Publication

機関誌 「ナチュラル ヒストリー ミュージアム」

Online Edition: ISSN 2436-0406   Print Edition: ISSN 2436-0198

No. 6 (2023年12月発行) 

沖縄復帰50周年特集 

PDF(18.5 Mb)

No. 5 (2023年3月発行) 

[特集] 第3回沖縄シンポジウム【記録】沖縄に国立自然史博物館を!〜島嶼ネットワークの可能性を探る〜 

PDF(9.8 Mb)

No. 4 (2022年5月発行) 

[特集1] 沖縄美ら海水族館 国立自然史博物館構想企画展&やんばる写真展【記録】

[特集2] 沖縄県立博物館・美術館 特別講演会「進化から自然史を語る」(特別展「みんなの進化展〜命はつながっている〜」参画事業)【記録】

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No. 3 (2021年12月発行) 

[特集] 第2回沖縄シンポジウム【記録】沖縄に国立自然史博物館を!〜次世代の博物館像を求めて〜 

PDF(13.2 Mb)

No. 2 (2021年6月発行) 

[特集] 第1回沖縄シンポジウム【記録】沖縄に国立自然史博物館を!〜ちゅら島の豊かな自然を未来につなぐ〜 

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No. 1 (2020年11月発行) 

[特集] 日本で初めての国立自然史博物館の設立に向けて

PDF (27 Mb)

抜刷版PDF(1.7 Mb)

発刊の辞 Publication remarks

私たち人間は,銀河系宇宙内の太陽系にある地球上で,地球の自然が40 億年にわたって変遷する中で生じ,その自然に支えられて進化し,今日の繁栄を享受している。したがって,よりよい生活と生存のために,私たちは地球の自然をより広く深く知る必要がある。とりわけ,いまその必要性はきわめて大きなものとなっている。というのも,現在,人間は,農耕を始めたころと比べても1000倍以上の人口を擁するようになり,また強大な自然改変力を持つようになっている。そして,生物多様性の急速な減少や気候の大きな変化などを引き起こし,自分自身の生存の基盤を脅かすに至っているからである。

自然理解にとって重要な自然史科学を担うのが自然史博物館である。日本に本格的な国立の自然史博物館を設立すべきだという議論は,戦後すぐに始まった。それから半世紀以上にわたる議論を経て,創設の必要性がより明確になり,その場所は沖縄がふさわしいとの結論が得られた。これを踏まえて,2017 年に一般社団法人国立沖縄自然史博物館設立準備委員会が結成され,設立準備の活動を強めることになった。そしてこのたび,本設立準備委員会はその活動の一環として,機関誌『ナチュラル ヒストリー ミュージアム』を発刊することとした。

本誌は,国立自然史博物館の設立に向けて,情報や意見の交流の場となり,またそれらの記録にいつでも立ち戻れる媒体となることを目指している。この機能を果たすために,冊子体とともに電子版としても発刊する。これによってアクセスがたいへん容易になるはずであり,社会において広く気軽に活用いただければと願っている。

毎号,特集ないしそれに類したものを準備して,各号に特色を持たせていければと考えている。そうした特集の編集を担当した編集委員が,その号の編集後記を記すことになろう。本第1号は,国立自然史博物館構想の基本的なところを解説する稿の特集と,諸資料をまとめた資料編からなっており,設立準備委員会の代表理事を務める岸本がその編集を担当した。今後,順次,沖縄で継続的に開いてきたシンポジウムの記録などを特集していく予定である。

本誌は,設立準備委員会に設置された機関誌編集委員会が責任を持って編集・作製・発刊していくことになるが,それはすでにこの第1号の準備においてそうであったように,国立自然史博物館の沖縄への設立を願う多くの人々の協力で進められるものである。ご協力・ご支援をいただいた方々に心から感謝申し上げるとともに ,これからご協力・ご支援をいただく方々には,この場を借りてあらかじめお礼申し上げたい。本誌が所期の目的を果たすようになるこ とを,心から願っている。

2020年11月3日

西田 睦(編集長)  

岸本 健雄(代表理事)