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左の写真のゾイドが「アイアンコング」である。
ゼネバス帝国のゾイドで、モチーフはゴリラ型
外見はゴリラそのものである。
プラモとしてはモーター駆動で平成基準では大型ゾイドに分類される。(昭和基準でも大型)
最高速度150km/h
武装(平成基準)
アイアンハンマーナックル×2(腕
10連装自己誘導ロケット弾ランチャー
対ゾイド6連装ミサイルランチャー
複合センサーユニット
TVM地対地2連装戦術ミサイル
などの武装を持つ。
ゼネバス帝国時代のアイアンコング。目のバイザーも赤色である。
ZAC2032年にロールアウト
中央大陸戦争中期の頭あたりのゾイドで、ゴジュラスの無敵時代を終わらせたゾイドである。レッドホーンと違って、戦力比はほぼ互角であり、必然的にロールアウト時は帝国最強のゾイドだった。
格闘戦が得意なゴジュラスと違い、あらゆる面に優れた万能型の戦闘力を持っており、その巨体から放たれるパンチはどんなゾイドでもひるませることができる他、肩や背中に装着したミサイル、敵を見つける、ロックするためのセンサー、あらゆる地域、天候に対応できる適応力など弱点という弱点は存在しないといわれている。
強力な大型ゾイドでは珍しく気性が穏やかという特徴を持ち、どんなパイロットにも扱いやすいのも特徴。さらに、操作性の向上のため、普通のゾイドと違って複座式のコクピットを採用している。(エースパイロットが乗る際は単座型が多い)
中央大陸戦争中期の終わり頃から後期では、運動性能を主に強化したMK2タイプも作られ、そのまま暗黒大陸戦争まで主力ゾイドとして活躍した。
この時の大戦を生き残ったパイロットはコングこそ最高傑作のゾイドというものも少なくない。
惑星Zi大異変後、多くのゾイドが絶滅する中、アイアンコングはそこそこの数を残しており、ゼネバス帝国を吸収したガイロス帝国が主力機として再生産を行った。アイアンコングの数が帝国と共和国の戦力の差とまで言われている。
MK2タイプ、写真は量産型。平成時のアイアンコングMSも見た目はほぼ一緒。
アイアンコングPK。昭和時のMK2限定型と見た目はほぼ一緒。
帝国の象徴でもあるゾイドであり、改造パターンも多いのが特徴。
中央大陸戦争時(昭和ゾイド期)では背中のスラスターを中心に全身の武装を強化したMK2タイプ(限定型)
その簡略バージョンのMK2量産型が有名。
惑星Zi大異変後(平成ゾイド期)では背中のスラスターを装備したアイアンコングMS(マニューバスペシャル)
全身に武装+帝国親衛隊用に開発されたアイアンコングPK(プロイツェンナイツ)などが有名
また、アイアンコングの改造バリエーションとして外せないのが、バトルストーリーでもアニメでも活躍したガイロス帝国のエースパイロット「カール・L(リヒテン)・シュバルツ」の愛機の一つ、アイアンコングSS(シュバルツスペシャル)も有名。
シュバルツ中佐のアイアンコングSSは、背中に背負ったガトリング砲と一部の装甲が赤くなっているのが特徴。赤い装甲は強化装甲でより硬いらしく、正規軍のゾイドで唯一アイアンコングPKに匹敵する戦闘力を持つといわれている。
全身赤のPKの方が強くね?は禁句。真面目な話、PKと同じ装甲とは言ってないので、より硬い可能性あり。
アニメ「ゾイド(初代)」でも登場。
通常型は共和国侵攻作戦の際に3~4機登場。その内の1機は出世欲の高い名前のあるやつが乗ってました。
また、盗賊団のメンバーも皇帝誘拐の際に使用。その時の反応からとりあえず用意してもらう分では最高のゾイドだったと思われる。結果的には登場したばかりのジェノザウラーの噛ませになってしまった。
その後、通常型はほとんど出ないが、シュバルツ中佐が準レギュラーで出ていたので、アイアンコングSSは最後まで活躍した。最初のクライマックスで、デスザウラーに腕を引きちぎってまで突っ込むシーンはメチャクチャかっこいい。
アニメ「スラッシュゼロ」ではアイアンコングPKが登場。
プロイツェンはかかわっていないはずだが、なぜかPKと呼ばれている(一応、ピーケーと読むため、プロイツェンナイツと呼ばないから別物!といえなくもないが…)。金持ちのチームである「チーム・チャンプ」が揃えていたため、お金で用意できるゾイドとしては、最高のゾイドであることがわかる。
さらに、アニメ「フューザーズ」でも登場。
流石にこの頃は、名もなき盗賊団のモブゾイドや、野生ゾイドで強いほうといった残念な扱いになっていた。また、なぜか全てアイアンコングSS仕様のものばかりである。(シュバルツでないのに…)
とまあ、どのアニメでも結構活躍している。
アニメ「フューザーズ」より。見た目は完全にシュバルツコング。これをいっぱい出したらダメだろ…
ゾイドの歴史を仕切りなおした。
コンセプトアートシリーズにも登場。
従来と違い、貴重なゾイドと言われており、腕にチェーンソーを付けたタイプが一機のみ登場した。終盤、デスザウラーと組み、ゴジュラス&マッドサンダーと最終決戦を行うも、ゴジュラスに敗れてしまった。(まあ、コンセプトアートのゴジュラスはえらく強いのでしょうがない気もするが…)
厳密にはアイアンコングとは別のゾイドだが、コンセプトアート4巻には「ヴァイコング」というゴリラ型ゾイドも登場する。
暗黒軍に身を寄せた、かつての帝国のエースが乗るゾイドとして登場し、枯渇しかかっているゾイドの燃料を惑星外に探しに出た「探査チーム」と敵対していた。
最終決戦では、探査チーム&現地ゾイド連合軍を前にほぼ一機で戦う大立ち回りを演じるが、暗黒軍の真の計画を知ると、計画を食い止めるために連合軍に協力、最後は自爆して計画を食い止めるのに健闘するなど、実質4巻の主役の一機といえる大活躍をした。
上記が「ヴァイコング」。裏モチーフに昭和ゾイドの後に展開した「装甲巨神Zナイト」の「マリンカイザー」の要素を入れているとのこと。
おそらくゲームでは皆勤賞。上記はゲームボーイアドバンスソフト「ゾイドサーガ」のカートリッジ。
PSゲームの「ZOIDS メカ生体の遺伝子」では、バランスの取れた武装で普通に強かった。敵対すると、限定型がMAP兵器をメッチャ打ってくるためより強く感じる。
ゲームボーイアドバンスソフト「ゾイドサーガ」では、そこそこの性能だったが、何故かMサイズ扱いだったのが印象的。使う際は便利なのだが…、他にもサイズがおかしいゾイドもいるのでおそらく設定ミスだと思う。
ちなみに、ゴジュラスのライバルとして登場したアイアンコングがゴリラ型なのは、ゴジラとキングコングのオマージュとのこと。
また、実際のゴリラがするドラミングはパーでするが、アイアンコングのドラミングはグーのことが多い。
コトブキヤのHMM(ハイエンドマスターモデル)では、なんと口を開けるギミックが追加されている。一応噛みつき攻撃をしていたことにはなっていないので、設定としての追加ではなく、プラモのオリジナルギミックくらいに考えていた方がよさそうである。
ゾイドで操縦のしやすさを強調しているのはコングくらいしか存在しない。それくらい珍しい。
※ここからツキアカリの主観がメッチャ入ります!
どの媒体でも普通に強いゾイドという立ち位置が多い。
また、狂暴で扱いづらく個体数も少ないゴジュラスや、コングより遥かに強いが個体数は少ないデスザウラーなどと違い、操縦しやすい、個体数は多いという設定なので、とりあえず軽く出せる一番強いゾイドという登場が多い印象。
数がそれなりにいるゾイドというので希少性が下がり微妙に見えがちだが、実際の戦争中なら数をそろえられるというのは最重要課題なので、そこを解決しているのは軍にとってありがたい存在である。
扱いやすくて数は揃えられるゾイドなのに、戦ったらゴジュラス並の強さ、MK2タイプなどの拡張性の高さなど、コングこそ最高傑作のゾイドというのはあながち間違えではないだろう。
※参考資料:ゾイド公式ファンブック1~4、ゾイドコンセプトアート1~4、など