『長崎南画青房会(ながさきなんがせいぼうかい)』は、南画が伝来した長崎市に拠点を置く、長崎南画の教室です。長崎南画としての伝統を守り、精神を重んじる南画道に精進しています。
1978年 昭和53年5月15日、箕田韭白氏が『長崎青房会』を設立
1986年 第1回 長崎青房会展を長崎市民会館にて開催
2012年 2代目会長に田中桑允氏が就任
2018年 『長崎青房会』から『長崎南画青房会』に名称を変更
2018年 創立40周年記念 第35回長崎南画青房会展を長崎県美術館で開催
2019年 創立40周年記念 第35回長崎南画青房会展 作品集を発行
2023年 3代目会長に川本枯石氏が就任
《創設者・箕田韭白氏について》
当会は、故箕田韭白氏によって創立された会です。箕田氏は昭和32年に三菱造船南画部に入部し、帯屋青霞先生の門下生となりましたが、昭和43年に退部して、南画の研究をする傍ら、自宅で希望者に南画の指導をしていました。昭和54年に九州南画院(当時久保田華房会長)の会員となり、自身は公民館等の講座で南画や俳画を教えていました。生徒数も増えてきたことから、昭和53年に帯屋青霞先生の雅号「青」と久保田華房会長の雅号「房」の各1字をいただき、会の名称を『長崎青房会』として昭和53年5月15日に会則を定めて会を設立しました。
発足当時の会員数は140名超。その後、会員のレベルも年々向上してきたことから、昭和61年に長崎市民会館において第1回の展覧会を開催し、翌年から毎年1回ないし2回長崎市や佐世保市等で南画展を開催し続けました。箕田氏は平成14年設立の全国水墨画研究会の常任理事になったことで、長崎から発信された南画が中央から忘れ去られようとしているのを憂い、その普及に尽力しました。しかしその成果をみることなく平成24年4月に逝去。その後箕田氏の思いを引き継いだ現会員の努力により、わずかながらその成果に光が見えるようになりました。
2022年2月10日 KTN テレビ長崎『マルっと!』 にて「南画の魅力は?」の特集が放送
2023年10月13日 西日本新聞社から川本先生が取材を受け、『九州南画院展覧会』の記事が掲載
長崎南画青房会 事務局 | 長崎県長崎市上町 担当理事 荒木直治