2025年大阪大学物理 3A の解答

2025年大阪大学物理 ３A(薄膜による干渉) 解説・解答

前半はくさび形薄層による干渉の問題．三角形の相似の関係を利用して方程式を立てることが一つのポイントである．また，隣り合う明線の位置の空気層の厚さの差が２分の１波長になることを簡潔明瞭に理解しておくことが大切である．

後半は厚さの一様な空気層に光が垂直入射して反射光が強め合う場合を考察する問題．干渉条件式と与えられた可視光の波長領域(360nm～770nm)を利用して，干渉の次数mの特定，１次・２次それぞれの干渉縞が観察され得る薄膜の厚さの範囲の計算が要求される．問われていることと実際の物理現象を結び付けて考えることができるかがポイントとなる．