■19日
国文学研究資料館に行きました。事前予約をしておいた榊原本源氏物語を見ました!
ようやく、実物を示しながらの講義もどきができた感じです。
それから、こちらも予め予約していた「和書のさまざま」の展示も観覧。様々な形態の和本が展示され、説明も潤沢にあって、非常に勉強になる展示でした。
■20日
9:30に神田駅で研究者仲間の方々と待ち合わせて天理ギャラリーへ。
念願の国冬本に池田本、阿里莫本、麦生本源氏物語を見てきました!そして何よりも、高さ30cmを超える大型源氏物語も!!!眼福至福の時間でした!
午後は中古文学会(in國學院大學)へ。シンポジウムは和歌についてでした。
國學院大學附属図書館の展示には、こちらも30cm超えの「花宴」巻。最高でした!
■21日
午前中から夕方までたっぷり学会。
朝から平川動物公園へ!もはや毎年恒例となった、『伊勢物語』「東下り」のオマージュとして菖蒲祭りを見よう!の会です。
先週のゼミで予習をしっかりしてから行った今回の菖蒲祭りでは、今回初となる「お茶会」にも参加してきました。
・日本国内にコアラを飼育している動物園は7園あるのだけれど、飼育頭数が1位なのは平川動物公園。今日は初めてコアラの鳴き声を聞きました。
・昨年生まれたシンリンオオカミの子どもたちが大変かわいらしかった!
数々の誘惑がありながらもきちんとフィールドワーク。
みんな大変よく歩きました!
お茶会は、近隣の高校の茶道部とのコラボとのことで、懐紙に和三盆が乗せられて出てきたり、目の前でお茶を立ててくれたりと非常に文化的な空間でした。
展示「書のかたち」を実施しました。今回、初めて使わせていただく会場が立派で楽しかったです。
なお、展示ケースの中に入るという貴重な体験をしました。
また、展示室内にあるモニターには、顕微鏡カメラで撮影した紙の繊維を写してもらいました。
高校生も見る展示なので、わかりやすくなっているといいなと思います。
お手伝いしてくれた院生たちもお疲れさま!!
ポスター
展示室の様子
展示物
準備の様子
いちき串木野市にゼミのフィールドワークで行ってきました!
①金山蔵(濱田酒造)
かつて金山だったところを酒造にした場所。鹿児島は金の産出量が現在1位だそうです。
金山へはトロッコに乗っていきます。坑道はまるで迷路のようなので、案内の方に必死についていきました。
今までに見学した焼酎蔵とは全く違ってかなり興味深かったです。
見学者がそこそこいたにもかかわらず試飲までしたのは私たちのグループだけ。
駅から車で10-15分という立地なので、仕方ないかなとは思いますが、それでももったいないなぁと思いました。
ただし、試飲コーナーは私たちの貸切状態だったので、いろいろと質問させてもらえました。
ついでに、試飲コースにはないお湯割もいただけました。
(以下、メモ)
・鉱石1トンにつき、金は5gしか取れない。
・山の表面と内部の所有者が違うので、権利問題がかなりややこしい。(ゆえに、濱田酒造も坑道を「借りている」状態だそう)
・第1坑道から第16坑道まであったが、現在は第1と第2のみを使用。残りの坑道は、人や獣が入らないように水で満たしている。
・薩摩で唯一、日本酒も造っている。
・黒じょかに焼酎と水を入れて一晩置いておく「前割」をやると味がまろやかになる。
②薩摩藩英国留学生記念館
「羽島」という場所は、まさに薩摩スチューデントが出航した場所。
そこに記念館が建っています。
展示も良かったのですが、何よりも職員さんの解説がかなり詳しく、聞いていて面白かったです。
(以下、メモ)
・江戸末期の薩摩には参勤交代用の道しかない。串木野までは妙音寺参りのための道があったために出られるが、それでは人目につくため、そこから舟で羽島に行き、羽島で大型船に乗った。
・薩摩スチューデントは、五代友厚がグラバー氏と友人関係にあったからこそ実現した。
・所謂「辞令」(ただし内容は嘘)が残っている。展示してあった辞令では、甑島か奄美大島に行くことになっていた。
・100年以上前のワインが中身入りで展示されている
なお、2年生が書いた報告文書がサイトに掲載されております。ぜひご覧下さい。→「いちき串木野市にてフィールドワーク実施」
トロッコに乗車して坑道へ!
金山蔵の社名の前で撮影
金山蔵坑道内部
薩摩藩英国留学生記念館
9/4から9/7まで、ゼミ合宿(in東京)をしました!
■9/4(9800歩。6.6km)
7:30に鹿児島中央バスターミナルに集合、8:10に鹿児島空港に着いて、9:15発の飛行機に搭乗。
初日は、慶應義塾大学三田キャンパスへ。
ステンドグラスや図書館展示を拝見してから、昨年もお世話になった佐々木先生の講義を受けさせていただきました!
最初は聴くだけだった2年生も、途中から聴いて書いて見て……とやっていました。
あっと言う間の3時間!あまりにも時間が早く経つので驚きました。
今年も佐々木先生には、本当に本当にお世話になりました!
■9/5(23500歩。16.1km)
午前中に赤坂離宮に行きました。フルバージョンの行程。
午後は国立西洋美術館!のはずが、まさかの長期休館。
都立美術館の企画展は来週末からだし、芸大も何もやっていないし、科博と東博は明日だし、民俗史料館も臨時休館だしで八方塞がり。
かといってわざわざ上野に移動してきたわけで。
困りに困って「上野動物園はどう?」と聞いたら、学生も院生も大喜びでした。なんでも、学生たちは、上野動物園に行きたいと思っていたけれど、学問に関係ないし……と言い出せなかったそうです。
とりあえず、鹿児島では見られない生き物、今までに見たことがない生き物を中心に見よう!ということで、パンダやハシビロコウ、アルマジロ等々を見てきました。
そして、上野動物園といったら『かわいそうな象』ということで、動物慰霊碑も見学。
閉園まで滞在し、その後は国立こども図書館の建物や寛永寺(ただし外から)をざっと見てから、鶯谷駅へ。
秋葉原経由で水道橋に出て、東京ドームシティ散策をしました。
ゼミ生の中に、遊園地に行ったことのない人がいたので、遊園地内をお散歩。全員、いろいろとネタになる体験ができたようで、(本来の目的とは違いますが)良かった良かった!
■9/6(18800歩。12.2km)
この日は国立科学博物館と東京国立博物館見学の日。
科博は特別展「海」も見学しました。(2年生が予約をしてくれました!)
9:30から入って、かなりスピーディに見ていたつもりなのに、東博に行けたのは14:00前でした。(関東大震災の企画展が充実していたため?)
閉館後は、6月にいちき串木野市の薩摩藩英国留学生記念館で学んだ町田久成の像と西郷隆盛の銅像を見学。西郷さんの銅像の近くに関東大震災に関連する碑もありました。
■9/7(12300歩。8.4km)
朝は清澄庭園へ。あまりの広さに1時間弱かけて散策。
その後は深川江戸資料館へ。ゼミ生を連れて行きたい!と思ってはや数年。ようやく連れていけました!
広さ的には1時間持たなそうなところですが、結局2時間ちょっと滞在しました。
お昼は深川めし。その後にブルーボトルコーヒー1号店。
富岡八幡宮、成田山新勝寺別院を見学。
成田山新勝寺別院では、ちょうど読経が行なわれていて、迫力満点でした。
18:50発の飛行機で鹿児島へ。
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日付の横の歩数は100歩未満は切り捨てています。
4日間で43kmちょっと歩くという強行軍。
みんな、本当によく歩きました!
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今回、ゼミ合宿の前日まで、全行程が雨予報、また、最終日には台風13号が直撃か?という、本当にお天気予報に恵まれない状態でした。
ですが、実際には、一度も雨では傘をさしませんでした。(私たちが屋内にいる間に何度かかなり降ったようでした。)
また、台風も遅れてくれたので本当にラッキーでした。
むしろ、ありえないぐらいの晴天のせいで暑さが辛かった………
とはいえ、お天気に恵まれて本当に良かったです。
慶應義塾大学斯道文庫
国立科学博物館
東京国立博物館・西郷像と町田久成像と。
深川江戸資料館
富岡八幡宮
赤坂離宮
今回訪問したところを地図に反映させました。
赤→訪問先
紫→宿泊先、飲食店
今回は、一か所の滞在時間がそれぞれに長かったです。
土日は京都は龍谷大学で学会でした!
院生たちとともに鹿児島空港から伊丹空港を経由して京都駅に着いたのが10:00前。
お土産を買ってから、「京都駅にイノダコーヒができてる!」とそこで昼食。
それから東寺に行きました。
1200年記念で、音声解説が付いたチケットが2000円でした。
午後からは学会。シンポジウムは、勉強になることが多く、面白かったです。
2日目は8:30に西本願寺へ。その後、学会会場に行ってから展示を見て、発表は全て拝聴しました。
終了後は龍谷ミュージアムに行き、京都駅でまたもや買物をしてから伊丹空港へ!
2023年度のフィールドワークの訪問先を地図に反映させました。
黄色:学部生と院生とともに訪問した場所
緑色:院生とともに訪問した場所を示しています。