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この展示４点目が見つからなかったんだってな。悪問じゃねえかって思っただろ！？ わざわざ読みに来てやってんだから、いつもの『パスワード：yes』とかにしとけよって思っただろ！？
知らねえようだから教えてやるよ……からあげが消えてる。
趣味の謎解きにお付き合いいただいた方、本当にありがとうございました🌸
解説したいと思います。
まず、下に「異能解放戦線の本にはさまっていた誰かのメモ」を転載していますので、眺めてください。
テストに出るところにマーカーが引いてありますね。
ホークスが羽を休めるのは一年のうちにたった一日しかない。換毛日というやつだ。本物の鷹なんかは一日一枚ずつゆっくりと何十日もかけて生え変わってゆくというのに、あの男ときたら生理現象ですら最速らしい。とはいえだ。一晩で新しい羽根を生成するわけだから、その疲労は計り知れない。話に聞いていたとはいえ、まさか今日がその日になるとは思ってもみなかった。
「アァァ……ガッ……アァァ」
真下から唸り声がして飛び起きる。ダブルベッドの端で布団に丸まったホークスが枕に突っ伏し、今にも吐きそうな聞き苦しい声を上げている。俺はティッシュを丸めて耳に詰めたが、デカい唸り声は即席の栓などやすやすと貫通してくる。
バサバサと床には抜けた紅い羽が飛び散っていた。ホークスの枕元にはこれでもう一つ布団が仕立てられるのではないかと思うほど、こんもりと小さな山を作っている。
――なんか最近背中が痒くてさ。一人だと不安だし、もし生え変わりそうな予感がしたらお前の部屋行っていい？
「……これのことかよ」
今日の仕事はホークス経由で回された、ゴミを燃やさないで根気強く交渉するというクソみてえなやつだった。軽い調子で問いかけられたものだから、解放感もあって俺は二つ返事で承知した。そもそも数少ないヴィランご用達のホテルに深夜、二部屋も余っているかどうかは疑問だったが。
あの夜は結構しんどいんだよね。そう続いたホークスの言葉に、嫌な予感がしなかったわけじゃない。せめてもっと可愛らしい声でもあげれば俺だって満更でもないが、拷問でも受けているかのようだった。胸が痛むとイイコのフリをしているわけじゃない。安眠妨害だ。
「おい、ホークス」
布団からはみ出た肩をゆすってみる。しかし男の目は一向にこちらを向かない。俺は迷った末、左手に熱を集めることにした。なら強硬手段に出るまでだ。十分に熱がたまった瞬間、一気に放出する。
Fwoosh‼‼
「あァッ！？ 何！？」
蒼炎の熱にパッと上体を起こし、ようやく人語を話したホークスにほっとする。蒼く照らされた額には脂汗が浮いていた。
「お前の声、デカすぎんだよ。ボリューム下げろ」
さげずむような視線を送られ、俺は口角を上げた。馬鹿なヒーロー、なぜよりによって俺なんか選んだのか。
この文章以降はただの荼ホで、謎解きには必要がないのでカットしました（ただの荼ホ、語呂がいいですね）。
次に、マーカー部分だけ抜き出してみます。
ホークスが羽を休めるのは一年のうちにたった一日しかない。
一晩で新しい羽根を生成するわけだから、その疲労は計り知れない。
真下から唸り声がして飛び起きる。
あの夜は結構しんどいんだよね。
しかし男の目は一向にこちらを向かない。
なら強硬手段に出るまでだ。
「あァッ！？
さげずむような視線を送られ、俺は口角を上げた。
ここで、このメモが「異能解放戦線の本」に挟まれていることを思い出してください。
原作で「異能解放戦線の本」といえば、デストロの思想が綴られた解放軍の聖書です。この本を我らがホークスが配布されていらっしゃいました。
めちゃくちゃマーカーを引き、暗号を忍ばせて。
ホークスの切ない表情を思い出していただけたところで、ヒント２のホークスの台詞「二番目のオススメ～」が指していた「二文字目」を拾っていきましょう。
ホークスが羽を休めるのは一年のうちにたった一日しかない。
一晩で新しい羽根を生成するわけだから、その疲労は計り知れない。
真下から唸り声がして飛び起きる。
あの夜は結構しんどいんだよね。
しかし男の目は一向にこちらを向かない。
なら強硬手段に出るまでだ。
「あァッ！？」
さげずむような視線を送られ、俺は口角を上げた。
「ー晩下のからあげ」が見つかりました！
文字がおかしいので変換しましょう。「一番下のからあげ」、なんかいい感じです。
次でつまずいた方がいらっしゃるかもしれません。
一番下、とはサイトの一番下のことです。下までスクロールするとこんな文字があります。
なんだか神経質そうなサークル主のクレジット表記がありますね。その中央に、
からあげだ！
と思ってここでストップしてしまった方、たいへん申し訳ございません。これは私のサークル名です。
それに、実はもっと下に「からあげ」があるんです。
この怪しすぎる空白をご覧ください。
ここでヒント３の台詞「色々限度を超えるとさ～白黒反転するんだよ 」を使います。これは決戦時の荼毘が発した、背景を想像すると胸が痛む台詞ですが、心優しい方は今だけ優しさを捨ててください。
「白黒反転する」、ここが重要です。
さらにヒント３の太字「かみの色を変える」、この怪しいひらがなの「かみ」はもちろん「髪」ではありません。
「紙の色を変える」です。スマホの方はだいたい長押し、PCの方はドラッグしてください。
おめでとうございます！
からあげが見つかりました！
お祝いにお蕎麦を一緒に食べてくださると嬉しいです。
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