建物外観 南西部から 2022.9.2 ©matsuda
名称:中津江ホール(建設当初:中津江村民ホール)
場所:大分県日田市中津江村栃野
建設年:1994(平成6)年11月(工期:1992~1994年)
設計:後藤茂(建築家)
構造:木造、2階建
総事業費:約3億6000 万円(敷地造成を含む)
地元特産である日田杉を使用した国内唯一の純木造の音楽ホール。
建設当時から中津江村民(現在は日田市)から親しまれた豊かな音響空間を持っていた。
2022年に惜しまれつつ解体されることとなった。
建物北側は崖になっている
南北方向に配置
googlemap©googleより
建物外観遠景 南西部から 2022.9.2 ©matsuda
建物外観 南面庇下 2022.9.2 ©matsuda
建物外観 南西部木製デッキ 2022.9.2 ©matsuda
建物外観 南西部木製デッキから 2022.9.2 ©matsuda
建物外観 南西部から 2022.9.2 ©matsuda
建物外観 南西部から 2022.9.2 ©matsuda
建物外観 西部から 2022.9.2 ©matsuda
建物と南側屋外ステージ ©matsuda
玄関ホール前には、木製の円形屋外ステージと、半円の観客席があり、建物と一体化してイベント開催ができるようである。
南側エントランス 2022.9.2 ©matsuda
円形ステージ表面 2022.9.2 ©matsuda
玄関ホール 2022.9.2 ©matsuda
ホール内部は全て杉板壁で仕上げている。
ホール屋根高は11.97 m
舞台(観客席から) 2022.9.2 ©matsuda
舞台と観客席を仕切るプロセニアム等は無く、同レベルで続く平土間形式の舞台。
東西の杉板による大きな壁面がステージから発する音響を反射。
ステージには可動式の木製音響反射板が設置されている。
観客席椅子 2022.9.2 ©matsuda
ホール観客席は中央に座席200 席、2階立ち見席100 席。
畳表張の長椅子型観客席は、高齢者にも座りやすい畳ベンチ形式。
観客席の様子(舞台から) 2022.9.2 ©matsuda
観客席後部席 2022.9.2 ©matsuda
客席側室 2022.9.2 ©matsuda
2階側室 2022.9.2 ©matsuda
観客席を挟んだ2階側室も図書室や展示室として利用。
観客席天井 2022.9.2 ©matsuda
観客席天井 2022.9.2 ©matsuda
天井はトラス材やキャットウォークを掛けた架構が現しとなっている。
上部トラス構造架構現し 2022.9.2 ©matsuda
上部トラス構造架構現し 2022.9.2 ©matsuda
<参考文献>
中津江ホール解体問題~公共施設等総合管理計画によるハコモノ面積縮減の課題性と相互回復へ向けたコモンズ
(草の根共同組織)の提唱~
九州大学名誉教授工学博士・建築史家 藤原惠洋
https://www.jstage.jst.go.jp/article/chihoujichifukuoka/76/0/76_5/_article/-char/ja/
本記事は、日田市役所教育委員会社会教育課のご厚意により見学させていただいた成果を記録したものです。(⾒学⽇:2022 年9 ⽉2 ⽇)
text : ichinose, photo : matsuda