アーリンス・モンタール
特位魔術師殺害事件の後逃亡し、イギリス魔導院に復讐を誓った魔術師。
・登場 「魔法使いと吸血鬼」
・所属 「イギリス魔導院(第Ⅻ階位)」 後に「幻影spec-ZERO」
・本質 「冷血」
・特技 世渡り
イギリス魔導院でのとある事件の後、単身アジア魔術同盟の施設へ逃亡。力を蓄えた後、倉井戸香夜と合流し、再びイギリス魔導院へと潜り込む。
魔導院での暴動終結後は、新世代派の交渉役の一人として組織を改革し、一年後にその座を辞した。
その後は再びアジア魔術同盟で活動をしていたが、香夜のとある計画に参加。しかし、その危険さから最終的には別組織である「幻影」と交渉し、香夜を殺さないことを条件に彼の計画を阻止する方向で行動する。
【没落した騎士の魔術師】
欧州のとある国に仕えた魔術師の末裔。肉体強化や超能力の抽出などを得意とする。
父が特位魔術師で、歴史ある家の生まれであったが、ある事件をきっかけに父が失脚。最終的に特位魔術師の座を剥奪されてしまう。その後、父は事件の責任から逃れるため自死している。
父の死後、父の財産や権力は、父の不倫相手である女に貢がれていたことが発覚。アーリンスや、彼の母の立場はみるみるうちに弱くなってゆき、アーリンスが十代の頃、母も死んだ。
このことから、異母兄弟であるアドルフォを酷く恨んでいる。
【アドルフォとの関係】
彼とは異母兄弟にあたり、アーリンスは兄である。アドルフォの母がきっかけでモンタール家の崩壊が始まったため、アドルフォの事も恨んでいる。アーリンスが一時的にでも、立場が弱くなってしまったため、一族特有の技術、「能力抽出」もアドルフォが継承してしまった。
学院で再会した際もその蛮行っぷりから何度か殺害を計画したほどなので、関係は最悪だろう。
そして、アドルフォが偽吸血鬼の力を奪いに来た際は情報操作を行い、自らの手で殺害する。この件があって、イギリス魔導院は偽吸血鬼が排除されたと正式に判断。本来は禁忌指定であるものを完全にノーマークにしてしまう。→これは組織内部にも協力者がいたからこそ行えたことである。
【沸点が低い】
弟の話題になると露骨にテンションが下がる。彼の前でその話をしない方が賢明。少しでも気分を害すると、暴れ始める始末。
スピラの魔術師編ではそれが思わぬ結果を生んだ。
【魂の置換】
ある出来事がきっかけで、香夜に殺害されることとなったアーリンス。しかし彼は、ある特殊な方法で死を回避することに成功していた。それが魂の置換と呼ばれる大魔術である。死亡したアドルフォの肉体に細工をし、アーリンスの肉体死亡したと同時に、その魂を移動させる。終章において、後半登場した彼は一度死んだ人間であり、『アドルフォの肉体を借り受けることで生きながらえたアーリンス・モンタール』ということになる。
弟を極端に嫌っていた彼からすれば、それは死んだ方がマシとも思える行為だったわけだが、香夜の行き過ぎた行動を阻止するためにプライドを捨てた。
【赤石世界樹顕現事案以降】
赤石世界樹顕現での出来事は、魔導院から正式に不問とされているものの、居心地は最悪。魔導院に長期滞在すれば命を狙われるレベルなのであまり滞在するべきではない(スピラの魔術師編では堂々と特位魔術師と面会しているが)
本人にもその自覚があるのか、所属を魔導院から幻影へと変えているため魔導院での権力は相当に弱まった。
筋力・★★☆☆☆ 魔力・★★★★☆ 魔力出力・★★★☆☆ 耐久・★★★☆☆ 特殊・☆☆☆☆☆
総合評価・★★★☆☆
顔に感情が出ない。学院でも身分が身分故、他生徒からは距離を置かれていた。年下ながら挑発的な態度をとる香夜と一戦交えた後、交流を持つようになる。馬鹿にされるのが相当嫌いで、どんな形であれ報復を行っていた。