No.2 大分県土地開発公社ビル
東面外観 ©2021.6.26 matsuda
所在地 :⼤分市城崎町2-3-32
竣⼯年 :1959年9 ⽉、(1973年9月増築)
構造規模:RC 造/地上3階 ・ 延床⾯積: 1,048.08 ㎡
設計者 :不明
施⼯者 :不明
正面右側が既存、左側が増築です。増築部分は中の使用者が変更になった時に作られました。既存部分と増築部分の合わせ技が見事です。開口部がたくさんあり、特に階段室のシークエンスが織りなす空間の豊かさはこの時代ならではです。現代の建物では縦動線はエレベータが主流のため、階段での移動は優先順位が低い です。
正面の上部にあるコの字型バルコニーの優雅さがいいです。全体でここ だけ 張り出しており、ファサードにアクセントを与えています。増築 部分も呼応するように、 正面に広い開口部を作ることで通りへの開放感を出しています。玄関横の壁や給湯室などに、大谷石のような壁があるのも面白いです。 実際に石で設計し予算上このようにしたのか、 元からの 意図なのか、気になるところです。
正面.。 右が既存、 左が増築部分.
増築部分。既存に合わせてこちらも大開口.
階段 採光をたくさん取り入れ、気持ちいい空間になっています
階段から外を見る。大開口で採光がたくさん取り入れられている
裏の階段。このプロポーションは現代では難しい.
エントランス の 大谷石 風の控え壁
給湯室の 壁。 こちらも大谷石風
増築との境目。当時はバルコニー面影
階段踏面に真鍮。今ではなかなかできなそう
エントランス扉の取り付け部分。金属の経年変化でいい感じです
エントランス玄関扉.
屋上建具
階段,。 上から見下ろす
本記事は、大分県住宅供給公社のご厚意により見学させていただいた成果を記録したものです。(⾒学⽇:2021 年6 ⽉26 ⽇)
【建物アクセス】
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