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左の写真のゾイドが「ゴジュラス」である。
へリック共和国のゾイドでモチーフは恐竜型、肉食恐竜の代表的なティラノサウルスがモチーフのはずだが、それ以上に怪獣ゴジラをモデルにしているっぽいので、恐竜でぼかしている説が有力。
プラモとしてはモーター駆動で平成基準では大型ゾイドに分類される。(昭和基準でも大型)
最高速度75km/h
武装(平成基準)
ハイパーバイトファング(牙
クラッシャークロー(手
70mm2連装ヘビーマシンガン×2
TRZ20mmリニアレーザーガン
ARZ20mmビームガン
パノーバ20mm地対空ビーム砲×2
AMD30mm2連装ビーム砲×2
マクサー30mm多用途マシンガン×2
などの武装を持つ。
ZAC2030年にロールアウト(古株)
実質初めての戦闘用大型ゾイドであり、登場後、その巨体、装甲、装備を生かし長い間無敵時代を築いたといわれている。
実はロールアウト直後は大きな戦果を挙げられなかったといわれている。というのも、ゾイドとして気性が荒い個体が多く、操縦しにくい他、その巨体は小回りが利かず、小型ゾイドに遊ばれていたらしい。当初は「のろまなメカ」と呼ばれ一時は作業用への転換も検討されていたとか。
しかし、運動性を上げる軽量化、対小型ゾイド用の火器を装備することで目覚ましい戦果を挙げ、名実ともに共和国最強の大型ゾイドとなった。
多くの戦闘で活躍したが、砲撃戦が苦手という弱点やゼネバス帝国軍側もゴジュラスと同サイズの戦闘用大型ゾイド「アイアンコング」を投入するなど、戦闘で絶対的な有利さはなくなっていく。
そこで、共和国軍はゴジュラス再改装に着手、背中に二本のロングレンジバスターキャノンを装備したMKⅡタイプを完成させる。砲撃戦にも対応できるようになったゴジュラスは中央大陸戦争末期や暗黒大陸戦争まで主力ゾイドとして活躍した。
惑星Zi大異変後、多くの大型ゾイドが絶滅する中、わずかながら生き残っており、ガイロス帝国との西方大陸戦争時当初から数十機配備されていたといわれている。
ゴジュラスの顔には上記のように実は目がある。プラモでもホントに光るためすごくかっこいい。
背中の大砲がうわさのロングレンジバスターキャノンである。
共和国の象徴でもあるゾイドであり、改造ゾイド(武装強化などで新たな名称を付けられた姿)も多いのが特徴。ゴジュラスの場合あまりにも多いので今回は代表的なものを一部だけ紹介。
中央大陸戦争時(昭和ゾイド期)では背中のロングレンジバスターキャノンを中心に全身の武装を強化した「ゴジュラスMKⅡタイプ(限定型)」、その簡略バージョンの「ゴジュラスMK2量産型」が有名
惑星Zi大異変後(平成ゾイド期)では背中にロングレンジバスターキャノンを装備した「ゴジュラスガナー」、全身に武装+オーガノイドシステムを搭載することで通常のゴジュラスの5~10倍の戦闘力を手に入れたが、だれも操縦できなくなったといわれる「ゴジュラス・ジ・オーガ」が有名。「ゴジュラス・ジ・オーガ」については、またいつか別の機会に語りたいところ。
アニメは、「ゾイド(初代)」に登場。扱いについては良いときと悪いときの落差が激しく、
初登場時は共和国の究極兵器の一時顔見せみたいな登場をし多くの視聴者を唸らせた。また、プロイツェンから名指しで警戒されているなど、共和国で唯一警戒に値するゾイドという扱いだった。
が、それ以降は「デスザウラー」の時間稼ぎに登場してあんまり時間も稼げずやられたり、「ジェノブレイカー」に薙ぎ払われたり、ゴジュラス・ジ・オーガが「デススティンガー」の仮想敵役として登場後普通に負けるなどと、ちょうどいい噛ませ役状態になっていた。
余談だが、ゴジュラスを動かすCGを作るのが非常に大変だったため、どの出番も一瞬にしてあまり動かさないように工夫していたらしい。
初登場時、ちなみにアニメのゴジュラスは全部ロングレンジバスターキャノン装備型。
冷静に考えるとそんなに数がいないとか言いながら、15~17機くらいはアニメで見たことあるのだが…
2巻での雄姿、コンセプトアートでは全体的に生物的なデザインになっている。
バトルストーリーとはパラレルで、ゾイドの世界観を新たに仕切りなおした、コンセプトアートシリーズにも登場。
2巻目に共和国の強力なゾイドとして登場し、2~3巻は実質ゴジュラスのパイロットが主人公として描写されていた。(ゴジュラス自体は修理を挟むため、2巻の中間くらいと3巻の終盤に活躍する。)
終盤、あのデスザウラーと互角以上に戦うゴジュラスをみることができる。従来シリーズを知っている人からは信じられないくらいの大出世である。
※ここからツキアカリの主観がメッチャ入ります!
どの媒体でも共和国に所属する最強ゾイドという立ち位置であり、特に昭和ゾイド期ではゾイドシリーズ全体の象徴ともいえる存在だった。
平成ゾイド期では、アニメの影響もあり、ライガー系のゾイドに象徴の座を譲ってしまったが、そのこともライガーを超える大型ゾイドという貫禄が出たため、そこまで悪い印象ではなかった。
バトルストーリーでもアニメでも、敵の新型ゾイドにやられているイメージが強いが、そのたび、あのゴジュラスも倒されたみたいな書き方、演出が多い。どの媒体でも強いゾイドということは間違いないだろう。(というより、強いことは常識扱いで描写してくれず、やられるところばかり見せられるため、だいぶ損している気がする。)
また、ゾイド界は戦闘力のインフレが非常に激しいのだが、昭和ゾイド期はMK2タイプに強化されて暗黒大陸戦争まで戦い、惑星Zi大異変後も格闘戦だけは次世代ゾイドにも引けを取らないと言われつづけるなど、戦闘力のインフレには決して飲まれなかった。
昭和ゾイド期には「キングゴジュラス」、平成ゾイド期には「ゴジュラスギガ」というゾイドが存在する。この2体はゴジュラスとは直接関係のない野生ゾイドを改造したゾイドである。ただ、どちらも共和国劣勢のころに開発されたゾイドで、あえて共和国の象徴たるゴジュラスの名を関した名前を付けたといわれている。それだけ、ゴジュラスの存在は大きかったといえるだろう。
レブラプターの群れに押されるゴジュラス。負け試合ではあるが、画像ではレブラプターを薙ぎ払っており普通にかっこいい。
※参考資料:ゾイド公式ファンブック1~4、ゾイドコンセプトアート1~4、など