研究室メンバーが主体となってデータ取得や解析、執筆をした出版した論文について紹介します。
・2023年度加納君、2024年度下坂さん、2025年度渡辺さんの3年分の卒業研究の成果をまとめた論文
・Medtronik社のデバイスでは線量率と感度の閾値設定に強い相関があることを実際に照射したデータによって示し、600 cGy/minの線量率であれば0.9mV以上の感度設定にしておけば直接照射しても除細動のショック治療が誤誘発されないことを報告した。
・この研究は放射線によって回路内に発生するノイズ波高を現象論的に調査したことに相当する。
・2023年度下竹君、2024年度相良さんの2年分の卒業研究の成果をまとめた論文
・リブレセンサーを過酸化水素水に漬けることで疑似的に血糖値を読める状態にし、kVのX線を最大35 Gyまで照射したが(線量率では最大3 Gy/minに相当)特に異常値や不具合も見られなかった。
・通常の臨床状況での照射であれば全く問題が発生しないことが示唆された。
・[目的]糖尿病患者が自身の血糖値を管理するために使用するリブレセンサーのX線耐用を調査した
・[新規性]リブレを過酸化水素水に投入することで、人体に装着することなく、血糖値を擬似的に計測する方法を確立
・[手法]CTや透視装置、X線照射装置を用いて、最大35Gyの線量を、最高3Gy/minの線量率で照射した。
・[結果]血糖値に異常は見られず、センサーも不具合は見られなかった。
・[考察]センサーは14日間使用可能だが、今回の研究においてしばしば使用期限が来る前に通信が切断した。切断時の積算線量と切断確率の相関係数を考慮すると、これらの切断は線量起因ではなく過酸化水素を用いた擬似測定法の不安定性に由来していると考えられる。
・[結果] リブレは通常の診療(胸部X線撮影、CT撮影)であればX線による障害はおこらず、該当患者はリブレを装着したままX線照射をしても問題ないと考えられる。