次回(令和7年10月)の坐禅会は第3月曜日20日からです。
而生会(にしょうかい)は、東林寺の坐禅堂で坐禅をさせて頂く居士(こじ;一般の在家者 )の集まりですが、宗派・宗教を問わずどなたでも参加でき、月に一度1週間の坐禅会の前後には坐禅堂や境内の掃除を行っております。
会の名前は金剛経の一節「應無所住而生其心」(おうむしょじゅうにしょうごしん)にちなみ、東林寺先代の梅田信隆禅師が命名され、八十余年の歴史を持っています。
何ものにも執着することのない心。
或日、町に薪を売りに来た慧能(えのう)が耳にした金剛経の一節である。
三才にして父を失い、幼い頃から薪を売って母を養っていた慧能はこの一節によって出家を決意する。
五祖弘忍(こうにん)の元で米つきの雑役をすること八ケ月、高弟神秀(しんしゅう)の偈 「…時々に勤めて払拭し、塵挨を有らしむることなかれ」に対し、「…本来無一物、何処にか塵挨を惹かん」と示し、門下一千人の修行僧を抜いて、一躍弘忍の法を継ぐ、中国第六祖となる。
弘忍は法の継承の証しとして、祖師伝来の袈裟を授けるが、門人の反発を予想して、寺より秘かに慧能を送り出す。
ーケ月後、門弟の一人慧明が追いつき袈裟の返還をせまるが、弘忍の正法が袈裟にあるのではないことに気付き、改めて慧能に正法のなんたるかを問う。
慧能は「善とも悪ともいずれにも偏しない、当にその時の自己の正体」 と答える、その言葉に慧明は忽然と悟る。
薪売りの耳にした金剛経の一節は、やがて中国禅を貫く言葉となるのである。
而生会では毎月の坐禅を通常第3月曜より1週間、次のように行っております。(いずれも時間の都合のつく日のみ坐ればよいので、皆勤の必要はありません。)ただし、感染症の状況や、お寺の行事の都合により、日程等は変わることが有ります。
前日(日曜日):朝8時から30分間;坐禅堂、境内の掃除
初日(月曜日):朝6時から30分間;坐禅 経行(きんひん;堂内を歩く)
後半30分間;普勧坐禅儀音読
二日目(火曜日):朝6時から1時間;坐禅(途中経行)
〰
七日目(日曜日):朝6時から1時間;坐禅(途中経行)
7時から30分間;朝課〔ちょうか〕(般若心経・修証義 諷誦〔ふじゅ;音読〕)
7時半から30分程;粥坐〔しゅくざ:食事を頂きます。〕
8時から1時間程;講話(質疑応答)
9時から30分程;坐禅堂、境内の掃除
掃除終了後、解散
2026(令和8)年3月分まで記載
この予定は諸般の事情により変わることが有ります。必要に応じ、東林寺様に確認願います。