2限に大学の教室を借りて『伊勢物語』第九段「東下り」を読み、そこから前近代の人々の「個」の問題について講義したのち、昼食を取ってから平川動物公園へ。
この時期にのみ開催される菖蒲祭が目的です。
写真にある庭園でよくみられるジグザグとしたこの橋は「八橋」と呼ばれるものです。「八橋」は庭園様式の一つですが、その出典は『伊勢物語』第九段「東下り」。三河の国、八橋というところで、「かきつはた」を句の上に据えて詠んだ「唐ころもきつつなれにしつましあればはるばるきぬる旅をしぞ思ふ」は、高校の教科書にも取り上げられています。
ちなみに、花菖蒲とカキツバタは水辺に生えるものでアヤメは乾燥した土地に生えるものとのこと。平川動物公園で開催されているのは「菖蒲祭」ですが、見た目はカキツバタと大差ありません。
「八橋」に「カキツバタ」の組み合わせだけでも「東下り」なのですが、ここ鹿児島県にはこの写真のはるか向こうに「薩摩富士」と呼ばれる開聞岳があります。八橋を通り越してその先に富士山を見るというストーリー展開はまさに「東下り」ですね。
今年は感染症対策のためか、残念ながら八橋には入れませんでした。
ですが、菖蒲の花はとても綺麗に咲いていました。
立ち入り禁止のコーンが置かれた八橋
反対側から撮影したら綺麗でした
一眼レフを持ってきた学生も
外側をぐるっと回って鑑賞しました
大学の事務の方からお願いされ、ゼミ生たちが作った七夕の飾りです。
織姫と彦星がとてもかわいらしい。
平安文学のゼミらしく、和歌もあります。
天の川 とわたる船の 梶の葉に 思ふことをも 書きつくるかな (上総乳母『後拾遺和歌集』)
この歌を本歌取りした歌も有名ですね。
七夕の 門渡る舟の 梶の葉に いく秋書きつ 露のたまづさ (藤原俊成『新古今和歌集』)
和歌が書かれている箇所の船等は実は立体になっていたり、周辺の飾りも凝ったものになっています。
教員にはこのようなセンスがないので(苦笑)、ただただ感嘆するばかりです!
なので、せめてもと短冊を書いて参加しました☆
鹿児島では8月まで飾りを出しておくそうです。
仙厳園・尚古集成館・旧鹿児島紡績所技師館(異人館)・石橋記念公園に行ってきました!
2、3年生は初なのでフルコース。4年生は仙厳園・尚古集成館には行ったことがあるため、旧鹿児島紡績所技師館のみの参加。
旧鹿児島紡績所技師館は、今年の3月末日にリニューアルしてかなり綺麗になっていました。
また、教員の論文で明治14年当時の設計図も明確になったため、1時間ほどかけて解説。
学生たちの中には、事前に渡した抜き刷りをきちんと持ってきている人もいて感心しました。
仙厳園では恒例のじゃんぼ餅。もちろん御殿にも入場しました。
4月からほそぼそと続けていた綴葉装のノートがついに完成しました!
それぞれ作成するノートのサイズを決めて好きな和紙を表紙に選び、糸の色も自分で決める。
和紙のカットの仕方やなんかも工夫していました。
基本的な材料は用意してあげるし相談にも乗るけれど、基本的には自分で考えてね、といういつもの方針。
その結果、紙の切り方を間違えてた学生もいましたが、それはそれで綴じ方を変えて完成。
よく完成させたよ、君たち!
綴葉装の構造も理解が深まったようです。
鹿屋市鉄道記念館のディーゼル車の前にて
内之浦宇宙空間観測所最大のパラボラアンテナ(直径34m)前にて
鹿屋市鉄道記念館と内之浦宇宙空間観測所を訪問するために、大隅半島に行ってきました!
大隅半島には鉄道が走っていないので、鹿児島中央駅から大型バスをチャーターして1日かけてのフィールドワーク。
なお、新入生ゼミの1年生19名とSA学生にうちのゼミ生8名を合わせた28名を引率しました。
行程は以下の通り。
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8:20 鹿児島中央駅出発
9:10 霧島市シビックセンターで乗車する学生と合流
9:45 国分PAで15分の休憩後出発
10:45 鹿屋市鉄道記念館
11:30 鹿屋市鉄道記念館出発
12:30 昼食後出発
13:15 内之浦宇宙空間観測所
16:30 内之浦宇宙空間観測所出発
19:30 鹿児島中央駅到着・解散
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鹿屋市鉄道記念館は、資料数が多いうえに説明をしてくださる方がいらしたので、非常に楽しめました。
また、来場記念に切符の複製をいただきました。(日付入り)
内之浦宇宙空間観測所は、1時間程度で回れるとのお話でしたが、一つ一つの展示をきちんと見ようとすると、2時間半は必要だなと。
特に解説や案内板がない箇所もありますが、それでもきちんと分かったうえで見ると面白かったです。
ロケット発射場は屋外のものと屋内のものとがありましたが、屋内のものは屋根が開閉式だそうで、そこから電柱サイズのロケットを飛ばすのだとか。
入口手前にある「宙の家」も宇宙食や限定品などがこじんまりした店内にたくさん置いてあり、どれを買おうか迷います。
基本的にはお天気に恵まれた一日だったので、種子島まで見ることができました。
ゼミ生/兼ゼミ生で大学院進学予定者/決定者が、発表をしました。
当初は大学院セミナー室で対面で行なう予定でしたが、コロナ禍における状況が悪化したことで、急遽、ZOOM開催となりました。
3人のうち2人は、来年度に学会発表をしたいとのことなので、その予行演習も兼ねています。
メインは「文学」ですが、社会学・都市学・哲学も織り交ぜての発表となりました。
様々なご意見をいただけたことに感謝いたします。
黎明館で開催されている「玉里島津家資料展」。
玉里文庫本「古筆源氏物語」を扱っているゼミとして見ないわけにはいかない!というわけで行ってきました!
元々は1月末に学芸員さんの解説講座があったのでそちらに応募していたのですが、大学の授業の一環ということで、特別に私たちのゼミのためだけに時間を作ってくださって、実際に展示品を見ながらの解説をしていただきました!
展示室の大きさは特別大きいわけではないのだけれど、学芸員さんの丁寧な解説と私の質問があったのとで、2時間弱ほど解説をしていただけちゃいました!
なんて贅沢な時間!
今回の展示でとくに気に入ったのは、島津斉宣の筆跡です。
和歌をやっていたことが関係するのか(飛鳥井家に妻ともども文化3年に入門)、仮名が本当に綺麗!
この展示の目玉は、朝鮮に献上した190双の屏風(ほぼ現存しない)の写しだそうです。
屏風についてはよくわからないのですが、解説を聞いてとんでもないものが出てきたのだなとはわかりました。(まだ論文化していないそうなので割愛します)
今日は奇数週の水曜日なので、外の展示(江戸末期の建物)の囲炉裏に火が入っていたのでそちらも見学。
建物の雰囲気と相まってステキでした。
卒業研究発表会を13:00から17:30まで行ないました。
みんなどんな発表になるのかな?とわくわくしていましたが、予想以上の力作揃い!
卒業論文は頑張っていたけれど、発表もこんなに頑張ったのね!と驚きました。
さて、今回卒業研究発表会を行なったのは、本学図書館にある視聴覚ホール。
この素敵な場所で発表させたい!と思っていたのが、ようやく実現しました。
壇上でマイクを持って発表する場が人生で何回あるか?と考えると、普通はなかなかないよねと。そういった意味でも経験させたかったのです。
何はともあれ、無事に終わって良かった!
みんなお疲れさま!
【2021年度卒業論文題目】
『枕草子』の音楽場面――記号化する楽器――
『源氏物語』のニオイ――「人香」考――
『源氏物語』における女性と出家について
色を纏う女性たち――服色を通してみる『源氏物語』――
匂宮と薫――『源氏物語』第三部における共振する男君たち――
『うつほ物語』における「から」の空間
追いコンを開催しました。
追い出す側の人数が少ないのと、COVID-19の影響が怖いのとがあり、今回はレンタルルームでの開催にしました。
コロナ禍でゼミ活動がなかなかできなかったのに、2年生2人が本当によく頑張って準備をしました!
4年生たちも楽しそうで良かった!
武藤ゼミは4年生6人(ゼミ生5人、兼ゼミ生1人)が卒業。
なお、写真には、2年次の時の兼ゼミ生や、304勉強部屋でいつも一緒に勉強していた他ゼミ生も入っています。
ご卒業おめでとうございます!
フィールドハウス前にて