気が向いたときに備忘録を書くページです(2026)
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紙の本「デアデビル~」のお知らせメール登録ありがとうございます!完結した記念におまけ続編を本にしようかと考えておりますので、少しお待ちいただけますと嬉しいです。
4/17のUlフェスイベントですが、謎解きが完成しました!(そっち?)
隠しSSに加えて、隠しページも作ったので楽しんでもらえると嬉しいです。数えたら6000字ありました、意外と書いた。荼毘inポッドも、こんな感じでよく喋ります↓
謎解きに出てくる荼ホは、新作の二人なので新作の方もできるだけ間に合わせたいな。
「お前、本当は何ていう?」
ヴァイオレットの任務後だった。安いホテルの狭い浴室で、俺がシャワーを浴びている隣で、荼毘は湯船に浸かりながら何でもないことのように聞いてきた。
「え、何が」
「名前」荼毘は顔をしかめて飛び散った水滴を拭いながら言った。「ホークスってのは芸名だろ」
「あー俺、本名は非公表なの」
「なんで」
「名前から芋づる式に自宅、出身地、今までの人生が全部バレる。ファットさんなんて自宅にファンが押しかけて来るらしいよ。実家がお好み焼き屋さんなんだけどさ、公表もしてないのに観光名所になってていつ行っても予約必須。通学路はグッズでいっぱいだ。そんなの気が休まらないでしょ、俺は家でのーんびりしたいワケ」
「ふうん。大衆にバラされるのが怖いわけか。じゃあ保険をかけてやるよ。俺の名前と交換しようぜ」
軽い声音に心臓がどくんと脈打った。荼毘の本名。信用テストに合格してから、旧連合メンバーはほぼ顔が割れたが、コイツと死柄木だけはどこを探っても素性が分からず、公安も手をこまねいている。喉から手が出るほど欲しい情報だ。けど、俺は本名を渡したくない。どう返事をしようか考えあぐねていると、男の手が俺の尾羽を引っ張った。
「俺の名前は轟」聞き慣れた苗字に、シャワーの水音が一瞬消える。「轟トウヤだよ」
テノールが滑らかに告げた美しい響きが天井に反響する。息を飲んだ俺に、男は金具がとれそうなほど口を広げてニイと笑った。そこでようやくいつもの嘘だと分かる。強張った肩の力が抜けて、ほっと息をつく。なんだ、コイツのいつもの趣味の悪いお遊びだ。
「え、何? エンデヴァーさんのファン?」
「ガキの頃好きだったよ」
「へえ。お前も可愛いとこあるね」
「そうだろ」
荼毘は湯船にツギハギだらけの片腕をかけ、わざとらしく頭をかしげた。そのあざとい仕草がより一層可愛げがあるように見えて、俺は内心自分を叱咤した。目立つ火傷の跡も見慣れればそう気にはならない。無防備に俺に心を開いてくれる素直さを「可愛い」と勘違いしてるだけなんだ。
「なのにヴィランやってるんだ。なんで?」
「裏側を見ようともしないで呑気にヒーロー様を奉る世界に飽き飽きしたんだ。なァ、それよりお前の名前を教えろよ」
「いいよ。先にお前の名前を教えてくれたら。ね、ちょっと横に詰めてよ」
少し翼を広げて水を払い、湯に足を挿し入れようとしたところで、荼毘がじっと見つめているのに気づいた。浅葱色の瞳は俺の姿を映してはいたが、もっと遠くにあるものを求められているような気がして、一瞬ためらう。鈍いふりをして荼毘の隣に収まれば、俺とたたんだ翼の分で水面が上がり湯が溢れ出た。荼毘はぼんやりと排水溝に吸い込まれていく水の流れを追いかけていたが、しばらくして俺に上目遣いで微笑みかけてきた。
「さっきの信じてくれねえのか。ひでえなァ、ヒーロー」
「ハイハイ信じますよ、俺も轟でーす」
へらへら笑いながらも荼毘の機嫌を損ねないように目の下にある円形の火傷痕に軽く口づければ、男は気分良さそうに目を細めて「弟はいらねえよ」と笑った。
先に結末だけ書き終えたのですが、そこで二人は春の景色の中にいます。単純に今書いているので、二人に花びらが舞う木漏れ日の下にいてほしかっただけなのですが、なぜか珍しくて寂しい気がしました。彼らがそろって夏を迎えられなかったのはファンの間で周知の事実ですが(本当?)、春さえ微笑んで迎えられなかったのだと気づいた春の夜です。
小説の砂場、どなたか書き込んでくださっているのを発見しました。嬉しいので私も付け足しました。6分クオリティです。みなさま自由に書き込んでくださると嬉しいです。
そして、↓6回目の修正を行いました(多すぎ)
展示予定の小説、冒頭とざっくりした大まかなシーンだけで2万字超えたので、焦りを感じてきました。4月までに間に合わせたいです……!
また、冒頭をこれまでに計5回書き変えており、このままだと永遠に冒頭を推敲してしまうため、これで完成としたくて、ここに置きます。
→「フランケンシュタインの恋人」冒頭(3/20修正済)
実は久しぶりに「二度読み推奨」チャレンジをやりたくて、ラストから冒頭へ戻った時、ちょっと印象が変わるように作りました。成功しているといいなあ。
4月のUlフェス、荼ホサークルさんが増えてきていて嬉しいです。回るのが楽しみですし、今は書くのがとても楽しくて、浮かれて蒼炎の店舗を作りました。
誰でも赫灼熱拳できるようにしたいです。
展示予定の「フランケンシュタインの恋人」は今だいたい1万字(長くなりそうなので冒頭だけです)しか書けていないのですが、書きかけの「モルティング・ヴィランズ」とは全く違う話になりそうです。なんで合体できると思ったのか……。
「モル~」は公安ヒーローの話なのですが、「フラ~」は会長と囚人の話です。
「デアデビル~」の設定上やれなかったことを全部やりたいな。
そういえば、「デアデビル・ヒーローズ」の修正もぼちぼち始めました。荼毘がド派手に氷結を使うのが楽しいです。「・カートウィール」で個性伸ばし訓練の場面を書いていてよかった……。
また書きながら原作も読み返しています。初期荼毘の冷笑ポエムも好きなんですが、ホークスと喋る時の人を食ったような態度や理性的な喋り方がいいですよね。群訝山荘で急に雄弁になって素直な常闇くんを圧倒する場面、好きです。ホークスは剛翼がかっこいいですよね……初登場は生意気というか自分の有能さゆえに自信過剰に見えてちょっと複雑なんですが、その後のモノローグや荼毘と話している時のホークスはめっきが剥がれていて好きです。
二人は別の場所でもう一度手を取り合って、少しでもいいから心を通わせてほしかったな。
荼毘のハイネック黒コーデ、ホークスが見立ててあげたんだ!さすがです!センスがいい、荼毘さんのことをよくお分かりで……という捏造の余韻に浸って三日目です。
黒コーデ(一部)
「お前の服を買おうと思って」
「囚人に物をねェ」
「いいだろ。復活記念だよ」
呆れる男に俺は適当に見繕ってやった。荼毘は俺に比べれば細身で背が高い。マネキン買いだってできるし、少し裾の余るような服もよく似合う。火傷跡をできるだけ隠せるようにハイネックを着せてジャケットにワイドパンツを合わせれば、すれ違いざまに横目で見られるモデルが出来上がった。
「はー、お前やっぱりスタイルがいいね」
少し眺めて褒めれば、荼毘は機嫌良さそうにくるりと回って見せた。ジャケットの裾がふわりと広がって円を描く。そのまま今までのことを暴露しないか一瞬ひやっとしたけれど、さすがにそれは男の頭になかったらしい。
「ついでにお前も買えよ。いつもおんなじスーツだ」
荼毘は派手なシャツを片手に言った。何そのヘンな迷彩柄、と口にしようとしてやめた。きっと雑誌の表紙イメージだろう。ヒーロー・ホークスは勢いのある若手で、今荼毘に着せてやったように綺麗にお高く止まってはいなかった。俺はゴツいリングをはめていつも軽薄そうに写っている。その方がウケが良いから。
「……そういうの好きじゃない」
「へえ。実はこういう服が好きってか?」
荼毘はジャケットの襟を正し、浅葱色の目を細めた。
「それはお前に似合うと思っただけ。好きじゃないっていうのもおかしいな、忙しくてプライベートの服は通販でテキトーに買ってるからさ」
「わからなくはねえな。俺も普段着なんざどうでもよかった。エンデヴァーとやり合う時のことしか考えられなかった。俺の死装束、見てくれた?」
「見たよ、見た。お前と一緒にされるのは勘弁」
俺はにこっとした荼毘の手を引き、あえて早足で先に立って歩き出した。ホントなんなんだコイツ。なんでこんな時に限って俺を馬鹿にしないんだ。友達みたいに仲良く買いに来たわけじゃないんだ。好きなもん着りゃいいだろ、ヒーロー様、っていつもみたいに嘲笑すればいいのに。
――ホークス、どうしてこのインナーは黒なんだ?
注文したヒーロースーツのデザインに、大人たちは首を傾げた。金の模様があばら骨みたいだと眉をひそめる人もいた。もっと明るく派手で元気なデザインにしたらいいのに。ヒーローとはいえ、キミは子どもなんだから。
――黒だと返り血が目立たないから。仕事の後でも、すぐにヒーローに戻れるでしょ。
そう言って公安職員の前で利口そうに微笑んでみせたのを覚えている。会長は浅く、でもしっかりと頷いた。
「俺はお前みたいに服の好みとかないの。実用性重視だから」
「ハ? 別に笑わねえから正直に言えよ。ヒーロースーツだってそうだろ。あの黒いインナー、胸部を強調するようなライン、」
荼毘は薄く笑っていたが、ふいに口角がきゅっと吊り上がって咄嗟に俺は身構えた。浅葱色の目が弧を描く。
「憧れのお父さんを真似たんだってさ」
一歩、二歩と不気味な笑顔が俺に迫ってくる。どうだ、図星だろ? お前は俺の父親が好きなんだ。だから俺のことも拒めない――そう言いたげに瞬きもしないで近づいてくる浅葱色の硝子が、男の意思に反してきらきらと輝く。俺は手を伸ばして、できたばかりの瞼を閉じさせた。指先に真新しく柔らかい皮膚と、かさついた火傷痕の両方がいっぺんに触れる。このちぐはぐな男を、俺はどこまで直してやれるだろう。
「まだ調子が悪いね」
「悪かねえよ」
興を削がれて不機嫌そうな声を出す男の頭を撫でてやる。
「悪いよ。俺たち、ずっと調子が悪いんだ」
今書いている話のお出かけパートの一部です。この後事件に巻き込まれる予定です。
書きかけの話です。合体を諦めました。
先日、紙の本の在庫がなくなりました。本当にありがとうございます!「デアデビル・ヒーローズ」を推敲したい気持ちも湧いてきたので、4月のUlフェスは本もつくろうかなあと思います。
2026年4月開催Ulフェス8に向けて、年末のイベントで冒頭だけ展示した「フランケンシュタインの恋人」を書き始めたのですが、一年近く放置している「モルティング・ヴィランズ」と似ており、合体を試みています。元々「モルティング~」の方は「デアデビル・カートウィール」の対になる話として書き始めましたし、「デアデビル~」の設定で計10作も書いたので、ちょうどいいかなあと考えています。
なので当分は、蒼い焚火で温まったり剛翼にくるまれて身を寄せ合う荼ホが見たい季節になりましたね……と言いながら、騙し合う二人を書きます!(トゥワイス)
そして先日よりBOOTHにてお待たせしている方、昨日メッセージお送りしております。ご確認いただけますと幸いです❀
「ベツレヘムの彗星」の番外編、荼毘さんの笑顔は世界一可愛いよ!を書きました。
実はミスターが出ています。名前も出したので謎解き感覚で探してくださると嬉しいです。
そしてBOOTHよりメッセージお送りしている方、もうしばらくお待ちくださいませ。また紙の本の発送は火曜日を予定しております。
続編「デアデビル・ヒーローズ」ようやく閉じることができました。いったん書き散らしたまま完結とします。
紙の本を出したのが2024年の11月です。おまけペーパーという名の長い話に1年以上お付き合いくださった方も最近読み始めてくださった方も、ありがとうございました。
昨年の私が完結後のSSSを書いていたのでそれも載せました。すっかり忘れていたのですが、リンクページまで作ってあって驚きました(隠しページに力を入れすぎ)
荼ホ書いてたら年が明けました。誕生日おめでとうございました、ホークス!
年末はwebコミ同人祭に参加していました。ずっと書いていたので全く回れていませんが、スタンプくださった方ありがとうございます。ジャンル一人でちょっと寂しかったのですが、見に来てくださった方がいて救われました。荼ホっていいですよね。
新作展示できなかったことが心残りで、さっきpixivに投稿してきました。途中まで展示していた「フランケン~」は2~3万字の予定です。また書きます。
今年もよろしくお願いいたします。
以下、お知らせです。
■2026年4月開催Ulフェス8出ます! よろしくお願いします🌸
■「デアデビル~」続編は今から書きます。もうおまけ冊子につながる最後の話を書き終えたので、あとは二、三回更新して完結すると思います(今度こそ)
■昨年末、BOOTHからメッセージお送りした方へ:もう少しお待ちくださいませ🙇
写真の画像:スペースはさがみさん、アバターはmocoさんの作品です。Boothで配布されておられます。