝の成立
・定金 計次 一世紀中頃乃至二世紀前半のインド彫刻に見られるターバンの形式変化―石彫作例の作成年代に関する一指標として―
・藤木 健二 オスマン朝下イスタンブルのサラチハーネと馬具工組合―同職組合の集合的店舗・工房に関する一考察―
・塩野崎 信也 東コーカサス地方史『エラムの薔薇園』にみる歴史認識と地理認識
No. 74 (2011年)
・井谷 鋼造 オスマーン朝のハーカーンたち
・横内 吾郎 ウマイヤ朝マルワーン家統治時代におけるメディナ統治
・阿依达爾 米爾卡馬力 敦煌B157窟新発見ウイグル文「阿含経」断片二件
・古林 清一 ムスリム同胞団と「特別組織」
・今澤 浩二 Dimitris J. Kastritsis著 The Sons of Bayezid: Empire Building and Representation in the Ottoman Civil War of 1402-1413
No. 75 (2012年)
・吉田 豊 仏教ソグド語断片研究(II)
・深見 奈緒子 グジャラート州カティアワール地方の港市と中世イスラーム建築
・新谷 英治 『キターブ・バフリエ』に見えるアナトリア高原
No. 76 (2012年)
・磯貝 真澄 19世紀後半ロシア帝国ヴォルガ・ウラル地域のマドラサ教育
・森 若葉 イラン国立博物館所蔵マルヤン出土資料文献調査経過報告
・杉山 雅樹 Tarassul-i Mu’īn al-Dīn Muhammad Isfizārīに関する一考察
・澤田 稔 『タズキラ・イ・ホージャガーン』の諸写本にみえる相違―書名と系譜について―
・大﨑 紀子 チュルク語の人称標示について―料理レシピを題材にして―
No. 77 (2013年)
・山本 光朗 古代中央アジアの書記ラムショーツァー族の農場経営について―初期一族の生活から見た鄯善国の社会―
・清水 和裕 アッバース朝期バクダードにおける教友呪詛
・久保 一之 ミール・アリーシールと〝ウイグルのバフシ〟
・末広 朗子 初期マラーター王国とマンサブダーリー・システム
・江川 ひかり 20th Symposium of th International Commitee for Pre-Ottoman and Ottoman Studies (CIÉPO)に参加して
No. 78 (2013年)
・内記 理 ガンダーラ彫刻の腕の接合方法
・妹尾 裕介 レバノン・ティールにおけるローマ時代のランプ編年
・影山 悦子 ウストルシャナの宮殿址から出土した壁画について
・岩本 佳子 ジェマアト・村・メズラア : 16世紀のアダナ県における「部族の存続」の一考察
・近藤 治 シャー・ナワーズ・ハーンのアブル・ファズル伝について
・宮本 亮一 ・岩井 俊平 Michael Alram, Deborah Klimburg-Salter, Minoru Inaba & Matthias Pfisterer 編 Coins, Art and Chronology Ⅱ : The First Millennium C.E. in the Indo-Iranian Borderlands
No. 79 (2013年)
・稲葉 穣 8-10世紀ヒンドゥークシュ山脈の南北
・八木 綾子 AMg paḍ-saṃ-līna-(tā)をめぐって
・馬場 多聞 13世紀ラスール朝宮廷の食材 : インド洋交易との関わりを中心に
No. 80 (2014年)
・亀谷 学 西暦八世紀中葉バスラにおける海寇とインド西岸部情勢
・大塚 修 史上初の世界史家カーシャーニー―『集史』編纂に関する新見解―
・小倉 智史 中世後期・近世カシミールにおける歴史叙述に関する近年の研究動向
No. 81 (2014年)
・堂山 英次郎 Av. mazda- 再考
・林 俊雄 西アジアの石像 : 新石器寺代
・二宮 文子 『チャチュ・ナーマ(Chach nama)』に見られるチャチュ朝下のスィンド地方社会
・春田 晴郎 青木健著『ゾロアスター教ズルヴァーン主義研究 : ペルシア語文献『ウラマー・イェ・イスラーム』写本の蒐集と校訂』
・五十嵐 大介 Carl F. Petry著 The Criminal Underworld in a Medieval Islamic Society : Narratives from Cairo and Damascus under the Mamluks (Chicago Studies on the Middle East 9)
No. 82 (2015年)
・山本 孟 ヒッタイト王家の家族観とその外交への適用
・立町 健悟 中世ペルシア語における関係代名詞の用法について
・田中 悠子 バッシャール・ブン・ブルドとサーリフ・ブン・アブドゥルクッドゥース : 二人の詩人に付されるマニ教・二元論的逸話の展開
・井谷 鋼造・岩本 佳子 トルコ共和国イスタンブル西郊ブユク・チェクメジェ石造橋についての覚書
No. 83 (2015年)
・北田 信 ワーリス・シャーの愛とエロス─パンジャーブ語のスーフィー文学『ヒール』─
・西村 淳一 12世紀ホラーサーン地方の一アーリムに関する研究の現状と展望─アブー・サード・アブドゥルカリーム・アッサムアーニーについて─
・田中 裕介 初期王朝期末期ラガシュの魚についての一考察
・和田 郁子 ナーガパッティナムの2つの「町」─オランダ東インド会社関連史料を中心に─
No. 84 (2016年)
・榊 和良 イスラーム知識人に伝えられたチャクラの念想法
・塩野崎 信也 『種蒔く人』と民族名としての「カフカースのムスリム」
・帯谷 知可 中央アジアのムスリム定住民女性とイスラーム・ヴェールに関する帝政ロシアの植民地主義的言説
No. 85 (2016年)
・柳橋 博之 水浄用の水をめぐる法学説とハディースについて
・小沼 孝博 瓜州トルファン人社会(1733-1756)─清朝の領域拡大の最前線─
・久保 一之 Nīzam al-mulk著『統治の書』とティムール朝─イラン・イスラーム的政治文化の継承をめぐって─
No. 86 (2017年)
・F. マルブラン=ラバット(松島 英子訳) エラム語―研究途上にある古代言語―
・アダム・キャット ヴェーダ語 vīdh-,古アヴェスタ語vid-「敬意を表する,捧げる」をめぐる問題
・菅原 睦 ナヴァーイーにおける翻訳―『友愛のそよ風』を例に―
・中西 竜也 馬徳新とイブン・アラビーの来世論―19世紀中国ムスリムの思想変相―
・川本 正知 チャガタイ・ウルスとカラウナス=ニクダリヤーン―『歴史集成』「チャガタイ・ハン紀」の再検討―
・真下 裕之 クトゥブ・シャーヒー朝の起源に関する諸説とその周辺―インド洋西部海域における人的移動の諸相―
No. 87 (2017年)
・渡部 良子 イルハン朝におけるペルシア語文書行政とインシャー術の伝統―14世紀の書簡術指南書『ジャラールのための贈物』の成立背景とその文書用例の分析―
・多田 守 ディルリク制度の限界とその対応策を巡って―17世紀末におけるオスマン朝の模索と近世ヨーロッパ諸国―
・森 若葉 京都大学総合博物館所蔵楔形文字粘土板資料(1)―古バビロニア時代不動産売買文書―
・山本 孟 京都大学総合博物館所蔵楔形文字粘土板資料(2)―アケメネス朝時代バビロニアにおける売買契約文書―
No. 88 (2018年)
・森本 一夫 12世紀エジプトのターリブ裔系譜学者シャリーフッディーン・ジャウワーニー
・小倉 智史 カシミール史料におけるミールザー・ハイダル
・法貴 遊 カイロ・ゲニザの医学書写本 T-S K14.42 について
No. 89 (2018年)
・上杉 彰紀 鉄器時代・古代の南アジアにおける土器変遷 ―土器からみた北インドと周辺地域―
・吉田 豊 カラバルガスン碑文に見えるウイグルと大食の関係
・濱本 真実 越境者の記録から見る18 世紀末〜19 世紀前半のロシア・新疆貿易
・磯貝 健一 遺産の共有 ―19世紀後半から20世紀初頭中央アジアの家族と家産継承―
No. 90 (2019年)
・岩井 俊平 ガンダーラの石製小皿と工人集団
・内記 理 年代判定の一指標としてのカローシュティー文字の形態
・野田 仁 新疆における露清間の国際集会裁判の運用―帝国と民族の境界をこえて―
・柳橋 博之 ハディースの計量的分析の試み ―ブハーリー『サヒーフ』を資料として―
No. 91 (2019年)
・水上 遼 イルビリー著『悲嘆の除去』におけるスンナ派文献の戦略的引用―超宗派的信仰として描かれる十二イマーム崇敬―
・多田 守 17世紀のオスマン朝における漕手徴発 ―ボル郡における事例分析を通して―
・近藤 信彰 近世イランにおける預言者の血と王家の血―『ダーウード家詩篇』に見る王権と系譜―
・河原 弥生 コーカンド・ハーン国史としての『選史』
・桑山 正進 トハーラの境域と,藍市城と活国都城
No. 92 (2021年)
・後藤 裕加子 タブリーズの王宮地区サーヒブアーバード―ポスト・モンゴル王朝の都市建設―
・塩谷 哲史 19世紀中葉のヒヴァ=ロシア関係再考―シュクルッラー・アガのロシア、オスマン両帝国への派遣について―
・宮本 亮一 カダグスターンからの手紙
No. 93 (2021年)
・堀井 聡江 スンナ派イスラーム法学における既判力論争の展開―マムルーク朝期を中心に
・中町 信孝 オスマン朝時代におけるアラビア語稿本の受容―トルコ・イスラム美術博物館所蔵『真珠の首飾り』稿本群の分析から
・吉田 和彦 ヒッタイト語における不規則な3人称複数過去語尾-ar
No. 94 (2022年)
・伊藤 隆郎 マムルーク朝の歴史叙述における黒死病
・嘉藤 慎作 ムガル朝港市スーラトの船主商人―1685年マラバール海岸への通航をめぐるオランダ東インド会社との係争を中心に
・小松 久男 サルト人とはだれか―近代中央アジアの民族名論争
No. 95 (2023年)
・山本 孟 『魂』の異世界への転移―ヒッタイトにおける冥界観について
・キャット アダム・アルバー トカラ語B au-n-, A o-n- の用例調査と意味に関する考察
・北田 信/リチャード・ウィリアムズ ダカニー・ウルドゥー語の詩人ヌスラティー
・長峰 博之 サライはどこに?―ジョチ・ウルスの『首都』サライをめぐる近年の研究動向によせて
No. 96 (2023年)
・天野 恭子 古代インドにおける婚姻についての一考察―ヴェーダ文献に見られる妊娠・出生の葛藤を巡る神話から
・二宮 文子 15世紀北インドにおけるインド・イスラームの学術伝統―ダウラターバーディー作『サイイドたちの美徳』を通して
・三津間 康幸 『バビロン天文日誌』およびその関連史料に見る、新バビロニア時代以降の食料危機
・岩本 佳子 牧畜を人文学する シンジルト・池田徹朗編、名古屋大学出版会、2021
No. 97 (2024年)
・太田(塚田) 絵里奈 「イスティドゥアーによるイジャーザ」に基づく15世紀ウラマーの名目的関係構築
・和田 郁子 オランダ東インド会社とサントメ鮫皮―17-18世紀の対日本貿易と南アジア―
・井谷 鋼造 マスジドの壁面に残された勅令