休校を乗り越える

ICTのある学び

新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐための臨時休校措置に対応する先生に役立つ情報をお伝えします。

連絡どうする?

休校中、児童生徒・保護者への連絡をどうやって行うか?

頭を悩ませている先生いらっしゃいますね。

学校のホームページ?緊急連絡メール?電話?SNS?

いや、今こそLMS(ラーニング・マネジメント・システム)でしょう!

ホームページは不特定多数が見ているので、掲載しづらい情報もある…

一斉メールは個別に出せないから、学校からのお知らせはできても、学級レベルのことは配信しにくい…。

昭和に活躍した電話連絡網も平成の間に消えてしまった…。

LINEは保護者や子どもと教師がするのは禁止だし…。

となると、LMS(ラーニング・マネジメント・システム)しかないでしょ。

まずは、学校(先生)と児童生徒と保護者をつなぐLMSを整備しましょう。LMSが整えば、オンラインで色んな学びや、子どもへのサポートが可能になります。

LMSで子どもをつなぐ

LMS整備について、詳しくはこちらのページで解説します。

子どもたちの顔を見て話したい

LMSで連絡体制を整えたとして、メッセージのやりとりや、プリント類をデータファイルでやりとりもできるようになった。そしたら次は、「直接話したい」「顔を見て話したい」と思う先生が多くなると思います。

子ども達から「先生、質問です」と言われても、文字のやりとりだけて勉強を教えるのは大変。「ああ、もう直接話したい!」となるでしょう。私たち教員って「話したがり」ですから。さあ、どうする!?

ビデオ会議をやってみよう

詳しくはこちらのページで解説します。

ICT環境がない子は?

LMSもビデオ会議も導入したいけど、ICT環境がない家庭もあるから…。と困っている先生、大丈夫です。

LTE回線付きのICT端末を無料で貸出

経産省の「未来の教室」プログラムの中で、紹介されています。学校単位の申し込みです。LTE回線なので児童生徒の家庭にインターネットがなくても大丈夫。スマホと同じ。どこでもインターネットにつながります。

とはいえ、急に端末を配っても、児童生徒も先生も使い方が分からずに混乱するかも知れません。スマホがある家庭はスマホで十分じゃないでしょうか。すでに1人1台体制を既に整えてきた自治体の学校や私立学校は臨時休校措置でも、そんなに動じていないようです。

ちなみにLTE回線の端末は、普段でも教室に限らず、運動場や中庭、公害フィールドワークでもネットにつながるので教室を飛び出した学びを実現します。

子どもの学習をサポートする

自発的な学びを促そう

子どもとオンラインでつながったら、学習をサポートしましょう。休校中は自己管理能力が問われます。自己管理が苦手な子どもは、何も学習しないかも知れません。先生から課題を出し、LMSで提出を求め、チェックし、フィードバックしてあげることで学習できるようになる子もいるでしょう。

ただし、課題未提出の生徒を叱りつけることが出来ないのがオンラインでの学びです。これまで児童生徒に叱咤激励で喝を入れて学びに向かわせてきた先生は、発想とスタンスと変える必要があると思います。児童生徒が自発的に取り組みたくなる課題や、学びたくなるような工夫が必要です。

無料で使える学習コンテンツ

自分では、学習をどうやって行えばいいかわからない児童生徒もいるでしょう。オンラインには学習動画や確認テストなどの学習コンテンツが沢山あります。志ある団体から提供される無料のものもあります。そういった情報を児童生徒に伝えてあげるのも大切です。

臨時休校措置に伴い、有料学習コンテンツを配信する多くの企業が、期間限定で無料配信を行っています。それを活用するのも良いと思います。

無料で使えるオンライン学習コンテンツについては、こちらのページで詳しく解説します。

むやみに課題を出しすぎない

学習コンテンツが無料で沢山あるので、あれもこれも子どもたちに取り組ませたくなる先生もいらっしゃるでしょう。教科担任生の学校で、全教科の先生がそう考えて生徒に課題を配信してしまったら…。子どもたちは大忙しですね。全体としての量は先生たちでコントロールする必要があります。同僚の先生と相談しながら進めましょう。

休校措置中は、読書だったり、思索にふけったりと、普段忙しくてできないことをして成長するチャンスでもあります。先生方ものんびり構えて、子どもたちと面白い学習を楽しむことを考えてみませんか?

休校中だからこそできる学習もあるはずです。

教師も力まない

多く先生はオンライン学習をデザインするのは初めて。うまくいかなくて当たり前。人生初打席に立つ自分に勝手にホームランを期待してプレッシャーを感じてませんか?
はじめは空振りでいい。思い切ってバットを振ってみることが大事。生徒も初めてですから、「失敗して当たり前」と、お互い優しい気持ちで一緒にスタートを切りましょう。

普段のオフラインと同じものを求めるとお互い苦しくなるばかり。
オンライン学習のデザインと役立つコンテンツについて、こちらのページで詳しく紹介します。

オンラインだからできる学習を楽しもう

子どもたちが自発的に学びたくなる課題って?

子どもたちと楽しめる面白い学習って?

具体例を紹介します。詳しくは別のページで紹介しています。

学校に集まるからこそできる学習って…?

臨時休校措置中にICTのある学びを実践した先生は考えると思います。

休校措置が明けて子どもたちが登校するときにどんな授業をしよう?

それは「学校に集まるからこそできる学習」でなければ意味がない。

今までの学習はそれを満たしていただろうか?

ご自分の授業の再定義が始まるでしょう。

そして、以前よりもきっと楽しい授業が子どもたちに届けられるはずです。

コラム

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