NO.9 NTT府内ビル別館

建物外観 南東部から 2022.5   ©matsuda

名称:NTT西日本大分支店別館(旧逓信省大分郵便局電話分室)

場所:大分県大分市府内町3-4-34

建設年:1927

設計:不明(逓信省営繕課?)

構造:鉄筋コンクリート造 2階建て

事業費:不明


大分郵便局の電話分室として1927年に竣工したもの。共電式という電話交換方式を導入するために建てられました。

アール・デコ調の意匠が味わい深く、建物の状態も良いのでとても貴重な歴史的建築物です。

建物入口 部から 2022.5   ©matsuda

建物外観 南面 2022.5   ©matsuda

建物外観 北東部 2022.5  ©matsuda

建物外観 部の東から 2022.5   ©matsuda

建物の内庭から東を見る 2022.5   ©matsuda

建物の内庭から南を見る 2022.5   ©matsuda

 建物の内庭から西を見る 2022.5  ©matsuda

建物の2階から北面を見る 2022.5  ©matsuda

東側の正面エントランス。

中央やや左手に位置し、上部の楕円形のアーチがアクセントとなっています。

開口の内部には石の階段、門扉、玄関があります。

逓信省の当時の建築の特徴を表現しています。

建物観 階段を上から 2022.5  ©matsuda

建物内観 階段を上から 2022.5  ©matsuda

建物内観 廊下  2022.5  ©matsuda

建物の2階から北東面を見る 2022.5 ©matsuda

屋上から北東の方向を見ると、大分市役所と大分合同新聞社が見えます。


東面 入口 2022.5 ©matsuda

建物の左側の道路から大分市役所をへの道路に沿って設けられています。

角地に沿って建つ凹字型平面の建物です。角部は直角となっており、箱型のようなシンプルな印象です。 

東面 入口 2022.5 ©matsuda

外壁の仕上げは吹き付けとなっており、状態もよいです。

大分市中心部は戦争時の空襲により大部分が破壊されたため、大分に現存する貴重な最古の鉄筋コンクリート造建築物となります。

現在、室内は利用されておらず空きビルとなっていますが、2022年に「回遊劇場AFTER」というアートイベントにおいて「NTTアートシアター」としてメイン会場として活用されました。

「開かれた建築」としての役割がこれからも期待されます。


<参考文献>

Fukupedia

http://fukupedia18.blog.fc2.com/blog-entry-325.html

text : ichinose, photo : matsuda