レスパイト・ケアとは……

 レスパイトとは英語で、休息・息抜き・小休憩といった意味を持った言葉です。

 障害者支援の中でのレスパイト・ケアとは、乳幼児や障害児・者の介護や世話を一時的に代行し、家族が休んだり、リフレッシュする機会をつくることを言います。

 障害者を日常的に世話をする家族にもリフレッシュや休息は必要不可欠であるという考え方が発端となってます。

 保護者はレスパイト・ケアの時間を利用して普段できないことをしたり、自分のために時間を使うことで、気分を新たにすることで、子どもとの向き合い方を見直したり、物事が前向きに捉えられるようになることがレスパイトケアの意義です。

 放課後等デイサービスは保護者の同伴は必要ありません。そのため保護者は、子どもを放課後等デイサービスの施設に通わせている間に、仕事や家事をするなどの他、自分の時間を別のことに使うことができます。

レスパイト・ケアとしての放課後等デイサービスの利用方法

・ 利用回数

 利用回数は一律ではなく、受給者証によって一人一人受けられるサービスの量が決められています。子どもや保護者の状況や環境、利用意向などをふまえて受給者証の申請時に審査が行われ、一か月に使える日数の上限が受給者証の発行時に決定されます。

 その定められた日数の範囲内で、その子に必要なサービスを組み合わせて利用計画が立てられます。だいたいは子どもの興味や発達レベルに合わせて、様々な療育方法やプログラムの他、状態に対応できる施設を組み合わせていくことが多いです。
 だからといって、必ずしも複数の放課後等デイサービスを利用する必要があるわけではありません。子どもの性格や、集団への慣れ具合に合わせて、スケジュールを組むとよいでしょう。

・費用

 放課後等デイサービスは障害児通所給付費の対象となるサービスです。受給者証を取得することで国と自治体から利用料の9割が給付され、1割の自己負担でサービスが受けられます。

利用した日数に応じた1割負担分の利用料を支払いますが、前年度の所得によりひと月に保護者が負担する額の上限が決められているので、利用する日数が多くても上限額以上の負担は発生しません。

 自治体によっては独自の助成金制度がある場合もありますので、問い合わせてみてください。