Camp Report 2022
Beginner Class-Robo RAVE
Beginner Class1日目はRoboRAVE競技を参考にした紙工作×ロボットプログラミングを体験しました。ロボロボの会OBでキャンパー出身の長嶺さんが担当でした。
ロボットに厚紙で作った箱を取り付け、ピンポン玉をより多く運んだほうが勝ち!コロナ対策で親子でチームを組み、協力しながら、ピンポン玉を落とさずに運ぶための工作と、ライントレースのプログラミングに熱中していました。
色んなアイデア満載で、お父さん、お母さんも夢中になって盛り上がりました。
Beginner Class- Robo Cup Junior Soccer
Beginner Class2日目、3日目はロボカップジュニアサッカーに取り組みました。ロボカップジュニア世界大会に参加した是澤さん、ロボロボの会OBの長嶺さん、ロボロボの会玉城さん、小泉さんが担当でした。赤外線を発するボールをセンサで感知して見つけて、ゴールを目指します。プログラミングで思ったようにロボットを動かすのは簡単ではありませんが、試合になると子どもたちもサポーターも真剣で大いに盛り上がりました。
Basic Class - Arduino Hands-on
「超音波センサを乗せたロボットを作ろう!動かそう!」
超音波センサとArduinoマイコンボードを搭載したロボットキットの組み立て、プログラミングに取り組みました。Arduinoを搭載する制御基板やギヤモーターの組み立てなど電子工作とプログラミングを組み合わせた講座です。
OISTから参加していただいたLloyedさんとロボカップ世界大会に5回出場経験のある政岡さん、日替わりの豪華講師陣でした。
Basic Class -THE FIRST MAKE
自律型ロボットサッカー講座「世界に駆ける」
ロボットを組み立てるキットから卒業して、自分で板を設計、加工してオリジナルのロボットを作り上げることに取り組みました。部品の調達からはじめて、全国各地のチームのロボット情報を入手し、自分の作るロボットの設計をして作る、初めての自作ロボットを制作する講座です。
講師はロボロボの会OBの小泉創世さん、世界で活躍するロボットエンジニア多田さんでした。ロボカップジュニアを始めて間もないロボットを作りたいというキャンパーが、一から自分のロボット作りを経験することが目標でした。
Basic Class-オムニ ツクール講座
世界に一つしかない自分だけのオムニを作ろう!
今回初の講座として、ロボカップジュニアサッカーのワールドリーグに取り組み始める子達が憧れている自作オムニホイールを3Dプリンターを使って作ってみようという講座です。講師はロボロボの会OBの小泉創世さん。
2台の3Dプリンターを使って、CADで設計をし、手を動かしてものづくりに取り組みました。初めての3Dプリンターに、悪戦苦闘し、一晩かかって作ってみたら失敗だったりと、ひと通りの経験をして作ったオムニホイールには、人一倍愛着と思い入れが出来たようです。
センシング入門講座
「高性能な赤外線ボールセンサを作る」
ロボカップジュニアサッカーの赤外線ボールを見つけるためのセンサーを自作する講座です。8個のセンサー素子を使い、ボールがある方向やどれくらい遠くにあるのかが分かる高性能なセンサーで、TJ3、またはArduinoと接続できます。2021世界大会サッカーオープン優勝の藤山優太さんが開発した、自作ボールセンサーを元に、この講座のためにキットを準備していただいた講座です。
「迷え、悩め、考えろ、そして手を動かせ、それが課題解決への最短のルート」
Advanced Class
マイコン de Hackathon What I made?
今年のハッカソンは、事前Zoomミーティングでメンターと相談して、それぞれが今取り組んでいるロボコンについて深く取り組むことになりました。2グループが、ロボカップジュニアに留まらず、あちこちで活躍してきた経験豊富なメンターたちが自分たちの疑問にすぐに応えてもらえるチャンスを使って、それぞれ自分たちのアイデアを形にしました。
彼らをサポートしてくれたのは、ロボカップジュニア世界チャンピオンの樋口翔太さん、安原雅貴さん、ロボットエンジニアの多田有佑さん。思い思いのプロジェクトに取り組み、3日間という限られた時間の中で、新しい知識や技術をつかって作り上げた作品を披露してくれました。
Arduino Robot R2D2 DEMO
OISTのMr.Lloydさんが、自作のArduino ロボット、STAR WARSのメインキャラクター 「R2D2」を動かして実演してくださいました。本物そっくりなR2D2が動き回り、音を出す様子に皆、興味津々でした。
キャンプ恒例! Exhibition Match
毎年恒例、キャンプ名物のエキシビジョンマッチ。RoboCup Juniorジャパンオープン2022に出場した沖縄ブロック代表のロボットと世界大会出場ロボットの対決、2017世界チャンピオンと2021世界チャンピオンの対決、世界大会出場ロボットの混合チーム対決など見どころ満載でした。見たことのない速いマシーンの動きを、ロボカップジュニア界のレジェンド多田さんのわかりやすい解説で、ビギナークラスの子どもたちも大人も興奮しました。今年は、とうとう沖縄ブロックから「GRAPES」が世界大会出場を果たしましたが、ひとえに講師の皆さんに毎年憧れの舞台世界大会のお話を聞かせてもらい、「いつかは僕も、私も!」と夢をみさせていただいた結果です。講師の皆さん、どうもありがとうございました!
交流! 交流! 交流!
キャンプ開催10周年にふさわしい豪華な講師陣のプレゼンテーションに最初は圧倒されていたキャンパーも、こどもたちのプレゼンテーションや、初めて見る凄いロボットを前に繰り広げられる解体ショーや技術交流会を見聞きするうちに、好奇心が溢れ、終盤のパネルディスカッションでは、質問が尽きず時間オーバーしてしまいました。いつでも誰でも自由に、そして贅沢に時間を使って、その時々でセッション的に始まる技術交流会、体験談、他のクラスの子達への質問タイムなどプログラムにはないプログラムがキャンプの醍醐味です。子どもも大人も、お父さんもお母さんも、キャンパーも講師も、いつでも、どこでも、興味のあることに貪欲になれる3日間です。
集合写真
10回目の記念すべき日に、そうそうたる講師を迎え、キャンパー保護者サポーター講師総勢67名が集まりました。それぞれ新たなことに取り組みチャレンジしました。ご協力いただきました㈱ダイセン電子工業さま、本当にありがとうございました。