発達障害って 何だろう


★発達障害の種類と特徴★

「発達障害」は、いくつかのタイプに分類することができます。

── ASD(自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群、 広汎性発達障害 )

── ADHD(注意欠如多動性障害)

── LD (学習障害)/ SLD(限局性学習症)

★★ASD(自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群、広汎性発達障害)★★

自閉症スペクトラム症の特徴として、「コミュニケーション」と「想像・行動」の特異性があげられます。

 

「コミュニケーション」の特異性 

『インプット』と『アウトプット』のふたつにわけてみましょう。

まず、『インプット』について。ASDの方の中には、以下のようなタイプがいます。

■目に入るたくさんの情報をそのままとらえる分、どこが大事なポイントなのかを取捨選択することが苦手。あるいは……

■ある一点について集中して真剣に注目できる分、他のことが視界にはいりにくくなる。
また、視覚化、数字化されているようなはっきりとした情報をと理解することが得意な反面、表情やジェスチャーから発される感情などの非言語の情報を読み取ることが苦手な方もいます。

次に、『アウトプット』について。こちらも以下のようなタイプがいます。

■消極タイプ:寡黙・大人しい・他者への興味関心は低く、ひとりで過ごすことを好む。
あるいは……

■積極タイプ:多弁・おしゃべり好き・距離感が近い・大勢で過ごすことを好む『インプット』と『アウトプット』 いずれも、”按配(あんばい)”の見極めが大多数の人の感覚とは異なるのだと考えるとわかりやすいでしょう。

■「想像・行動」の特異性 

同じこと、繰り返されることに自分なりの心地よさを感じます。
この特性をもつ方は、ルーティンが大好きであり、規律やルールを絶対に守る、守ろうとする。常同的または反復的な活動に安心感を覚えたりします。また、感覚刺激のとらえ方が特異的で、五感をはじめとする感覚が
過敏だったり鈍感だったりする人もいます。

▶▶詳しくは…ASD(自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群、広汎性発達障害)

★★ADHD(注意欠如多動性障害)★★

ADHDの特徴として、「不注意」と「多動性/衝動性」があげられます。

★不注意

マイペースなおっとりタイプです。おおらかで人を安心させる素質があります。日常生活では、整理整頓やスケジューリングなど…集中力やモノ、時間などを『管理』することに苦手や辛さを覚える人が多いようです。

★多動性/衝動性

すべての行動はエネルギーいっぱい! 猪突猛進タイプです。
元気がよく積極性に溢れています。ずっと座っていることや、
順番待ちが苦手なので学校などのルールの多い集団生活の中では
苦労することがあります。

▶▶詳しくは…ADHD(注意欠如多動性障害)

★★LD (学習障害)/ SLD(限局性学習症)★★

LDの特徴として、学び方の特異性や偏りがあげられます。「日常生活はスムーズに送れているのに、なぜか勉強だけはどんなに頑張っても難しい…」という方はLDの可能性があります。

★「読むこと」が苦手

─読むことがすごくゆっくり(文字を一文字ずつ読む)

─スムーズに読むことができない(言葉を単語として理解できない)

─読んで理解することが大変(ただ読むだけの動作)

★「書くこと」が苦手 

─書き間違いが多い

─文法を間違える

─英単語の綴りが覚えられない

★「計算すること」が苦手 

─数字の大小がわからない

─暗算が苦手で計算に時間がかかる

─分数などの概念の理解が難しい

▶▶詳しくは…LD (学習障害)/ SLD(限局性学習症)

 

以上 発達障害を大きく3つに分けて記しましたが、これらに付随して、
個人の嗜好、興味、関心、本人の性格などから生じる特性もあります。