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連体形nuにkaをつけることで,ある事態が生ずることを願うことを表す。「~ないかなあ」「~してほしい」「~くれないかなあ」※之を否定の助動詞によるものとする説もある。
※万葉(8C後)三・三三二「吾が命も常にあら奴可(ヌカ)昔見し象(きさ)の小河を行きて見むため」(精選版日国)nu kaは,終助詞mo(=mö)を伴うことがあり,こちらの方が強い願望を表す。[1]※nu kamoは,先行する助詞möと呼応する。[2]
※万葉(8C後)二・一一九「吉野川行く瀬のはやみしましくも淀むことなくありこせ濃香問(ヌかモ)」(精選版日国)註
[1]デジタル大辞泉
[2]精選版日本国語大辞典