切らない手術 ケミカルサージェリー

光線力学療法(PDT)・ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)などに代表される光・中性子と薬物の化学反応によるがん治療法「ケミカルサージェリー」は、従来の技術では治療できなかった多発性のがんや難治性のがんを根治することのできる革新的がん治療法です。ケミカルサージェリーは免疫療法に次ぐ第5のがん治療法として大いに期待されています。

ケミカルサージェリーのコア技術となる薬物送達技術

PDTは最近臨床において脳腫瘍や食道癌の治療に使用され、2020年には世界に先駆けて日本でBNCTが保険適用されました。医療技術の輸入超過が顕著である日本において、このような医療技術が確立されたことは極めて画期的です。そして今、その適用範囲の拡大が望まれています。それを実現するには、がんに選択的に薬物を送り届ける技術が必要です。

当研究室の研究・開発

当研究室ではケミカルサージェリーのコア技術となる薬物送達技術を中心に開発しています。特に、従来の形式や専門分野にはとらわれない自由な発想に基づくアプローチで取り組んでいます。さらには、開発した薬物送達技術や開発途中で得られた新たな知見を異分野領域と融合し、新たな医療モダリティの創出につなげるだけでなく、新たなサイエンスを発見することを目指しています。