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A.『かな』といいます。気軽に『かな』って呼んでください!
A. 生まれも育ちも埼玉県です。
都会でも田舎でもない中途半端な地域で、イメージは人それぞれですが、そのぶん観光地特有の混雑はなく、全体的に平坦です(※秩父を除く)。
ちなみに、野良猫をちょこちょこ見かけます(笑)。
そんな環境でのんびり育ちました!
A.正直なところ、「好き」と感じたことは、あまりないかもしれません。
楽しい瞬間ややりがいは確かにありましたが、それがそのまま「好き」に直結していたわけではありません。
きっかけは、中学1年の夏休み。
大切な親友が転校してしまい、深い喪失感に包まれていました。
その寂しさをどうしても拭えず、何度もひとりで涙をこぼしていました。
その悲しみを忘れたくて、ただ夢中で音楽に打ち込んだ――それが始まりでした。
「嫌なことを忘れたい」――その矛先が、“たまたま”音楽だった。
本当に、それだけのことでした。
周囲からは「音楽が好きで情熱がある、真面目に頑張っている子」と見られていたようですが、実際には、前向きな気持ちからスタートしたわけではなかったんです。
だから今でも、「好きだから歌っています」「好きだからこの曲を選びました」といった言葉には、正直かなり違和感があります。
「好きなら、それで十分」という感情論には、どうしても距離を感じてしまいます。
もちろん、“好き”という気持ちは否定しません。
むしろ、尊いものだと思っています。
でも、そこにどんな想いが込められているのか。
どんなふうに作品や聴き手と向き合っているのか。
その姿勢こそが、本当の「好き」の深さを表すんじゃないかなと思うんです。
「好きだから」を免罪符のように使って、うまく歌えなくても気にしない、練習は気が向いたときだけ、相手の感情は二の次――
そんな姿勢を見ると、「ああ、その程度なのか」と思ってしまう。正直、がっかりします。
楽しく歌うことは否定しません。
ただときどき、「それを人前で見せて、恥ずかしくないのかな?」と考えてしまうことがあります。
自分の気持ちをそのままぶつけ、聴き手の存在がすっぽり抜け落ちてしまっているようなパフォーマンスを見ると、なんだか“独りよがり”な快楽に見えてしまい、相手にどう届くかをまったく気にしていないように見えてしまうときがあるんです。
言葉を選ばずに言えば、ちょっと過激な例えですが――まるで“自慰行為”を見せられ、こちらの気持ちが置き去りになっているような感覚になることもあります。
もちろん、「趣味は自由で、楽しければそれでいい」という考え方も理解できます。
だからこそ、誰かが耳を傾けてくれるその時間を大切にすること、自分なりに丁寧に向き合おうとする姿勢があってもいいんじゃないか、と思うのです。
楽しみながらも、誰かに何かを届けたいと願って行動すること。
それこそが、本当の意味で「好き」という気持ちが表れている姿なんじゃないかな、と思います。
作曲家の意図や作品の世界観を汲み取り、それをどう解釈して届けるか――
その過程が、音楽に向き合う理由のひとつです。
たとえば一人カラオケのように、完全に自分だけの時間であれば、感情のまま自由に楽しく歌うのも素敵です。
でも、誰かが時間を使って耳を傾けてくれる場では、たとえ趣味であっても「相手の時間を使わせてもらっている」という意識や配慮は、歌い手として欠かせないと思っています。
A. もともとは大の苦手で、強い抵抗がありました。
「なんでこの現代に、いまさら古臭い音楽やるの?」と、本気で思っていました。
外国語の壁を始め、思うように歌えるようになるまでは、修行僧のような訓練の毎日。楽しくもなく、ただつらいだけ。
文字通り『音我苦』——音が我を苦しめる状態。
譜読みをサボって叱られ、「もう二度とオペラなんかやるもんか!」と泣きながら先生とケンカしたこともあります。
音大受験のころは、周りがAO入試で次々と合格していく中、自分だけ古臭い音楽にしがみついているようで、つらかったです。
同級生が流行りの音楽を楽しそうに語り合っているのが、羨ましかったのを今でも覚えています。
今でも、「個人的に好きか」と聞かれると、正直あまり好きではありません。
次から次へと課題が現れ、どれだけ努力しても終わりが見えません。
その果てしなさに喜びや達成感を覚える瞬間もありますが、それ以上に「永遠に終わらない」という虚しさや重たさを感じることの方が多いです。
聴く分には気楽でいいけど、自分でやるのはやっぱりしんどい。いいことばかりじゃないことの方が多いです。
A. いいえ。オペラや声楽曲は長い歴史とルールを持つクラシック音楽の一分野で、私自身の「創作」ではありません。
私の役割は、作品や演奏スタイルの背景を、できるだけわかりやすく、必要に応じて深く“通訳”することです。
初心者の方にも、音楽の本来の魅力や意図が伝わるように心がけています。
A.「自称オペラ歌手」という言い方をすると、日本でオペラを歌っている歌手みんな当てはまっちゃいますね(笑)
「オペラ歌手」という職業は、日本ではほぼ存在しません。厳密に言えば、滋賀県(琵琶湖)にある「びわ湖ホール」に専属歌手の制度がありますが、採用されるのはごく一部で、任期も2年まで。日本には欧米のようなオペラ劇場専属の歌手制度がなく、多くのオペラ歌手はフリーランスとして活動しています。そのため、「オペラ歌手」という肩書を名乗るかどうかは人それぞれです。
中には長年人生をかけ、苦労して血のにじむような努力をされている方もいますので、そういった失礼な質問は人によっては怒らせてしまうこともあります。軽い気持ちで「自称オペラ歌手ですか?」と聞くのは控えたほうが良いでしょう。
A.多くの日本人女性はソプラノに分類されることが多いです。ただし、ソプラノにもいろいろな種類があります。そして男性でもテノールやバリトンなど、たくさんの声種があります。
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A. はい、東京音楽大学と桐朋学園大学を卒業しています。
東京音大に通っていた頃、師事した教授に問題行動が多く(セクハラや不適切なレッスン体制など)、心身ともにとても苦しい思いをしました。
地元でお世話になっていた先生のレッスンも受けていたため、「大学のレッスンはどうか」と聞かれた際に、正直に現状をお話ししたところ、とてもショックを受けられて、悲しみと怒りでわなわな震えていました。
その後、別の先生を紹介していただき、指導教官を変えた結果、2つの音大を卒業する形になりました。
新しい先生のもとで、当たり前のように時間通りに始まるレッスンに感動したのを今も覚えています。
肩書き以上に、縁や環境を変えてでも自分が納得できる場所で学ぶ勇気を大切にしています。
A. 「プロ」といっても、その形はさまざまです。
音大を卒業して名乗る人もいれば、演奏、指導、制作など、音楽に関わる仕事をしている人も“プロ”と呼ばれます。
世間での“プロ”には、こんな基準が含まれがちです
報酬が発生している
舞台や配信、CDなどで活動が成立している
一定の知名度や実績がある
でも実際には、技術が未熟でもお金が動いていれば“プロ”と見なされることもあります。
基礎が甘い、作品の考察が浅い、独特な癖がある──
それでも人前で歌い、誰かに喜ばれ、報酬が生まれていれば、「プロ」として成立してしまうのが現実です。
🌱 では、本当に価値ある“プロ”とは?
こう考えています:
人に気づかれにくい細部まで丁寧に整えている
詩(もしくは台詞)と感情が一致していて、真っ直ぐ届く
無理のない発声で、長く活動を続けられる
知識や技術を、他の人にも伝えられる
つまり、“ただ歌える”だけでなく、「安心を届ける力」「心を動かす力」がある人。
それが本物のプロだと思うんです。
🎯 今の私は、「本物のプロになる一歩手前」
技術も知識も、表現に対する誠実さもある。
でも今は、「どう広げていくか」を考えている段階です。
けれど、その迷いこそ「本物でいたい」と願う人だけが通る道だと思います。
だからこそ、自分を信じて、一歩ずつ積み重ねていきたい。
📣 まとめ
「プロになる」って、名乗ることじゃない。
“どう届けるか”と“どう在りたいか”を問い続けること。
その誠実さがある限り、きっと“信頼されるプロ”になれる。
その道を、今まさに歩いています。
どちらかというと、声楽解説が中心です。口だけでは説得力がないと思うので、勉強もしています。
「本職か?」と聞かれると、正解とも言えるし、しっくりこないのが正直な答えですね。趣味だったら絶対やっていません。
必要な場合は歌いますが、必要なければ歌わない主義です。そのため、自らアーティストと名乗るのも少し違うと考えています。
A. もし趣味だったら、こんな活動はしないと思います。これは「お客様と演者のゴールを達成するため」に行っている活動です。実際、どちらにも課題があるので、その解決に向けて取り組んでいます。
(※詳しくは「活動内容」をご覧ください。)
そもそも、趣味かどうかを考えたことすらありません。今では生活の一部です。気がついたら、時間もお金も労力も注ぎ込んで没頭していたので、「趣味ですか?」と聞かれると違和感があります。ただ「やるべきことをやっているだけ」、そんな感覚に近いです。
だからこそ、趣味と言われると少し心外です。趣味には自己満足や欲求不満の解消というニュアンスがあると感じますが、これはそういうものではなく、関わってくれた人に喜んでもらうための活動です。
• 🐈⬛のお世話、最近は野良の子猫も
• オペラの練習(次回声楽レッスンの課題)
• 声楽解説の資料作り(友達登録で入手可)
• リングフィットアドベンチャーで筋トレ(歌の練習前は必ずマウンテンクライマーやプランク)
• Duolingo(アプリ)で英語とイタリア語のクイズ
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