学術共催セミナー
学術共催セミナー
講 演:『透析患者さんの下肢救済を共育する 』
講 師:長崎みなとメディカルセンター 心臓血管内科 楠本 三郎 先生
下肢閉塞性動脈硬化性疾患(LEAD : Lower extremity artery disease)は、冠動脈疾患や脳血管疾患と比較し認知度が低く、明らかな症状を呈していても、正しく診断されず、治療が遅れるパターンが多い。臨床工学技士は、透析業務にも密に携わる為、重症下肢虚血の症例にいち早く気づける機会がある。重症下肢虚血の早期診断や治療について、長崎の優れた臨床工学技士達に、情報提供してくれないかという熱い依頼であった。確かに自分も日常診療で、重症下肢虚血の紹介をして頂けるのが、いつも大体決まった先生や診療所である事に気づいていた。要するに、下肢の虚血に気づく先生やスタッフはいつもそういう目で患者さんを診ていて、細かな症状や下肢の変化に気づいて紹介してくれるが、興味の無い施設は、全く気づいていないのである。長崎の下肢救済の為に今回の発表で、少しでも貢献できればという思いでスライドを作成した。LEADについての、検査・診断・治療・投薬・リハビリ等について、わかりやすくまとめてみた。可能な限り臨床工学技士の目線に立って、発表したいと考えています。下肢治療に関しては、循環器内科だけでは無く、臨床工学技士・形成外科・糖尿病内科・腎臓内科・生理検査部・リハビリ科・皮膚科・整形外科など、様々な分野が協力して治療に当たる事が必要である。当院での実際のケースもまじえて発表する。