曹洞宗について

現在、日本において禅宗として有名な宗派は、栄西(ようさい)禅師が開祖の臨済宗(りんざいしゅう)、道元(どうげん)禅師が開祖の曹洞宗(そうとうしゅう)、隠元(いんげん)禅師が開祖の黄檗宗(おうばくしゅう)があります。隠元禅師は江戸時代に明から渡来した方で、系統としては臨済宗に属し、宇治の萬福寺の開山です。

 栄西禅師(1141-1215)と道元禅師(1200-1253)は鎌倉時代に宋に渡って修行を積まれて印可を受けたのち、日本に禅を持ち帰って布教され、臨済宗と曹洞宗は日本における禅宗の二大流派と言われていますが、同じ坐禅でも臨済宗は対面で座り、公案(こうあん;禅の問題)について考え抜き悟りを目指す「看話禅」(かんなぜん)で、曹洞宗は面壁で坐り、何も求めずにただ坐禅をする(只管打坐:しかんたざ)「黙照禅」(もくしょうぜん)という違いがあります。

東林寺は、曹洞中興の祖 と称される卍山 道白(まんざん どうはく)禅師(1636-1715;江戸時代)が開山の曹洞宗の寺院で、黙照禅を行じています。


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