※基本的にパソコン推奨、スマホの場合は横画面で画像の位置などが見やすくなる場合があります。
左の写真のゾイドが「カノントータス」である。
へリック帝国のゾイド、モチーフはカメ型
背中の大砲以外はカメそのもののデザインである。
プラモとしては大型ゼンマイ駆動で平成基準では中型ゾイドに分類される。(昭和基準でも中型)
最高速度100km/h
武装(平成基準)
液冷式荷電粒子ビーム砲(大砲※
液冷式2連装高速自動キャノン砲×2
複合センサーユニット
反動制御用スパイク(尻尾
などの武装を持つ
また、記載がないが後ろに輸送スペースがある。
※昭和ゾイド期は実弾の大砲だった。
大砲が荷電粒子砲!?の件は後で触れます。
ZAC2034年にロールアウト
中央大陸戦争中期のゾイドで、共和国軍の後方支援、援護射撃用に開発された。大砲一本のシンプルな構造であるながら、共和国機甲師団を支え続けてきた。
機動力は低いものの、大砲の威力は大型ゾイドも倒せるといわれている。また、カメ型故の厚い装甲を持ち戦場からの生還率も高いほか、緊急時にはコックピットのある首を胴体に収納することで、パイロットの生存率をさらに高くできる。
基本の運用は後方支援がメインだが、実は他の用途でも多く使われており、厚い装甲と大砲を使った突破力を生かして機甲師団の前線や、胴体に輸送スペースを持つことを生かした輸送機としても使われた。また、カメ型故に水中適正もあるため、海戦での戦闘でも活躍している。まとめると、陸と海の戦場で最前線、後方支援、補給支援で活躍したことになる。ここまで万能なゾイドはそうそういないだろう。
中央大陸戦争中期から戦線に加わると、堅実な後方支援、万能性で戦い続けており、その後、目立った活躍は語られていないが、中央大陸戦争後期まで使われたといわれている。(暗黒大陸戦争もおそらく運用されたと思う)
惑星Zi大異変後、多くのゾイドが絶滅する中、カノントータスは数を残しており、引き続き運用された。中央大陸戦争時より砲撃力を強化されている。
一斉砲撃のシーン。本当に遠距離を砲撃する際は、電子戦用のゾイドの支援が欲しいところ。
ちなみに自慢の大砲は、ロールアウト時は実弾だが、惑星Zi大異変後(平成ゾイド時)は、なんと荷電粒子砲になっている。※1
さらに余談だが、大砲が荷電粒子砲だとして、その口径はぶっちゃけ、どのゾイドよりもでかい気がする(あのデスザウラーよりでかい)。
…ここは深く考えたら負けなのかもしれない。※2
※1正式な名称は液冷式荷電粒子砲。他に聞かない名前だが、液冷式というのは大砲の冷却方法を書いているだけなので、荷電粒子砲であることは間違いないと思う。
※2真面目に考察すると、共和国の荷電粒子砲作成の技術が低いため、あの大きさでも威力はあまりない説が有力。少なくとも後述のビームキャノンより威力は低いのだろう。
カノントータスもいろいろな改造パターンがあるが、今回は惑星Zi大異変後の改造パターンである「カノントータスBC」を紹介。
背中の大砲の上にさらに大きいビームキャノンを装備したタイプである(BCはビーム・キャノンの略)。その分機動力はさらに低下したといわれている。
(荷電粒子砲のほうが強そう、荷電粒子砲で十分では?という気もするが)
ファンブックは絶対大砲が荷電粒子砲だったこと忘れてそう。
アニメ「ゾイド(初代)」「スラッシュゼロ」でも登場。
メインでの出番はなかったが、味方の援護射撃を何度かしていた。「スラッシュゼロ」の時は「チーム・チャンプ」が結構使っており、大砲を変えたバリエーションを披露した。
(画像がなかったので左はファンブックの画像)
ゾイドの歴史を仕切りなおした。
コンセプトアートシリーズにも登場。
通常型もいるが、2巻の中盤から地質学者が使う非戦闘のカノントータスが結構活躍している。
地質学者のカノントータス。通常型の砲撃シーンはなかった。
上記が「ZOIDS2 へリック共和国VSガイロス帝国」。
どのゾイドゲームにも参戦しているが、PSゲームの「ZOIDS メカ生体の遺伝子」にももちろん登場。また、続編「ZOIDS2 へリック共和国VSガイロス帝国」では、平成ゾイド設定なのでホントに荷電粒子砲を打つことができる。
普通のカノントータスが荷電粒子砲を打てるのはおそらくこのゲームだけである。
※ここからツキアカリの主観がメッチャ入ります!
どの媒体でも登場するが画面のどこかにいるといった扱いが多く、基本的に主役を張るゾイドではないのだが、替えの利かない後方支援のポジション故に扱いは悪くないと思う。
これは私の主観だが、ゾイド全体の速度の指標になっているゾイドではないか?と思っている。というのも、カノントータスは現在でいう戦車に相当する立ち位置で、実際の戦車の速度を参考に少し速めの100km/hに設定されているのではないかと思う。で、陸戦の他のゾイドは戦車より速い設定にすると必然的に100km/hより速い設定で表現しているのではないかと思う。(昭和ゾイド期に異様に速いゾイドが多いのもそのためではないかと思う。)
最高速度が100km/hはゾイド界では珍しい現実的な早さである。
流石に完全に水につかった状態で大砲は打てないと思うので、実際の水適正は浅瀬で発揮したのではと思う。
また、援護射撃のほかに、突撃戦、補給支援を陸でも海でもできるという実は万能というのも印象ある他、
その万能性も、
●装甲が厚く、大砲での突破力があり、運動性は低いが最高速度はそこそこなので、突撃戦に向いている
●背中の輸送スペースがある他、装甲が厚いので安全に物資を届けられるので補給支援に向いている。
●水でも活動できるというのも、カメモチーフだからできて当たり前。
など設定を聞くと結構説得力があるのも印象的である。
レッドホーンとはまた違ったいぶし銀的なゾイドといえるだろう。
※参考資料:ゾイド公式ファンブック1~4、ゾイドコンセプトアート1~4、など