語句

魔力

誰しもが身体に宿している力で、魔法と言われることがほとんど。

魔力を溜める〈魔ノ器〉には個々の差があり小さいほど力は操れない。また、その魔力に対する適性がなければ扱うことはできない。

〈魔ノ器〉には限界があるため、技術を磨かなければ、扱うことはもちろん、制御もできない。魔力を使った場合、回復に時間がかかる者がほぼ。

共通する技術(初歩的魔力)以外、自ら魔力の力を引き出さなければならない。

魔術と魔法にわけられるが、厳密な違いはなく、魔法陣や詠唱が必要なものを魔術、それ以外を魔法と言う。


自然魔法

自然界に存在している魔力のうち、適性があればほとんどの者が扱える力。

太陽から派生して生まれた力。

初歩的魔力が数多く存在し、操りやすい。

稀に〈破壊ノ力〉と〈再生ノ力〉が宿る場合がある。その場合、制御するために時間と技術が必要となる。

海から派生して生まれた力。

初歩的魔力が数多く存在し、操りやすい。

治癒力を宿す水魔法の場合〈治癒魔法〉と呼ばれることもある。

水と炎から派生した力。

炎を操ることができれば扱える場合があり、水を操れる者は適性があれば扱える場合がある。

純粋な氷魔法を操れる者は少ない。

初歩的魔力は多くあるが、扱いにくい。

一般狼で適性を持つ者、扱える者は少ない。

適性を持つ者は少ないが、比較的操りやすい力。


特殊魔力

自然界に存在している力で、自然魔力の元となっている。

神々や精霊が操れる力だが、適性を持つ者は少ない。また、天候などに左右されたり、初歩的魔力が存在しないため自ら生み出さなければならなかったりと、操るのには高度な技術が必要とされる。

天候によって左右されるため、高度な技術が必要である。

月とは相反する力であるが、月の満ち欠けによって左右される場合がある。

太陽とは相反する力で、特殊魔力の中でも最も適性の持つ者が少ないと言われている力。

月の満ち欠けによって左右される。

大地とは相反する力で、他の力に比べ、特に膨大な〈魔ノ器〉が必要とされるものの、強大な力を操れる。

月の満ち欠けによって左右される場合がある。

海とは相反する力で、他の力に比べ、特に膨大な〈魔ノ器〉が必要とされるものの、強大な力を操れる。

太陽の力に左右される場合がある。

太陽から派生した、闇とは相反する力。

月から派生した、光とは相反する力。

呪力

誰しもが持っている力で、呪力を溜める〈呪ノ器〉が小さいほど操れない。

魔力とは違い、相手の魂または〈呪ノ器〉に干渉する必要があるため、『もの』よりも『相手』がいなければ成立しない力とも言える。

呪術と呪法にわけられるが、厳密な違いはなく、術式展開や詠唱が必要なものを呪術、それ以外を呪法と言う。

霊力

陰と陽、祟のことを一般には霊力と言う。

魔力や呪略に近い存在でありながらも、それらとは全く異なる存在であり、詳細不明。

それぞれ適性を持つ者は少なく、どういった条件が必要なのかもわかっていない。

幻を見せることのできる能力を持つ。

陰の力を持つ者を〈陰者(いんじゃ)〉と言う場合もある。

式神(妖)と呼ばれる、精霊とは違った存在を呼び出せる能力を持つ。

陽の力を持つ者を〈陽師(みょうじ)〉と言う場合もある。

仮名:たたら

祟の力を持つ者を〈祟者(たたらじゃ)〉と言う場合もある。

陰と陽が唯一の有効打であり、通常の魔力や呪力で祟を持つ者を殺傷した場合、一生癒えない〈祟ノ呪〉を宿すこととなるか、自らも祟の力を得ることとなる。後者は超稀。通常は死す。

姿について

特定の者や特定の条件を満たす者などがなれる別の姿が存在している。

仮名:てんしんのすがた

龍章狼のみが持つ姿。

〈神〉そのものの姿であり、それ相応の能力を持つ。

自らの意思で姿を変えられるが、好んでこの姿で過ごす者はほとんどいない。

仮名:めざめのすがた

俗に言う〈覚醒〉の状態であり、一定の時間にのみ変化できる。

神々は必ず持つ姿で、稀に一般狼でも持つ者もいる。

自らの意思で姿を変えられるが、普段以上に〈魔ノ器〉〈呪ノ器〉からの消費量が激しいため醒ノ姿に変化後は疲弊する。

仮名:うつつのすがた

元の姿とは別の姿になれる、特定の狼のみが持つ詳細不明な力。

現象とも言われることもあるが、現象ではなく自らの意思で姿を変えることができる力である。

この姿になれる者の条件は不明であり、種族に関係なく変化できるが、その姿になっても能力等の変化はない。

仮名:たたりのすがた

自らの意思とは関係なく変化する姿。

天界/魔界/精霊界のバランスが崩れた際になる者が極端に増加する、詳細はほとんど不明の姿。

霊力でしか対処はできず、祟ノ姿になったほとんどの場合にはいずれ死に至る。しかし稀に、祟ノ姿に自らの意思で変化する者がおり、それらは〈祟者(たたらじゃ)〉と呼ばれ、自らの祟ノ力を制御できる者がいる。

加護

魔力や呪力などとは違う存在で、自ずとその力を使うことができる生まれつき持っている力。

魔力や呪力を持たない者が持つこともあるが、加護を持つ者と持たない者がいる理由はわかっていない。

加護の力を利用することが可能であるが、相手が自らの持つ加護に対する適性がある場合にはその力は利用できない。

神々から放たれる不思議な力であると言われている。

宿り木

各界に存在する、各界を維持するために必要不可欠な特殊な木。

宿り木の名の通り、各界に必要な力を宿した超巨木で、神鳥たちが誕生し、憩いの場となることが多い。

世界に住まう者の想いや願い、神々に対する信仰、神々の力によって存在しているため、それらが欠けたり忘れ去られたり、バランスが崩れたりすると宿り木に宿るその力は少なくなり、枯渇するとやがて〈死〉してしまう。

別の世界に繋がる扉。言わば各界への入口。

全ての扉が見える者は神々のみであり、扉はその界へと行く者が見える。

仮名:はざまのと

地上界と天界、魔界などの各世界とを結ぶ灰色の世界。

狭間と呼ばれる場所には通じず、各世界への行き方を知る者のみが行き来できる。

神鳥を模った石像が立ち並び、神鳥が飛び交っている朽ち果てた宮殿。

最深部には〈天龍ノ湖〉があり、現実離れした幻想的な森林の空間が広がっている。

仮名:やみのと

魔界とは別の世界である〈闇ノ狭間〉と通常の世界とを繋ぐ扉。

重々しい黒紫の色をしており、基本的には特別な能力を持つ者が行き来可能。

仮名:あやかしのと

妖が住まう〈妖霊ノ狭間〉と通常の世界とを繋ぐ扉。

特別な力を操るほとんどの者が行き来可能だが、妖以外の者がこの扉を通った場合、高確率で障害が現れる。

仮名:ゆめうつつのと

〈この世〉と〈あの世〉の境目にある扉。

通常の世界からは条件を満たさなければ立ち入りはできない。

狭間

特定の獣たちが住まう世界で、通常の世界や異世界(ニンゲン界)とは違った世界。

悪妖狼、悪魔狼たちの第二の住まう場所で、魔界とは別の世界。

悪妖狼や悪魔狼は通常、魔界に住まうが一時的な休憩所のような場所で、好んで居座る者もいる。

薄暗い森林が広り、一部の場所は重力をまるで無視した複雑な場所や枯れた木々の森が存在している。

仮名:れいじゅのはざま

一般には『常世、あの世』と呼ばれる死者の世界。

〈死神〉とその使者たちによって管理されている。

現実離れした景色が広がっており、死者がのびのびと暮らしている。

仮名:ようれいのはざま

妖が住まう世界。

中心部には太く不格好な巨木があり、妖たちの憩いの場で強い呪力が宿っている。そこには妖の霊が眠ると言われている。

血の種類

血の種類がいくつかあり、宿す血の種類によって呼び名が変わる。

血は赤黒いものが一般的であるが、生まれ持った血によって狼の種族が決まると言われている。

龍の特殊な黄金の血で、体外に出ると数秒で漆黒に変化する。

永久的な生命力、治癒力を持ち、重大なものでなければすぐに傷が回復する。

他の血と混ざることはないが、他の血が体内に侵入した場合にはその割合が極端に低くなる。

翡翠色の神鳥の特殊な血。

半永久的な生命力と治癒力を持つ。

他の血と混ざる可能性がある。

黒、黒みがかった神鳥の特殊な血。

半永久的な生命力と治癒力を持つ

他の血と混ざる可能性がある。

精霊の特殊な血で、条件を満たすと蒼く輝くことからこの名が付いた。

蒼く輝く条件は持ち主によって異なるため、その持ち主にしか条件はわからない。

他の血が混ざるとその効果を失ってしまう。

超猛毒で危険な禍々しい紫色をした血宿す者は忌み嫌われる。

神々は死からは逃れることが多いが必ず障害が現れる。その症状は様々であるが、魔力や呪力の制御ができなくなることが多い。

特別な能力を持つ一般狼は運が良ければ生き残ることができるものの、もう一度体内に入れば死に至る。

通常は助かる可能性はない。

魔法石

特別な力を宿した不思議な石の総称。

石の塊を〈結晶〉といい、強力な力が宿っている。

地上界では入手のできる場所は限られていて探すのは困難なため、高価で取引されている。

身に付けることで真価を発揮するのが特徴。

魔刻結晶が結晶化したもので、膨大な力を秘めている。

身に付ける者の魔力によって結晶の色が変化し、同じ色は存在せず、身に付ける者の能力が低ければ低いほど結晶による弊害が現れる。

『幻石(まぼろしのいし)』と言われているほど、最も高価で入手困難な結晶。

強力な自然魔法/特殊魔法の魔力を宿した、天界にのみ存在する結晶。

色は身に付ける者が宿す魔力によって変化すると言われているため、同じ色が存在することは少ない。

精霊と契約を交わした際に入手することが多く、解約すると割れて跡形もなく消えてしまうことがほとんど。

自然魔法の魔力を宿した石で、宿す魔力によって色が変化する。

世界のあちこちに存在し、高価で取引される。

一定の条件になると力を発揮するが、その条件は魔章石によって様々である。

魔章石から魔力がなくなった石のことで『白魔章』と呼ばれるのが一般的。

魔力を与えると再び魔章石へと戻るが、限度が存在していることがわかっている。

魔力を宿さなくなった白魔章石は宝石の一種として扱われ、値段は宝石よりも高い。

白く輝くのが特徴。

彗星蘭

仮名:すいせいらん

正式名称:オドントグロッサム~Welcome to the Special Masquerade ball~

略称:彗星蘭、オドグサ

作詞・作曲から演奏、公演などの全てを自分たちで行っている、クインテット。

主に木管五重奏・弦楽五重奏で、様々なジャンルの音楽を奏でる。

仮面を被り、公演ごとに違った衣装を着ることで有名な音楽集団で、アパッシオナート王国内で活躍をしている。

その公演は名前にある通り〈仮面舞踏会〉であり『ただの演奏会ではない』と称されるもので、不定期に開催される。

メンバー

アルベール

彗星蘭の設立者であり代表者。

作曲・作詞など音楽に関わる様々なことを担当。

担当楽器:Cl. Vn.(Vla.) (Pf.)

琉那

作曲などの音楽全般、衣装作りや会場装飾、演出(少し)を担当。

彗星蘭の音楽監督的立場であり、何でも屋。

担当楽器:Fl(Ob). Vn. Pf.

椿姫

アルベールと琉那の雑用係(買い出し等)、一部楽曲編曲、宣伝担当。

彗星蘭メンバーの世話係。

担当楽器:Fg. Vla. Pere.(鍵盤打楽器)

コレット

会場準備、演目演出、一部事務的なことを担当。

彗星蘭の踊り子。

担当楽器:Sax. Vc. Pere.

夜霄

会場準備、演目演出、会計管理などの事務的なことを担当。

彗星蘭の歌姫。

担当楽器:Cl. Str.