勤務先のお茶の水女子大学で、’Ocha Tandem’というプロジェクトを行っています。
Q1. Ocha Tandemとは何ですか?
お茶の水女子大学に在籍し、母語が異なる2名が学習パートナーとなり、互いの言語や文化を学び合う活動です(例:日本人学生が日本語を、中国人留学生が中国語を教える)。2022年に開始して以来、毎学期行っています(2025年4月現在)。①お茶大生の国際交流の機会を増やし、②言語学習や異文化への関心を高めることが主な目的です。
Q2. どのように学習パートナーを決めますか。
申込時に、学習希望の言語や現在のレベル、学習したい内容や興味があること等を確認しています。それらの情報をもとに、できるだけ学習が続けやすいようにペアにしています。学習開始までには顔合わせを兼ねて学習ガイダンスを行っています。
Q3. パートナーとどのような学習をしますか。
学習する内容は学習パートナーと相談しながら、2人で決めます。過去の参加者を見てみると、様々な形の学習に取り組んでいることがわかります。トピックとを決めて会話練習をする例もあれば、学習している言語で日記を書いてフィードバックしてもらう例もあります。テキストを使って発音練習をするというペアや、好きなアイドルグループの歌詞を翻訳するというペアもいました。
Q4. これまでにどのくらいの学生が参加しましたか?
ペアリングが成立して、学習を開始した人数は以下のとおりです。途中で学習が継続できなくなったケースもあります。
2022年秋 20名
2023年春 46名
2023年秋 34名
2024年春 32名
2024年秋 34名
Q5. 参加者はどんな言語を学習していますか?
参加者が学習に取り組んだ言語は、以下のとおりです。
日本語、韓国語、中国語、フランス語、英語、ベトナム語、タイ語、スペイン語など
Q6. 学習パートナー以外の参加者と交流する機会もありますか?
学期中に1回、昼休みの時間を使って交流会を行っています。お菓子と飲み物を囲んで、ほかのOcha Tandem参加者と交流することができます。
Q7. 参加した人の感想が聞きたいです。
終了時のアンケートでは、以下のような感想をいただいています。ご本人の許可を得て掲載しています。
直接ネイティブの方とお話する機会はそうそうありませんし、自分が勉強した言語を使うことが出来たので、本当に楽しかったです。今も時間がある時に会ってお喋りしていますし、仲のいい友達が増えて良かったです。素晴らしい取り組みに参加させて頂き、本当にありがとうございました。
l tandemがとても良いので、もう一人のもともと知り合いだった留学生とも始めました。自分の第二外国語を学べてとても楽しいです。
色々な方とお話してみたいので、一人ではなく余力のある人は複数人とtandemしてもいいのではと思いました。
タンデムを始める前は、毎週会って学習するなら学習者と先生といった関係になっていきそうだと感じていたが、学習者としてというよりも友達のような感じで言語学習を進めることができてとても楽しかったです。楽しく学習できたのはもちろんですが、外国語の授業を取らなくなって忘れかけていた「言語学習者側の視点」について改めて考えさせられました。
今まで中国語を母語とする友人がおらず、中国語を日常的に話せる機会がなくて自分の中国語がどこまで通じるか分からなかったので、今回このようにネイティブの方と交流する機会を創ってくださって本当に感謝しています。ありがとうございました。
おかげで私のペアさんに会えて参加して良かったと思いましたし、お互いの文化や言語についてもっと学ぶようになって嬉しいと思います。
私にとって、タンデム学習でお互いの言語や文化が学べるし、このような交流で、友達にもなれるので、とても良いと思います。この一年間たくさんの教材(歌詞、ニュース、課題など)で日本語を勉強することができて、とても嬉しかったです。
単にお互いに英語・日本語を学ぶことができるだけでなく、留学生との交流や海外の文化・考え方についても知ることができ、とても有意義な時間になったと感じています。
留学生の一番悩みは日本人友達をどこでどうやって作ればいいのかだと思います。タンデムで日本語学習もできて友達も作れて本当にありがたい時間でした。本当にありがとうございました!
Q8. 参加したい場合はどうすればいいですか。
4月と10月に参加者の募集を行います。国際交流留学生プラザ1Fの国際教育センターにチラシと募集要項があります。申込者数や学習希望言語によっては、ペアリングが成立しない場合があります。